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なぜAIは チーム開発を 速くしないのか

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February 16, 2026

なぜAIは チーム開発を 速くしないのか

AIで個人の開発スピードは劇的に上がった。しかしチーム開発では思ったほど成果が出ていない現場が多いのではないでしょうか?

本セッションでは、AI導入の現場で実際に起きたエピソードから、問題の構造を掘り下げ、ボトルネックの正体を考察します。 後半では、上流工程をAIで自動化する「Team Kit」というツールを紹介します。

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February 16, 2026
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Transcript

  1. デモ プロンプト このディレクトリ以下にTeamKitをダウンロードして使って検証&使い方を確認してスライドに使い方の説明を追加してください。 コマンドと同等のファイルを作るのではなく、必ず実行してください。 1. TeamKitをダウンロードされていることを確認する。 2. 会議室の予約システムの要件を作成する。 3. /app-init

    コマンドでシステムの要件の質問に答えていってください。 - https://github.com/tango238/teamkit/blob/main/.claude/commands/teamkit/app-init.md を参照 - シンプルにコマンド実行してください 4. 一番最初に要件定義しないといけない機能のディレクトリに対して README.md があるか確認する。 5. 4のディレクトリに対して /generate コマンドを実行してモックとマニュアルが生成されることを確認する。 - https://github.com/tango238/teamkit/blob/main/.claude/commands/teamkit/generate.md を参照 - `--all オプション` は不要です - シンプルにコマンド実行してください 6. Webサーバーを起動して、生成されたモックをブラウザで表示してください。 5
  2. デモ結果:生成されたファイル .teamkit/ ├── README.md ← システムの要件 ├── room-management/ ← app-initで生成

    │ ├── README.md ← 要件定義(app-initで生成) │ ├── workflow.yml ← ワークフロー定義 │ ├── usecase.yml ← ユースケース分析 │ ├── ui.yml ← 画面設計 │ ├── screenflow.md ← 画面遷移図 │ └── mock/ ← 画面モック ├── reservation-management/ ← app-initで生成 └── user-authentication/ ← app-initで生成 6
  3. 個人開発 vs チーム開発 個人開発 チーム開発 意思決定 即断 会議・承認フロー 認識合わせ 不要

    仕様書・レビュー・手戻り 待ち時間 ゼロ 依存関係・ブロッカー 仕様変更 即対応 影響範囲の調査・再合意 品質基準 自分次第 レビュー・テスト・承認 個人開発にはコミュニケーションのオーバーヘッドがない。 だからAIの恩恵を 100% 受け取れる。 チーム開発で成果が出ない原因は、この差にあるのではと思っています。 14
  4. 最低限のIT知識とは? 技術が何もわかっていない人に対して、いきなりシステム開発は無謀。 かといって、IT用語は概念の理解も難しい。 。 まずはレベル別に分けて、段階的にAIを利用してもらうようにする。 レベル 範囲 ツール例 レベル0 自分の業務範囲をプロンプトを使って楽にする

    Claude Code レベル1 チームの業務をプロンプトを使って楽にする OpenClaw(セキュリティ注意) レベル2 チームの業務をシステム化して自動化する n8n レベル3 チームの業務をシステム化して自動化、外部システムとの連携を行う n8n + 自作 17
  5. 2つのエピソードから見えた構造 エピソード① 子供にピストル エピソード② 大人は水鉄砲 問題 リスクを知らず暴走 慎重すぎて威力が出ない 対策 ガードレール+IT知識の習得

    安全設計+継続的プロセス改善 共通点 「仕組み」で解決すべき問題 「仕組み」で解決すべき問題 チームとして適切な仕組みを用意できていないことが原因。 では、なぜ仕組みが整わないのか? ── その根本を探る。 20
  6. ここまでの整理 エピソードごとの対策: ① ガードレール+最低限のIT知識 → 安全に使える環境を作る ② 安全設計+日々のプロセス改善 → 威力を引き出す運用を作る

    チーム開発の構造的な課題: ①コミュニケーションコスト → 認識のズレが手戻りを生む ②既存の役割に縛られている → 全員が領域を越える必要がある 関係者が集まる上流工程がボトルネックになりやすい これらをまとめて解決する仕組みはないだろうか? 27
  7. Team Kit とは Claude Code と連携し、要件定義 → 仕様書作成 → モックアップ生成までを自動化するツール

    コードを書く前の「上流工程」をAIで自動化する curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/tango238/teamkit/main/install.sh | bash -s -- . 30
  8. Step 1:README.md に要件を書く .teamkit/<YourFeature>/README.md に自然言語で要件を記述する。 # 顧客管理 ## 背景 既存のExcel管理では顧客情報の共有・検索が困難。

    ## 目的 顧客情報を一元管理し、対応履歴を可視化する。 ## 主要アクター 営業担当者、マネージャー ## 要件 - 顧客の登録・編集・削除 - 顧客一覧の検索・フィルタリング - 対応履歴の記録 特別なフォーマットは不要。ビジネス側でも書ける。 33
  9. 生成されるファイル構成 機能単位(.teamkit/<YourFeature>/ ) ├── README.md ← 手動作成(要件) ├── workflow.yml ←

    ワークフロー定義 ├── usecase.yml ← ユースケース分析 ├── ui.yml ← 画面設計 ├── screenflow.md ← 画面遷移図 ├── manual.md ← 操作マニュアル(--all時) ├── acceptance-test.md ← 受入テスト(--all時) └── mock/ └── index.html ← HTMLモックアップ 自然言語の要件が構造化された仕様書に変換される。 ビジネス側もエンジニアも、同じファイルを見て議論できる。 35
  10. マニュアルの編集と再生成 生成された manual.md は手動で編集・調整できる。 .teamkit/<YourFeature>/ ├── manual.md ← Marp形式。テキストエディタで編集 ├──

    manual.pdf ← PDF出力 └── mock/screenshots/ ← --capture で撮影した画像 テキスト修正、改ページ追加、画像サイズ調整が自由に可能 編集後は marp-cli でPDF再生成 仕様書もマニュアルも「生きたドキュメント」 として運用できる。 40
  11. 受入テスト acceptance-test.md は、要件を元に開発されたシステムに対して E2Eテストを実行する ためのファイル。 【このファイルの使い方】 実行対象の URL やアクセスに必要な情報と一緒ににエージェントに渡す Playwright

    を起動し、受入テストの項目を自動で検証(エージェントによる) 画面操作・表示確認・遷移チェックまで、ブラウザ上で動作確認 テスト実行には e2e-runner エージェントの利用がおすすめ。 仕様書から生まれたテスト項目で、実装の正しさを自動検証できる 41
  12. 役割分担の変化 Before(従来) After(Team Kit) ビジネス側 要件を口頭やドキュメントで伝達 → 認識ズレ多発 README.mdに 要件

    を書く → モックで即確認 エンジニア 要件ヒアリング > 仕様書作成 > 実装 → 手戻り 自動生成された仕様・モックを レビュー → 設計と実装に集中 AI あくまで補助のみ(水鉄砲) 上流工程の自動化(安全な射撃場) 42
  13. はじめる curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/tango238/teamkit/main/install.sh | bash -s -- . オープンソース(MIT

    License) Claude Code があればすぐに使える GitHub: github.com/tango238/teamkit 45