チームの壁をぶち破る！開発生産性と組織のダイナミズム向上

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1. アソビュー株式会社 チームの壁をぶち破る！ 開発生産性と組織のダイナミズム向上 アソビュー株式会社 服部 毅保
2. 自己紹介 服部 毅保 アソビュー株式会社 VP of Engineering X : @tkyshat 2012年新卒で富士通入社。2015年に海外のスタートアップに転職。 2016年にアソビューに入社し。遊びのECサイト「アソビュー」の開発やグロースを担当。 2018年よりベトナムオフショア開発組織の立て直しと拡大文脈でベトナム組織のCTO担当。 2020年以降は日本の組織のエンジニアリングマネージャーに携わり、 2024年よりVP of Engineeringとして組織全体のマネジメントを担当。
3. Index • 会社紹介 • 今日お伝えしたいこと • 開発生産性向上への取り組み • 開発生産性向上委員会について • 組織横断でのリーダーシップ発揮について • まとめ
4. Index • 会社紹介 • 今日お伝えしたいこと • 開発生産性向上への取り組み • 開発生産性向上委員会について • 組織横断でのリーダーシップ発揮について • まとめ
5. アソビューについて Mission Vision Value 生きるに、遊びを。 
 FOR YOU すべては顧客の期待を超えるために
 PROFESSIONAL ONE TEAM プロであり続けるために
 
 チームに貢献するために

6. サービス紹介
7. 数字から見るサービス規模感 • 1stサービスローンチ : 2012年 • サービス数 : 20+ services(toC, toB, toGなど様々なステークホルダー • 会員数 : 約1,200万人 • 契約施設数 : 約10,000施設 • テーブル数 : 約2,000以上 • ピークトラフィック : 4,000 rps • プロダクト部門人数 : 約100名 • チーム数 : 17
8. プロダクト組織の事業との関わり方 新規事業 営業 マーケティング カスタマーサクセス サポートデスク プロダクト組織 コーポレート 事業部メンバー 事業部メンバー 事業部メンバー 事業部メンバー 事業部メンバー
9. プロダクト組織の全体像 新規事業 CTO / CPO / VPoE プロダクト 開発チーム プロダクト 開発チーム プロダクト 開発チーム プロダクト 開発チーム プロダクト 開発チーム データ基盤チーム コーポレートソリューションチーム SREチーム Product Engineering Platform Engineering Organizational Improvement
10. Index • 会社紹介 • 今日お伝えしたいこと • 開発生産性向上への取り組み • 開発生産性向上委員会について • 組織横断でのリーダーシップ発揮について • まとめ
11. 今日お伝えしたいこと チームを超えた活動の場を提供し、 みんながリーダーシップを発揮できる機会を増やそう という話。
12. チームを超えた活動の場を提供し、 みんながリーダーシップを発揮できる機会を増やそう という話。 今日お伝えしたいこと
13. 組織化された集団の活動が 目標設定と目標達成に向かって努力するよう影響する過程 R.Stogdill リーダーシップとは
14. 組織化された集団の活動が 目標設定と目標達成に向かって努力するよう影響する過程 R.Stogdill リーダーシップとは
15. 組織化された集団の活動が 目標設定と目標達成に向かって努力するよう影響する過程 R.Stogdill リーダーシップとは
16. 組織化された集団の活動が 目標設定と目標達成に向かって努力するよう影響する過程 R.Stogdill リーダーシップとは 目標
17. 組織化された集団の活動が 目標設定と目標達成に向かって努力するよう影響する過程 R.Stogdill リーダーシップとは 目標
18. 組織化された集団の活動が 目標設定と目標達成に向かって努力するよう影響する過程 R.Stogdill リーダーシップとは 目標
19. リーダーシップとは 目標 組織化された集団の活動が 目標設定と目標達成に向かって努力するよう影響する過程 R.Stogdill 影響する過程
20. リーダーシップとは リーダーシップは一部の人がもつ能力ではなく、 誰しもが発揮できるもの 組織化された集団の活動が 目標設定と目標達成に向かって努力するよう影響する過程 R.Stogdill
21. お話する事例 開発生産性向上の取り組みの中で、 組織横断のリーダーシップが発揮された事例をお話しします
22. Index • 会社紹介 • 今日お伝えしたいこと • 開発生産性向上への取り組み • 開発生産性向上委員会について • 組織横断でのリーダーシップ発揮について • まとめ
23. 開発生産性向上に取り組む背景 • ユーザーへの価値提供スピードの最大化 • 組織拡大に備え、効率的な開発プロセスの確立 • 開発者体験向上を自ら行うことによる、組織力と技術力の向上
24. • 実現付加価値生産性 : PdM体制の強化 • 期待付加価値生産性 : 工数モニタリング • 仕事量の生産性 : Findy Team+を利用したFourKeysの向上 生産性レベル別の取り組みについて 引用 : 開発生産性について議論する前に知っておきたいこと( https://qiita.com/hirokidaichi/items/53f0865398829bdebef1 )
25. • 各プロダクトごとにPdMを配置 • CPOの役割変更 • プロダクト戦略の明確化 実現付加価値生産性 : PM体制の強化 引用 : 単一プロダクトからマルチプロダクトへ：アソビュー！のPM再定義と未来展望( https://note.com/tyokomine/n/ne66afb2ca058 )
26. Findy Team+で計測できる開発における「変更のリードタイム」以外にも時 間を割いている業務があります。 それらの可視化・改善を目的とした、工数モニタリングを行っています。 期待付加価値生産性 : 工数モニタリング
27. Findy Team+を利用したFourKeysの改善活動を実施しています。 1年前と比較してプロダクト組織全体で改善 • デプロイ頻度 : +8.5件 • 変更のリードタイム : -835.7h • 変更障害率 : -1.4% • 平均修復時間 : -1.0h 仕事量の生産性 : FourKeysの向上 全チームFindy Team+導入
28. Findy Team+を利用したFourKeysの改善活動を実施しています。 1年前と比較してプロダクト組織全体で改善 • デプロイ頻度 : +8.5件 • 変更のリードタイム : -835.7h • 変更障害率 : -1.4% • 平均修復時間 : -1.0h 仕事量の生産性 : FourKeysの向上 全チームFindy Team+導入 全17チーム同時導入と改善活動のプロセス
29. Index • 会社紹介 • 今日お伝えしたいこと • 開発生産性向上への取り組み • 開発生産性向上委員会について • 組織横断でのリーダーシップ発揮について • まとめ
30. Findy Team+導入時の課題 • マネージャーやリーダーが導入に携わるのは負荷が高く難しい • とはいえ、コストは掛かっているので、全チーム同時に導入を進めたい
31. • マネージャーやリーダーが導入に携わるのは負荷が高く難しい • とはいえ、コストは掛かっているので、全チーム同時に導入を進めたい Findy Team+導入時の課題 新たな役割を作り、任用する
32. • マネージャーやリーダーが導入に携わるのは負荷が高く難しい • とはいえ、コストは掛かっているので、全チーム同時に導入を進めたい Findy Team+導入時の課題 新たな役割を作り、任用する 「役割を作る」...！？！？
33. 役割の見える化の取り組み • 組織規模拡大に対応する • 組織構造に柔軟性を持たせる • 1人1人の活躍、成長機会を最大化する • 変化に素早く適応できる組織を作る これらを実現するために、プロダクト組織内の役割に対して、 • 目的や責任、領域の見える化 • アップデートプロセス定義
34. 役割の見える化の取り組み 名称が一般的なものほど個々の認識が異なりが独り歩きしやすくなります。 本来着目すべきはその目的や責任で、これらを明確にするのが重要です。 ← 何をやってる人なの... マネージャー
35. 役割に対して目的、責任、領域などを定義することで、役割に対する認識の曖 昧性を排除しています。 マネージャー メンバー との1on1 部⾨イベン トの設計 全社施策の 浸透 リリース 承認 重⼤インシ デントコマ ンダー 評価 休⽇シフト 作成 役割の見える化の取り組み
36. 役割の見える化の取り組み Holaspiritを用いた役割の目的・領域・説明責任の管理
37. 役割の見える化の取り組み Holaspiritを用いた役割の目的・領域・説明責任の管理 役割の見える化と任用は組織にはプラスだが、 メンバーには負担増になっているだけでは？
38. 役割の見える化と任用はメンバーの成長に繋がる • 具体的経験 - 実際の体験をする。 • 省察的観察 - その経験を振り返り、観察する。 • 抽象的概念化 - 観察を基に理論や概念を構築する。 • 能動的実験 - 新たな理解や理論に基づき、新しい行動 を試みる。 具体的 経験 省察的 観察 抽象的 概念化 能動的 実験 経験学習 モデル
39. 「開発生産性委員」という役割を追加 開発生産性委員という役割を追加し、 下記のルールで全チームから1人ずつ委員を任命 • マネージャーやリーダーなどの呼称を持たな いメンバー • チームみんなで決める
40. 「開発生産性委員」という役割を追加 開発生産性委員という役割を追加し、 下記のルールで全チームから1人ずつ委員を任命 • マネージャーやリーダーなどの呼称を持たな いメンバー • チームみんなで決める 役割を見える化し任用のプロセスを経ることで、 取り組みの運用に責任感を持って実行してもらう
41. 各チームでの活動 • PRレビューの遅延確認 • MTG分析による会議体の適正化 • タスクの細分化 • PRの細分化 • FourKeys振り返り • 施策検討 など、日々の定量的な数値をFindy Team+で 確認しながら、 委員中心にチームで施策を考えて推進
42. 各チームでの活動 • PRレビューの遅延確認 • MTG分析による会議体の適正化 • タスクの細分化 • PRの細分化 • FourKeys振り返り • 施策検討 など、日々の定量的な数値をFindy Team+で 確認しながら、 委員中心にチームで施策を考えて推進 Findy Team+は多様なデータの可視化がされているため、 「変更のリードタイム」においての施策の立案がしやすい
43. チーム横断委員会での活動 チーム横断の委員会での活動 • 各チームでの取り組み共有 • お困り・お悩み事共有 • チーム横断で取り組まないと進めない課題の 共有・相談
44. チーム横断の委員会での活動 • 各チームでの取り組み共有 • お困り・お悩み事共有 • チーム横断で取り組まないと進めない課題の 共有・相談 チーム横断委員会での活動
45. 初期の委員会 Findy Team+で計測される「変更のリードタイム」に直接影響しそうな施策 の共有が多い状態。 各チームの委員がリーダーシップを持って施策を推進してくれていた。 引用 :Haystack Lead Time, Cycle Time & Change Lead Time( https://www.usehaystack.io/blog/lead-time-cycle-time-change-lead-time )
46. 変更のリードタイムの向上が進むと... 「変更のリードタイム」に直接影響しそうな施策が進んでいくと、 間接的に響くであろう前後のプロセスの悩みや、自チームだけでは解決が難 しそう・本質的な課題に気づけなさそうな相談が増える。 引用 :Haystack Lead Time, Cycle Time & Change Lead Time( https://www.usehaystack.io/blog/lead-time-cycle-time-change-lead-time )
47. 変更のリードタイムの向上が進むと... 引用 :Haystack Lead Time, Cycle Time & Change Lead Time( https://www.usehaystack.io/blog/lead-time-cycle-time-change-lead-time ) ここでの相談の1つが、 組織を超えたリーダーシップ発揮のきっかけに 「変更のリードタイム」に直接影響しそうな施策が進んでいくと、 間接的に響くであろう前後のプロセスの悩みや、自チームだけでは解決が難 しそう・本質的な課題に気づけなさそうな相談が増える。
48. Index • 会社紹介 • 今日お伝えしたいこと • 開発生産性向上への取り組み • 開発生産性向上委員会について • 組織横断でのリーダーシップ発揮について • まとめ
49. リーダーシップが発揮された一例 委員会で上がってきた相談: アクティブなスプリントで実施しているタスクにおいて、プロダクトオー ナーにslack、ときにはMTGで詳細確認することがある。 デイリースクラムにPO、デザイナーが居ると進めやすい
50. バックログリファインメントなど 開発プロセスに改善点があるかも！？ リーダーシップが発揮された一例 委員会で上がってきた相談: アクティブなスプリントで実施しているタスクにおいて、プロダクトオー ナーにslack、ときにはMTGで詳細確認することがある。 デイリースクラムにPO、デザイナーが居ると進めやすい
51. リーダーシップが発揮された一例 • 認定スクラムマスター • 新規事業開発メンバー もともとスクラム開発に関する勉強会は開いてくれていた 実際の社内勉強会資料
52. リーダーシップが発揮された一例 座学だけではなく、ワークショップでスクラムチームを作り、 実際にスプリントを回して体感してもらいたい！ 実際の社内勉強会資料 • 認定スクラムマスター • 新規事業開発メンバー もともとスクラム開発に関する勉強会は開いてくれていた
53. リーダーシップが発揮された一例 チームビルディング
54. リーダーシップが発揮された一例 チームビルディング スクラム・トランプ
55. リーダーシップが発揮された一例 チームビルディング スクラム・トランプ すべて自主的、かつ他チームの人を巻き込んで実施
56. リーダーシップが発揮された一例 その他にも一部チームのレトロスペクティブの資料を見て、 改善できそうなところをコメントするなど、 越境して他チームが良くなるための働きかけを実施。 実際のslackのコメント
57. リーダーシップが発揮された一例 その他にも一部チームのレトロスペクティブの資料を見て、 改善できそうなところをコメントするなど、 越境して他チームが良くなるための働きかけを実施。 実際のslackのコメント チームを超えた活動の場を活かして、 リーダーシップを発揮
58. 開発生産性の取り組み以外でも、みんなが活躍 前述の通り、アソビューでは様々な役割に名前を付けて、 全員の活躍が可視化され、みんなが活躍する土台になっています • SLOの番人 • 技術広報 • IT統制指揮 • 重大インシデントコマンダー • Datadogコスト管理者 etc...
59. Index • 会社紹介 • 今日お伝えしたいこと • 開発生産性向上への取り組み • 開発生産性向上委員会について • 組織横断でのリーダーシップ発揮について • まとめ
60. • リーダーシップは誰でも発揮できるもの • 役割は可視化し、目的と一緒に定義し、任せて活躍してもらう • 横断的な役割を作ると、組織全体が活性化しやすくなる まとめ たくさん任せて、個人と組織を強くしていきましょう