Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

1年で50人から倍増した 開発組織のマネジメントと未来戦略

1年で50人から倍増した 開発組織のマネジメントと未来戦略

takayasu hattori

August 08, 2024
Tweet

More Decks by takayasu hattori

Other Decks in Business

Transcript

  1. 自己紹介 服部 毅保 アソビュー株式会社 VP of Engineering X : @tkyshat

    2012年新卒で富士通入社。2015年に海外のスタートアップに転職。 2016年にアソビューに入社し。遊びのECサイト「アソビュー」の開発やグロースを担当。 2018年よりベトナムオフショア開発組織の立て直しと拡大文脈でベトナム組織のCTO担当。 2020年以降は日本の組織のエンジニアリングマネージャーに携わり、2024年よりVP of Engineeringとして組織全体 のマネジメントを担当。
  2. Index • 会社紹介 • イントロダクション • 拡大期の課題 ◦ マネジメント層の負荷増大 ◦

    組織規模によるマネジメントの違い • 今後の組織開発 • まとめ
  3. Index • 会社紹介 • イントロダクション • 拡大期の課題 ◦ マネジメント層の負荷増大 ◦

    組織規模によるマネジメントの違い • 今後の組織開発 • まとめ
  4. Index • 会社紹介 • イントロダクション • 拡大期の課題 ◦ マネジメント層の負荷増大 ◦

    組織規模によるマネジメントの違い • 今後の組織開発 • まとめ
  5. 数字から見るサービス規模感 • 1stサービスローンチ : 2012年 • サービス数 : 20+ services(toC,

    toB, toGなど様々なステークホルダー • 会員数 : 約1,200万人 • 契約施設数 : 約10,000施設 • テーブル数 : 約2,000以上 • ピークトラフィック : 4,000 rps • プロダクト部門人数 : 約100名 • チーム数 : 15
  6. 数字から見るサービス規模感 • 1stサービスローンチ : 2012年 • サービス数 : 20+ services(toC,

    toB, toGなど様々なステークホルダー • 会員数 : 約1,000万人 • 契約施設数 : 約10,000施設 • テーブル数 : 約2,000以上 • ピークトラフィック : 4,000 rps • プロダクト部門人数 : 約100名 • チーム数 : 15
  7. プロダクト組織の全体像 新規事業 CTO / CPO / VPoE プロダクト 開発チーム プロダクト

    開発チーム プロダクト 開発チーム プロダクト 開発チーム プロダクト 開発チーム データ基盤チーム コーポレートソリューションチーム SREチーム Product Engineering Platform Engineering Organizational Improvement
  8. Index • 会社紹介 • イントロダクション • 拡大期の課題 ◦ マネジメント層の負荷増大 ◦

    組織規模によるマネジメントの違い • 今後の組織開発 • まとめ
  9. Index • 会社紹介 • イントロダクション • 拡大期の課題 ◦ マネジメント層の負荷増大 ◦

    組織規模によるマネジメントの違い • 今後の組織開発 • まとめ
  10. マネジメント層の負荷増大 - 課題 • マネージャー : 4名(当時のCTO + 3名) •

    開発チームリーダー : 7名(マネージャーとの兼務含む) • 100名の組織規模に対して、マネジメント層のSOC限界を迎えていた • 役割を権限委譲したくても、可視化されてないため渡せない状態
  11. マネジメント層の負荷増大 - 課題 • マネージャー : 4名(当時のCTO + 3名) •

    開発チームリーダー : 7名(マネージャーとの兼務含む) • 100名の組織規模に対して、マネジメント層のSOC限界を迎えていた • 役割を権限委譲したくても、可視化されてないため渡せない状態 役割の可視化 権限委譲 役割任用
  12. マネジメント層の負荷増大 - 結果 • マネージャー : 4名 → 9名 •

    リーダー : 7名 → 14名 • 複利として、メンバーにも役割をどんどん任せられるようになり成長機 会の提供につながった マネジメント層の負荷軽減と負荷分散に成功 役割の可視化の重要性に気づけた
  13. Index • 会社紹介 • イントロダクション • 拡大期の課題 ◦ マネジメント層の負荷増大 ◦

    組織規模によるマネジメントの違い • 今後の組織開発 • まとめ
  14. 組織規模によるマネジメントの違い - 課題 複数事業を展開しているアソビューでは • 事業規模が大きなプロダクト開発 : 人数が多い傾向 • 事業規模が小さなプロダクト開発

    : 人数が少ない傾向 部長 PjM Engineer Engineer PjM Engineer Engineer PjM Engineer Engineer 部長 PjM / Engineer Engineer 事業規模の大きなプロダクト開発 事業規模の小さなプロダクト開発
  15. 組織規模によるマネジメントの違い - 課題 複数事業を展開しているアソビューでは • 事業規模が大きなプロダクト開発 : 人数が多い傾向 • 事業規模が小さなプロダクト開発

    : 人数が少ない傾向 プロダクト組織全体としては100人超えているが、それぞれの組織に対して 同じマネジメントしてもうまく回らない
  16. 組織規模によるマネジメントの違い - 課題 組織の把握 マネジメントスタイルの アップデート 複数事業を展開しているアソビューでは • 事業規模が大きなプロダクト開発 :

    人数が多い傾向 • 事業規模が小さなプロダクト開発 : 人数が少ない傾向 プロダクト組織全体としては100人超えているが、それぞれの組織に対して 同じマネジメントしてもうまく回らない
  17. 組織規模によるマネジメントの違い - 把握 • グレイナーの5段階企業成長モデル ◦ 組織がどの段階にいるかを把握することで ▪ 段階ごとの成長ポイント ▪

    次に来る危機を知る ◦ 第1段階より第5段階が優れている訳では無い ▪ 必ずしもステップアップする必要はない 「企業成長の“フシ”をどう乗り切るか」 by Dr. Larry Grainer 組織がどの段階に位置しているのかを把握するのが重要
  18. 組織規模によるマネジメントの違い - 把握 • 1on1や各種イベントに参加して組織 の状態把握 • グレイナーの5段階企業成長モデル に当てはめる ◦

    組織全体 > 部門 > 各チーム そ れぞれの単位で当てはめる ◦ 各組織の現在地をプロット 「企業成長の“フシ”をどう乗り切るか」 by Dr. Larry Grainer
  19. 組織規模によるマネジメントの違い - 結果 • 原因は組織規模ではなく、組織の段階を正しく理解できていないことに 気づけた • 各組織のマネジメント層に対して明確なコミュニケーションができるよ うになった •

    短期課題だけにとらわれがちだったが、中長期視点になった 定性的にはマネジメント力の向上の一助になっている 定量的なものは出せていないので、エンゲージメントサーベイで定点観測す る
  20. Index • 会社紹介 • イントロダクション • 拡大期の課題 ◦ マネジメント層の負荷増大 ◦

    組織規模によるマネジメントの違い • 今後の組織開発 • まとめ
  21. 技術広報の促進 育成観点 • キャリアデザイン支援 : 自己表現の場として活用し、スキルや成果を発信。 • 人的資本向上 : 学びや経験をアウトプットし、スキルを強化。

    • 社会資本形成 : エンジニアコミュニティへの貢献で評判や信用を築く。 • 組織文化醸成 : アウトプット文化を促進し、知識共有を増やす。 • エンゲージメント向上 : 社員の成長を実感してもらい、モチベーションを高める。 採用観点 • 採用力強化 ◦ 技術力をアピールし、優秀な人材を引きつける。 詳しくは : キャリアデザインを促進する、手段としての技術広報 育成 採用 発信した人が称賛される文化の醸成・機会提供
  22. チャレンジ制度の策定 • リーダー・マネジメント任用を通じて立場や役割・機会が人を育てていくと いうのを実感 • 経験学習モデル(具体的経験 → 内省的観察 → 抽象的概念化

    → 能動的実験 の繰り返し)にもある通り、人が成長し続けるためには実際の経験を通じて 学ぶことが重要 今まで経験していない役割・チーム・スキルに チャレンジできる機会を提供し、成長と配置転換を促進 育成 配置
  23. データ基盤チーム コーポレートソリューションチーム SREチーム チャレンジ制度の策定 新規事業 CTO / CPO / VPoE

    プロダクト 開発チーム プロダクト 開発チーム プロダクト 開発チーム プロダクト 開発チーム プロダクト 開発チーム Product Engineering Platform Engineering Organizational Improvement チームチャレンジ
 スキル
 チャレンジ
 ロール
 チャレンジ
 育成 配置
  24. Index • 会社紹介 • イントロダクション • 拡大期の課題 ◦ マネジメント層の負荷増大 ◦

    組織規模によるマネジメントの違い • 今後の組織開発 • まとめ