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コードを書いていた自分と、書かなくなった自分
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Kishida
May 20, 2026
Programming
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コードを書いていた自分と、書かなくなった自分
Kishida
May 20, 2026
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Transcript
コードを書いていた自分と、 書かなくなった自分 AI 時代のエンジニアとしての心境の変化 岸田 岳大 / Takehiro Kishida
自己紹介 岸田 岳大 (Takehiro Kishida) 株式会社 mento Product Engineer 2023年
新卒入社 @kishida_000 2
None
2023年、新卒エンジニアの自分 コードを書くことに価値を感じていた頃 4
2023年、キャリアのスタート 新卒でエンジニアとしてキャリアをスタート 当時は AI を使っていなかった というか、まだそこまで話題になってなかった 社内の監視ツールなど、色々と自分の手で作っていた コードは、自分の手で書くもの。 5
その頃の自分が信じていたもの 「コードそのものに価値がある」 綺麗なコードを書くことが、エンジニアとしての腕の見せ所 設計、命名、抽象化、テスト レビューで指摘されること、すること リファクタの美しさ 6
AI 登場のおおまかなタイムライン わずか3〜4年で、開発の前提が完全にひっくり返った 2022年11月 ChatGPT 公開 — 世間がざわつき始める 2023年 GPT-4
/ Claude 登場、Copilot が使い始められる 2024年 Cursor が話題に。Claude 3.5 Sonnet で実用性が一段階上がる 2025年 Claude Code / Devin など、AI が自律的にコードを書く時代へ 7
AI の進化スピードは尋常じゃない 2023年の AI 質問に答えてくれる コード補完してくれる でも、最後は自分で書く 2026年の AI 仕様を伝えれば実装まで終わる
リファクタも、テストも、レビュ ーも 書くより、判断する仕事に この3年で、エンジニアの仕事は別物になった 8
2年目後半、転機が訪れる AI が「補助」から「主役」になった 9
今の自分 コードを書く時間 ほとんど 書いていない エディタは 差分を見る道具 になった 自分の手より、AI の方が速くて正確 なことが多い
やっていること 「何を作るか」を考える AI に意図を伝える 出てきたものをレビューする 動かしてフィードバックする 10
一番変わったこと: アウトプットの順番 Before(AI 登場前) 1. コードを 理解する 2. コードを 書く
3. アウトプット する 「理解 → 書く → アウトプット」 After(AI 登場後) 1. やりたいことを 指示する 2. アウトプット が出てくる 3. コードを 理解する 「指示 → アウトプット → 理解」 サイクルそのものが、ひっくり返った 11
AI と自分、それぞれの役割 AI がやること コードを 書く リファクタリング テストを書く 定型的な実装 ドキュメントを起こす
既存コードを読み解く 自分がやること 何を作るかを決める ユーザーの課題を捉える AI に意図を伝える アウトプットを判断する 価値があるか見極める 改善のサイクルを回す 「手を動かす人」から「方向を決める人」へ 12
心境の変化 コード自体に、あまり価値を感じなくなった 綺麗なコードを見れば「すごいな」とは今でも思う でも、AI / LLM の登場で、その思いは だんだん薄れている もちろん、エンジニアたるもの本来そうあるべき、 という話でもあるんだけど。
13
じゃあ、何に価値があるのか 何を作るか ユーザーの課題は何か。 本当に解くべき問題か。 価値をデリバリーできるか 作っただけでは意味がない。 ちゃんと届くか。 作った先を見届ける リリースして終わりじゃない。 使われているか、効いているか。
改善を回す 学びを次に活かす。 プロダクトを育てていく。 14
エンジニアリングの本質 「作る」ことではなく、 「価値を届けて、育てる」こと AI が出てきたからそう思うようになった、というより AI の登場で、本質がより鮮明になった という方が近い コードは書けて当たり前の時代に、自分は何を提供するのか 15
基礎ができていないと AI も使いこなせない AI が書いたコードを 理解できない 良し悪しが判断できない バグや危うい設計を見逃す レビューが「OK」を押すだけに なる
AI に 的確な指示が出せない ふわっとした要求しか言えない 返ってくるものもふわっとする 修正の方向すら示せない 基礎は、AI 時代だからこそ効いてくる 16
まとめ: 自分の中で起きた変化 Before After 価値の源泉 コードそのもの 届けた価値と改善 アウトプット 理解 →
制作 → 出力 指示 → 出力 → 理解 エディタ コードを書く場所 差分を確認する場所 エンジニアの仕事 綺麗に作ること 何を作り、どう届けるか 17
ありがとうございました 18