Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

モブプログラミング再入門 ー 基本から見直す、AI時代のチーム開発の選択肢 ー / A Re-...

Sponsored · Your Podcast. Everywhere. Effortlessly. Share. Educate. Inspire. Entertain. You do you. We'll handle the rest.

モブプログラミング再入門 ー 基本から見直す、AI時代のチーム開発の選択肢 ー / A Re-introduction of Mob Programming

Scrum Fest Fukuoka 2026で登壇したときのスライドです。
https://confengine.com/conferences/scrum-fest-fukuoka-2026/proposal/49698/ai

■セッション概要
本セッションは、これからモブプログラミングを始めたい方や、過去に試してうまくいかなかった方に向けたビギナー向けセッションです。
モブプログラミングの基本的な考え方や目的をあらためて整理したうえで、AIによるコード生成や支援が当たり前になりつつある今、なぜモブプログラミングが再評価されているのかを解説します。

モブプログラミングとは、チーム全員で、同じ仕事を、同じ時間に、同じ場所で、同じコンピューターを使って行う開発のやり方です。

モブプログラミングは2017年頃から日本においても取り組むチームが増えはじめました。
また、COVID-19をきっかけにリモートワークやハイブリッドワークが広がる中で、チーム開発の進め方やコミュニケーションを見直す手段として再び注目され、ワークショップ的に取り入れるチームや、日常的な開発スタイルとして採用するチームも現れました。

一方で、生産性への不安などから
「何度か試してみたがやめてしまった」
「うまく運用できなかった」
というチームも少なくなく、必ずしも広く定着したとは言えないのが現状です。

私は2017年頃からチームでモブプログラミングに取り組みはじめ、その実践経験をもとに、コミュニティでの登壇や書籍での解説、アジャイルコーチとしての導入支援やコーチングを行ってきました。

その中で強く感じているのは、モブプログラミングの本質は「全員でコードを書くこと」ではなく、チームの学習と意思決定をどのように行うかにあるということです。

そして現在、AIによるコード生成や開発支援が急速に普及し、開発における「個人作業」はこれまで以上に加速しています。その一方で、チームとしての理解、判断、合意形成の重要性は、むしろ高まっていると感じています。

本セッションでは、モブプログラミングをあらためて基礎から整理したうえで、

モブプログラミングは何を解決しようとしているのか

なぜ誤解されやすく、定着しにくいのか

AI時代において、どのような価値が再評価されているのか

について、これまでの実践経験と現在の開発環境の変化を踏まえて解説します。

「過去に試したがうまくいかなかった方」
「名前は知っているが、まだ実践したことがない方」

どちらにも向けた、今あらためて考えるためのモブプログラミング入門セッションです。

■作者
フィードバックやお問い合わせはこちらまで!
https://agile-monster.com/profile/
https://agile-monster.com/contact/
https://x.com/TAKAKING22

Avatar for TAKAKING22

Avatar for TAKAKING22

TAKAKING22

March 07, 2026
Tweet

More Decks by TAKAKING22

Other Decks in Technology

Transcript

  1. We shapes our tools, and thereafter our tools shape us.

    私たちは道具を形作り、その後、道具が私たちを形作る - マーシャル・マクルーハン -
  2. 実際に直面しているBefore/After 24 Before AI After AI 結果としてリードタイムは それほど変わっていない あらかじめ仕様理解や設計を十分に行い AIに指示をする必要

    AIからのアウトプットを担当者もレビューし その結果をチームでレビューする 仕様理解や設計はほどほどに つくりながら足りないものを埋めていることが多かった プロンプト
  3. SECIモデル 共同化 表出化 内面化 結合化 暗黙知 形式知 形式知 暗黙知 暗黙知(言葉になっていない知)と

    形式知(言葉にされた知)の 相互変換がスパイラルアップしていく ことが知識の創造過程である Socialization Externalization Internalization Combination
  4. SECIモデル 共同化 表出化 内面化 結合化 暗黙知 形式知 形式知 暗黙知 暗黙知(言葉になっていない知)と

    形式知(言葉にされた知)の 相互変換がスパイラルアップしていく ことが知識の創造過程である Socialization Externalization Internalization Combination デイリースクラム ペアプログラミング モブプログラミング ユーザー観察 雑談/対話/共通体験 スプリントレビュー スプリントレトロスペクティブ インセプションデッキ ユーザーストーリーマッピング プロダクトバックログ化 設計 スプリント全体 スプリントプランニング リファインメント 開発 テスト ドキュメンテーション
  5. SECIモデル 共同化 表出化 内面化 結合化 暗黙知 形式知 形式知 暗黙知 暗黙知(言葉になっていない知)と

    形式知(言葉にされた知)の 相互変換がスパイラルアップしていく ことが知識の創造過程である Socialization Externalization Internalization Combination デイリースクラム ペアプログラミング モブプログラミング ユーザー観察 雑談/対話/共通体験 スプリントレビュー スプリントレトロスペクティブ インセプションデッキ ユーザーストーリーマッピング プロダクトバックログ化 設計 スプリント全体 スプリントプランニング リファインメント 開発 テスト ドキュメンテーション AIによる代替可能 (現段階では) AIによる代替が困難 AIによる支援可能 AIによる支援可能
  6. 実際に直面しているBefore/After 28 Before AI After AI 結果としてリードタイムは それほど変わっていない 仕様理解や設計はほどほどに つくりながら足りないものを埋めていることが多かった

    あらかじめ仕様理解や設計を十分に行い AIに指示をする必要 AIからのアウトプットを担当者もレビューし その結果をチームでレビューする プロンプト
  7. 29 Before AI After AI 結果としてリードタイムは それほど変わっていない 仕様理解や設計はほどほどに つくりながら足りないものを埋めていることが多かった あらかじめ仕様理解や設計を十分に行い

    AIに指示をする必要 AIからのアウトプットを担当者もレビューし その結果をチームでレビューする プロンプト 人間と人間の知の交換・相互変換によって、 アウトカムを創造していく過程 形式知⇒暗黙知、暗黙知⇒暗黙知、暗黙知⇒形式知 実際に直面しているBefore/After
  8. 最近よく聞くチームが抱える問題 レビュー負荷 認知不可 技術的負債 属人化 メンバー育成 ドキュメンテーション 31 これらはBefore AIの頃から、


    問題になりやすかったこと AIによって生まれた新しい問題ではない AIによって作業が効率化されたことで、 ボトルネック化しやすくなった
  9. モブプログラミングとは 36 チーム全員で ・同じ仕事を .. ・同じ時間に .. ・同じ空間で .. ・同じ環境で

    .. すること オフライン/オンラインに 関わらず同じ空間で 技術やツールの進化によって 必ずしも同じマシンでなくとも 同じ環境を共有できるようになった
  10. モブプログラミングのイメージ 39 作業 見る 見る 見る ਖ਼͍͠Πϝʔδ ナビゲーター ナビゲーター ナビゲーター

    ドライバー アウトプット ナビゲーター ナビゲーター ナビゲーター よくある誤解 インプット インプット インプット モブプロのイメージ ドライバー
  11. Photo by rawpixel on Unsplash Photo by Marvin Meyer on

    Unsplash VS 分担作業 モブプログラミング
  12. 分担作業とモブプログラミング 分担作業 モブプログラミング イメージ 特徴 リソース効率重視 フロー効率重視 生産性 チーム全体で見たときに 生産される量が多い

    チームとして完成したものだけ が確実に生産されていく 問題解決 個人の経験知に依存する チーム全員の経験知に依存する 学習 個人に貯まる チームに貯まる 向いている仕事の質 単純作業 他者への依存度が低い仕事 問題解決をする仕事 得られた学習が重要な仕事
  13. Photo by rawpixel on Unsplash Photo by Marvin Meyer on

    Unsplash 分担作業 モブプログラミング 仕事の質やチームの状況に合わせて 使い分けられる方がチームとして強い
  14. AI時代のモブプログラミング 53 Before AIの モブプログラミング After AIの モブプログラミング プロンプト 会話を繰り返しながら

    仕様や設計を形式知化し、 プロンプトを作成する AIからのアウトプットを 複数の目でレビューする
  15. SECIモデル 共同化 表出化 内面化 結合化 暗黙知 形式知 形式知 暗黙知 Socialization

    Externalization Internalization Combination モブプログラミングが 効果的なところ
  16. AI時代のモブプログラミング 59 Before AIの モブプログラミング After AIの モブプログラミング プロンプト 会話を繰り返しながら

    仕様や設計を形式知化し、 プロンプトを作成する AIからのアウトプットを 複数の目でレビューする 空いた時間 空いた時間
  17. SECIモデル 共同化 表出化 内面化 結合化 暗黙知 形式知 形式知 暗黙知 Socialization

    Externalization Internalization Combination AIが効果的なところ モブプログラミングが 効果的なところ
  18. 参考文献 モブプログラミング・ベストプラクティス(書籍) A day of Mob Programming(YouTube動画) A day of

    Mob Programming 2016(YouTube動画) AI時代のアジャイルチームを目指して ー スクラムというコンフォートゾーン からの脱却 ー(スライド) モブプログラミングで「一緒に働く」を戦略的に仕事に取り入れよう(記事) 71