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深センにしかないものと日本にしかないものを組み合わせて、世界の問題を解いていく
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TAKASU Masakazu
January 18, 2023
Science
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深センにしかないものと日本にしかないものを組み合わせて、世界の問題を解いていく
2023年1月18日
学習院大学講義
「新興国企業論」ゲスト講義
TAKASU Masakazu
January 18, 2023
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Transcript
深センにしかないものと 日本にしかないものを組み合わせて、 世界の問題を解いていく 高須正和 スイッチサイエンス国際事業開発 ニコ技深圳コミュニティ共同発起人 开源社(中国オープンソースアライアンス) 早稲田ビジネススクール 大公坊創客基地(iMakerBase) ガレージスミダ研究所
コンピュータ的じゃない産業はコンピュータに置き換わる 要因1:ほとんどの電化製品はコンピュータに置き換わる。 すでに置き換わったもの:カメラ/音楽プレイヤー/テレビ/ビデオ/電話機 要因2:ほとんどの産業は「コンピュータシステム」に置き換わる すでに置き換わったもの:流通/広告/マーケティング/金融 深圳は「コンピュータを中心にしたいろいろな機器」を作り続けてきた 世界の他の場所にない、独自の製造業とエコシステムがある デジタルが主になる社会に向けての話をします Source:藤岡淳一 (ニコ技深圳コミュニティ)
今日の講演のテーマ
コンピュータが中心の製造業は、どう違う? コンピュータ特有の要素=ムーアの法則 (18ヶ月ごとに半導体の集積率が倍 =能力が倍か価格が半分になる) →結果、系列を作りながらゆっくり発展でなく どの会社も最終製品を作る
日本と深圳の「製造業」という概念の違い Source:[Guerilla Production Tactics] by ‘bunnie’ Huang 深圳では、川上・川下や系列という考えがなく、大企業でも下請けや、社員5人でも最終製品という企 業が多く存在する。 同じビデオ録画機を開発するのでも、「フルスタックな大企業」が1社系列ですべてを賄った時代から、
設計・ツール・量産・OS・開発ボードを別々のプレイヤーが担う時代へ。 ムーアの法則下では、個別の分野に特化して開発を高速化しないと、半導体の進化速度に置いて 行かれる
設計を早くモノに変えて売らなければ、ムーアの法則に巻き込まれて、アイデアの 価値がなくなる コンピュータとは? 「中央にCPUがあって、周りにInput/Outputがあり、他に記憶媒体などがある」 スマホ、デジカメ、ドローン、掃除ロボ、配膳ロボなど、 コンピュータサイエンス的には「同じもの」といえる これまでコンピュータがくっついていなかったものにコンピュータ化することで 多くのイノベーションが生まれている ムーアの法則=プラットフォーム全体が進化するので、 同じ製品で何十年も稼ぐのが難しい
(10年使えたアナログカメラと2年で買い替えるiPhone) 性能が上がったからできることで、(音声認識、常時接続) 新しいサービスや製品が(音楽ストリーミングや自動運転)
タブレットをくっつけるとなんでもロボットになる (多くのコミュニケーションロボットがそう) コモディティ化された技 術でも、市場投入され、 フィードバックを受ける ことで進化していく Version1 = 猿真似 Version1.1
Version1.2・・・・ Version10は?
掃除ロボとタブレット=配膳ロボ 深セン普度pudu社 ガストなどに入ってる配膳ロボ LiDARなどセンサー類の低価格化と、 深センのベンチャー投資ブームで生 まれた (高須はここにangelで入れてる Heroad Fundの顧問やってます)
コモディティ化された部品を組み合わせて起こるイノベーション タブレット+ホバーボード(セグウェイもどき)+スマートスピーカー =ロボット この受付ロボットMandyは銀行など に数千台販売され、 今は第6世代目になっている。 -受付用の大きいスピーカー -目の前の人間を特定するための 超音波センサー など、やってみて必要になった機能
が付加されて洗練されていく
そして、その完成品も他人のビジネスの商材として売られる =別のイノベーションの材料になる これをMITのバニー・ファンは「公开(GongKai)」と呼んだ
HuaweiやXiaomiも公开(GongKai)の一部 IDHと連携することで高速に開発を行うエコシステム IDH=「高コスパ」のミドルレンジ製品を Oppo,Vivo,Huawei,Xiaomi等複数メーカーに向 けて開発 Xiaomi等のメーカー=研究開発費をすべてハ イエンド製品に割り振り、一芸ある製品を 「オープンソースのモジュールをダウンロー ドしてシステムを作るように、深圳の若者は 新しいハードウェアを作る」
(MIT 伊藤穰一) 図版出所:高口康太 https://gemba-pi.jp/post-179927
公开(GongKai)から开源(KaiYuan) 中国オープンソース開発の盛り上がり そして製品の高度化 公开=ムーアの法則を背景に自然発生的に始まった知財公開が、 开源=イノベーションのために設計された世界共通のオープンソースに 半導体チップやそれを統合した製品も深圳で開発され、高度化が進む 中国の半導体エコシステムを 「自分の目でちゃんと」見てみよう
ニセAirpodsこと「华强北4代」イヤホンとは 67元(1300円)程度 (ホンモノは27,800円) Airpodsの発売以後何度もバージョ ンアップしてこれで4代目 淘宝や华强北の電気屋などで販 売中 「イヤホン」などの製品名で Aliexpressやamazonなども
ホンモノそっくりの外観や外箱 DesIgned by in California の文字(ホンモノはDesigned by Apple in California)
こいつ 動くぞ
分解してみる:チップはわずか4つ(AirPodsは21個) スピーカー 接触センサのかわり 銅板で静電気を感知 マイコンを使わない イヤホンをケースに接続 させるマグネット イヤホンをケースに接続 させるマグネット バッテリ
充電接点 タッチ制御IC クロックジェネレータ タッチ検出ボタン MEMSマイク 裏面:メインSoC
基板だけに剥いた状態でもMacにホンモノと認識されてSiriが動く
Engineering的な工夫 イヤホンのなかみは 左右でまったく同じPCB, まったく同じBOM(部品) 唯一、2つセットの 充電端子部分を 入れ替えることで 左右の違いを出している。 (ファームウェアも別) 部品調達や製造をラクに
する工夫 ちゃんと、値段と性能を織り合わせる 設計ができている 「人件費が安いから安い」ではない! 2つセットの部品を、AB/BAで入れ替える
ニセモノ(600円のニセイヤホン)でも、ホンモ ノと部分的に遜色ない効果を、ホンモノと全然別 のやりかたでできている 人件費が安いから安い ではなく、技術で安くし ている 仲間と深センの力を借りて、もっと深く分析して みる
マーキングの消されたメインチップ 山崎さん(解析仲間)がサイズとピンで チップ候補特定 AD6973Dかも?
中国の方案公司がAD6973Dチップデータシート公開中 Comfidencialと書いてあるけど公開URLにおいてあるからこの会社が Jieliから許可されたんだろうそうだろう ・ワンチップでBT5.1、マイク接続、AACデコードなどができる ・バッテリ制御、ボタン制御機能もある ・GPIOによる接触センサなどもワンチップで可能、部品点数 を減らせる ・製品にBT5.3とあったのはウソ? > BT5.1だけど、Macや
iPhoneが5.1しか対応してないから関係ない ・空間オーディオないぞ > イコライザを適当に変えてそ れっぽく見せてる ブランドでごまかせる!
深センの解析屋の力を借りて、 マーキング消されたチップを開封しよう タオバオにはチップ開封、FIP(チップ内断線の 修理)、ファームウェア抜き出しなどをやる専門 の解析屋が何軒もいる (住所聞くと深圳华强北とか龙岗とか) チャット機能で見積もりとって発注 300元(6000円)、失敗したらカネ は返す (日本だと数十万かかるし、
そもそも初見では頼めない)
300元を払って中3日、チップ写真が届く ボンディングのパッド やトランジスタが少な すぎる SiP(System in Package) の小さいほうのチッ プ? 「もうちょい調べてくれ、
これはメモリっぽいが、 MCUのはずだ」と依頼
←パーフェクトな研磨でSoCの中身を分析 届いた写真 SoCの上にフラッシュメモリ ワイヤーボンディングも 想像できる
テカナリエレポート517号 JIELI PB08576とMCUは完全に一致 (フラッシュメモリは違う)これはドンキで2000円で売ってる
テカナリエレポート517では多くの100円ショップTWSイヤホン (2000円程度)が分解され、今回はドンキのFUGU TWEに搭載され ているJIELI BP08576と同じマイコンだが、フラッシュメモリは違うの で、SoCとしては別物
ニセAirpodsからわかること -ドンキで2000円で売ってるTWSイヤホンとニセAirpodsは親 戚のようなもの -中国の設計力と深センのエコシステムは「数万円のものを数 千円に」することができた(ムーアの法則を正しく作用させ ている) -設計屋、解析屋、製造屋などの厚みから、この分野ではまだ 先がありそう
コピー品づくりとイノベイティブな製品づくりの関係 コピー品,後追い品=マーケットがすでにある製品 -売れることはわかっている -ゴールが見えるぶん、開発しやすい -ホンモノほど高くは売れないが、黒字を出しやすい 合理的な意思決定が可能 イノベイティブな製品=マーケットがない -ゴールが見えない -当たると大きい -ハズレを覚悟した意思決定が必要
Fake it till you make it 中国人件費の上昇から、ビジネスが「より安く」でなく 「ほかにないものを」に変わる 他にないものは売れづらいが、投資ブームにより 売上でなく時価総額でも会社がまわるようになる
→よくわからない、イノベーションの種があふれる場所に JST調査 2017年9月 丁可 2016年、世界のVC投資の7割が中国
ビジネスモデルとしてのスタートアップ投資 ハズレを見込んで、分野(バイオ、モバイル、ハードウェアなど) ごとに毎年一定数のスタートアップに決まった額を投資 ほとんどのスタートアップは倒産するが、大当たりが全体を救う 出版社/メディアとマンガ家のモデルはそっくり -なるたけ多くの色んな作品をデビューさせる -どれが大ヒット、少ヒット、ハズレかはデビューするまで わからない -結果として日本のマンガの投資モデルは、質量ともに 世界1で、海外では想像もつかない/企画書では判断つかない
ような作品が次々に出てきている (そういう奇想天外な作品も、ヒットすると後追いがでる)
デジタル/コンピュータが社会をどう変えていくか 人間はハードウェア(生き物)なので、多くのサー ビスはフィジカル(物理材)が必要 コンピュータと物理材をつなぐ、 モータやセンサー、統合する様々なコンピュータ 新しい中国ビジネスはそこから生まれる
自分がコミットしている中国でのビジネス (中国に限らないけど) バーチャルとフィジカルを繋ぐ部分の ハードウェア/研究開発ツール
バーチャルとフィジカルをつなげていく インターネット クラウド (情報) 物理的な社会、モノ、人間、工場 IoT, カメラ、センサー IoT, ロボット コンピュータの力が、現実社会を変えていく。
人間はコミュニティーやコードでそのエコシステムを作っていく
クローズアップ現代 「ものづくりxAI」特集 2021年10月20日放送 これらの開発ボードは 深圳M5Stack社(社員50名,日本発売開始2018年)の製品 弊社スイッチサイエンスは日本での販売責任代理店 ソリューションを販売しているのが日本の高専発startup
NTT研究所のIbuki 山口大の 密回避システム NHK研の 触覚デバイス 全日本学生児童発明くふう 展で特許庁長官賞(11歳) 企業の研究所から小学生の発明まで、 2018年の発売開始からわずか5年で、 深圳M5Stackは多くの発明家に使われている
開発ボードという製品 マイコンチップ、無線機能、I/O端子などをひとまとめにしたもの 用途や価格に応じて多様なボードが存在する 利用者はソリューションを開発するエンジニア、IoTシステム開発を学ぶ学生など 代表的な開発ボード RaspberryPi(英国)などを使って開発 ・適合するセンサを選ぶ ・センサーを処理するソフトをつくる ・動作確認の画面をつける ・ケースを3Dプリンタなどでつくる
M5Stack シリーズを 使って開発 完成までまだまだ、 本質(ドアセンサー) 以外の時間がかかる.. 完成。 アイデアの検証が できる! (Proof of Concept) M5Stackシリーズは 「アイデア→実際に作ってみて試す」までの時間を最小化する 例:入退室を記録するシステムを開発する
M5Stack(2018年日本発売開始) ・社長ジミー・ライは、もと中国南方電網のエンジニア ・しょっちゅうスマートメーターを開発している間に、 「多くのメーターに共通する機能を製品にしよう」と思 いついて起業 ・社長室に専用の部品ボックスと作業台を起き、プロト タイプを自分で作る。いつも身の回りには試作品が転 がっている ・Arduino IDEが利用可能で、IoT開発に必要なwifi/BTをあらかじめ備えたESP32シリーズの
CPUを採用した開発ボード。日本でもArduinoを置き換える勢いで普及が進んでいる ・画面、バッテリ、ボタン、Grove,GPIOなどを備え、安価(1500-5000円程度) ・毎週1つ以上の新ハードウェア/センサー類を発表し、拡張性が高い オープンソースハードウェア(部品リスト,ピン番号などの 開発に必要な情報があらかじめ公開されているハードウェア) 買ってくれば使える。ソリューションを開発する上でM5Stack社の取引開始稟 議書、審査や許可が要らない。必要な情報はオンラインで公開されている
M5Stack成功の原因 ▪何よりも、安心して使えるオープンなハードウェアであること -ソリューションを開発する上でM5Stack社の取引開始稟議書、審査や許可が要らない -必要な情報はオンラインで公開されている ▪現役エンジニアならではの優れた製品企画 -プロトタイプ開発を圧倒的に早くするオールインワン(バッテリ,LCD,ボタン,無線) ▪深圳ならではの開発・製造力 -プロトタイプから工場のDXまで、様々な用途に対応するセンサー、周辺機器 -1000個単位のフレキシブルな自社製造ラインと、深圳で設計開発することによる サプライチェーンが可能にする超高速な製品開発(毎週1つ以上新製品発売)
▪それらが組み合わさった魅力的な製品と、ユーザーの支持やフィードバックが生んだ コミュニティ M5Stackユーザのコミュニティは、日本のユーザが中心になって作り上げた
1ロット1000個程度の製品をしょっちゅう変更しながら作る ラインや工作機械の精度は雑だがフレキシブル iPhoneの製造ラインのように「日本製部品を使って300ラインをまった く同じ精度で作る」のとは別の製造方式 M5シリーズの製造ライン(自社スタッフ・自社ライン) ほとんどの工程は人間,検査装置などでM5Stackシリーズが使われる アジャイルな製造ライン M5シリーズの良さは、モノの良さだけではない
M5シリーズのアイデア→PoC→DFM→生産は6週間といわれている 製造と設計を同時並行するようなアジャイルな製造をどう実現するか? 今稼働してる 「ネジ止めだけやります」的な シンプルだけど安くて使いやすい 工作機械 自分たちでラインを立ち上げられる、 M5Stackの工業用シリーズ Keep It
Simple Stupid, but Collaborative and Connected.
次のテーマ「バーチャルとフィジカルの連携」をアップグレード M5Stackをコントローラにした安価なロボットアーム「myCobot」シリーズ (深圳Elephant Robotics社)
バーチャルな空間とフィジカルな空間をロボットで連携させる myCobotシリーズはROS(Robot Operating System)をサポート これから日本のROSコミュニティにも貢献していく予定 さらにSLAM,AGVと組み合わせる
Minipupper,myCobotなどに搭載されているFeetechのサーボ 安価で高性能、スタートアップ向けカスタマイズ 3740円(税込) フィードバック ポテンショメータ有 40kg/cmトルク 24Vサーボ 左は85kg,右は120kgト ルク
Minipupper,myCobotなどに搭載されているFeetechのサーボ 安価で高性能、スタートアップ向けカスタマイズ 深圳のサーボ企業 数百個単位からカスタムサーボ作ってくれる ロット小(ソフトや付属品) -MCU内のファーム変更 (速度とトルク、アラートなど のバランス) -色、ケーブル長さなどの変更 ロット中(金型変更を伴わない)
-サーボ内ギア変更 -軸の長さ変更 ロット大 -軸の場所やコネクタの変更
Direct Drive Techのモーター
None
深圳SpinQ / 量旋科技 2018年創業 2022年9月、Pre-Bとして1億RMB調達 (もともとの深圳高新投+金景衡巽,东海など) https://spinq.cn/ 社員50名ほど 香港科技大、清華大 MITなどから
量子力学の他、 化学、電子工学など の社員が集まる
深圳SpinQビジネスの特徴 1.デスクトップ用の安価なモデルと、 超電導主体の高性能なモデルの両方をビジネスにしている 2.ハードウェア製造全体とアルゴリズム開発、ビジネス化の 3方面を1社で手掛けている デスクトップモデルGemini-mini 118万円(2022年販売開始 初回入荷分完売) 超電導環境で駆動する 高性能モデル
内部のチップも自作している 量子コンピュータの クラウドサービス
日本でも販売開始
高須正和の活動 深圳ほか世界各地のパートナーを開拓し、IoT開発ツールを輸出入・共同開発、投資,企業間提携な どを行う。 事業:スイッチサイエンス グローバルビジネスデベロップメント 研究/布教:早稲田大学非常勤講師 「深圳の産業集積とマスイノベーション」 コミュニティ:ニコ技深圳コミュニティ Co-founderほか 事業=仕組みになっていて利益を生むもの
事業開発=事業を作ること 社会的な価値が生まれる前、事業や研究でもできないところをやる。 面白ければ仲間が増えるし、熱が冷めると終わる 講演や執筆などで少しはお金になるけど、基本的には仕組みになりづらいもの 2008~11年間で39都市107回のメイカーイベント参加 早稲田大学リサーチイノベーションセンター招聘研究員 ガレージスミダ研究所 主任研究員 大公坊創客基地(iMakerBase) 著書5冊「プロトタイプシティ」「ハードウェアハッカー」(翻訳)など 日本にしかないものと深圳にしかないものを組み合わせる
公开(GongKai)自然発生したオープンソース的なもの 开源(KaiYuan)ちゃんとしたオープンソース が融合する ROS=オープンソースのIntelligentなロボット開発OS myCobot他多くの中国ロボットがROSをサポートしている M5Stack Core 2 for AWS
クラウド前提のIoTコントローラ AliOS Things, Tencent OS Tiny, Harmony OS embedded 中国大手はオープンソースの「クラウド,ネットワーク 前提の低レベルハードウェア制御用ネットワークOS」 を公開アリババは独自CPUによる開発ボード HaaS(Hardware as a Service)を販売中
ソフトウェア開発で起きたことがハードウェア開発 でも起こる? ・開発ツールのオープンソース化 (KiCAD, Rhinoceros,Reprap) ・OS,カーネル,エディタ等のオープンソース化(多くのSBCからRISC-Vま で) ・クラウド(柔軟な製造サービス, SoCをオンデマンドで作るサービスも出てきている ・DockerやK8sに相当するような、
「大規模だけど簡単でお手軽」みたいなイノベーションは起こりそう
中国オープンソースアライアンス 高須は唯一の国際(中国語が母語でない)メンバー OpenChainJP+CN (トヨタ自動車,NTTデータ,Google等 が主導する、オープンソースを使った 企業関連系の枠組み) 合同イベント 中国オープンソース会議2021で セッション 米Apache
software Foundationと共催 中国オープンソース大会COSCON`20(China -1億5700万ビュー(オンライン) - 542 職種1,173 組織が参加
現在の中国は、「日本みたいな製造業」と 別の製造大国を目指しているので面白そうなイノベーショ ンがでてきそう 第14次五か年計画15章 「デジタル経済で新しい優位性をつくろう」 完善开源知识产权和法律体系,鼓 励企业开放软件源代码、硬件设计 和应用服务 オープンソースの知財管理を完全 なものにし、
企業がソフトウェアのソースコー ド、ハードウェアの設計をオープ ンにすることを奨励する
中国のオープンソースについて、GitHub上で 共同翻訳などの研究をしています #中国オープンソース でtwitter等で検索ください 工業やロボット関係の資料 レビューしてくれる方など おまちしてます。 共同翻訳、 中国語の勉強にもなるよ!
3300人を超えるメンバーのいるニコ技深圳コミュニティ 経済・経営研究者など -木村公一郎 (JETROアジア経済研究所) -伊藤亜聖 (東京大学准教授) -牧兼充 (UCサンディエゴ、 早稲田ビジネススクール) -梶谷懐(神戸大学)
-山形浩生(翻訳家・評論家) -高口康太(翻訳家・ライター) 起業家・経営者 -藤岡淳一 (JENESIS代表 ニコ技深圳コミュニティ 共同創業者) -澤田翔 (インターネットプラス 研究所) -金本茂 (スイッチサイエンス) コンピュータ科学者/技術者 -秋田純一 (金沢大学教授/NT金沢) -GOROman (VRエバンジェリスト) -Andrew bunnie Huang (ハードウェアハッカー) コミュニティマネージャー 茂田カツノリ(エンジニア深圳ツアー) 伊予柑(ドワンゴ・自作ゲーム) 中野しほ(ギーク中国語講座) 高須正和(AkiParty,メイカーフェア深圳,SG) 初期:深圳のイノベーター ギークと助け合えるクリエイター 中期:深圳情報を発信できる専門化たち 後期:起業家・経営者たち
ニコ技深圳コミュニティ 現在Facebook上で3300人を超えるメンバーを集める技術コミュニティ エンジニア・起業家・研究者などがオープンにプロジェクトや意見交換を行い、 これまでに紹介したような提携や投資、研究活動を行っています。 2015年時点で、「英語圏含めて、もっとも詳細な深圳のイノベーション解説」 (野村総研総合研究所)と言われています
中国に欠けがちなものと我々(≒日本)の価値 -ビジネスが盛り上がってるので、お金にならないこと への動きが鈍い (だから、オープンソースや先鋭的な開発ボード等、イノベーティブな分野での 僕らの活動が重宝されている) -だいたいの仕事が中国人で片付くため、グローバルさ、ダイバーシティに欠ける (アメリカの企業や大学は世界一が集まるが、中国の大学はそうならない ただし、この点では日本はもっと悪くて日本人で固まりがち) (だから国際的なコミュニティである僕らの活動が重宝されている) 日本の多くの組織が
「オールジャパンで予算つけて中国に対抗」のように、 さらにアンチイノベーションでドメスティックな戦略をとりがち それで良いことはなにもない。 手を動かす人はみな、人類を前進させるための仲間です。
どうもありがとうございました。 今日話したことの詳細はこちら 「プロトタイプシティ」 「メイカーズのエコシステム」 「ハードウェアのシリコンバレー深圳に学ぶ」 「ハードウェアハッカー」にて。 連絡先: 高須正和
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