Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
数学ガールで数学入門 / enjoy Math with "Math Girls"
Search
thatblue
December 03, 2010
Science
0
22
数学ガールで数学入門 / enjoy Math with "Math Girls"
2010年のTDC忘年会で発表したLTの資料です。
イベントTogetter:
https://togetter.com/li/75587
thatblue
December 03, 2010
Tweet
Share
More Decks by thatblue
See All by thatblue
発表資料テンプレート / My slide template
thatblue
0
210
GitHub Pagesで構築したブログをスマホ対応させてみた / make mobile-compatible with lightweight css framework
thatblue
0
120
Sendai.rbコミュニティ紹介 2022 / Introduction of Sendai.rb 2022
thatblue
0
33
Rails Girls Sendaiコミュニティ紹介2022 / Introduction of Rails Girls Sendai 2022
thatblue
0
64
競技プログラミングへのお誘い~私と競プロ友達になってください / Invitation to Competition Programming
thatblue
1
650
好みのコーヒー探し / find my favorite coffee
thatblue
0
400
Rails Girls Sendai 2ndの後日談としてのSendai.rb / Sendai.rb, As a After Story of Rails Girls Sendai 2nd
thatblue
0
47
Sendai.rbコミュニティ紹介2020 / Introduction of Sendai.rb 2020
thatblue
0
24
Rails Girls Sendaiコミュニティ紹介2020 / Introduction of Rails Girls Sendai 2020
thatblue
0
30
Other Decks in Science
See All in Science
大規模言語モデルの開発
chokkan
PRO
85
43k
Celebrate UTIG: Staff and Student Awards 2024
utig
0
580
The thin line between reconstruction, classification, and hallucination in brain decoding
ykamit
1
1.2k
Iniciativas independentes de divulgação científica: o caso do Movimento #CiteMulheresNegras
taisso
0
930
Valuable Lessons Learned on Kaggle’s ARC AGI LLM Challenge (PyDataGlobal 2024)
ianozsvald
0
210
局所保存性・相似変換対称性を満たす機械学習モデルによる数値流体力学
yellowshippo
1
170
多次元展開法を用いた 多値バイクラスタリング モデルの提案
kosugitti
0
230
トラブルがあったコンペに学ぶデータ分析
tereka114
2
1.4k
観察研究における因果推論
nearme_tech
PRO
1
160
Causal discovery based on non-Gaussianity and nonlinearity
sshimizu2006
0
230
Visual Analytics for R&D Intelligence @Funding the Commons & DeSci Tokyo 2024
hayataka88
0
130
サイゼミ用因果推論
lw
1
2.8k
Featured
See All Featured
Building Applications with DynamoDB
mza
93
6.2k
Into the Great Unknown - MozCon
thekraken
35
1.6k
jQuery: Nuts, Bolts and Bling
dougneiner
63
7.6k
Building an army of robots
kneath
303
45k
Easily Structure & Communicate Ideas using Wireframe
afnizarnur
193
16k
The Success of Rails: Ensuring Growth for the Next 100 Years
eileencodes
44
7k
Keith and Marios Guide to Fast Websites
keithpitt
411
22k
The Art of Delivering Value - GDevCon NA Keynote
reverentgeek
10
1.3k
Music & Morning Musume
bryan
46
6.3k
Designing for Performance
lara
604
68k
Measuring & Analyzing Core Web Vitals
bluesmoon
6
240
JavaScript: Past, Present, and Future - NDC Porto 2020
reverentgeek
47
5.2k
Transcript
2010.12.03 @ TDC忘年会 @thatblue_plus 数学ガールで萌え入門 数学
当初エントリーしていたお題は「黒電話のアーキテクチャ入門」 だったのですが、思いの他題材が難しく断念…… せっかく頂いたお題だったのに、すみません(´・ω・) 本題の前に
もともとはプログラミング本でおなじみ結城浩さんが書いた小説 今回は日坂水柯さんによるコミカライズ版についてお話しします とは言いつつ大部分は原作の小説版にも言えることだったりしま す 数学ガールって?
「小説の体を成した数学書(要約)」 by 某所のレビュー(原作) ストーリー部分は主人公の「僕」が2人の女の子と数学したり青 春したりする話 なんというかお話自体は非常に甘酸っぱい(?)感じです。
数学のレベルは大体中学終盤~大学初歩まで 筆描き独特のやわらかな雰囲気がいい感じです ざっくり紹介
登場人物 「僕」(主人公) 数学が好きな高校2年生 テトラちゃん 元気な高校1年生
ちょっとドジっ子 数学が得意になりたくて、「僕」に手紙を書く ミルカさん 数学が得意な饒舌才媛 本当に高校2年生か? クールな眼鏡っ子
ときにフィボナッチ数列はご存じでしょうか。 ようやく数学のお話 𝑛 = 0,1の場合𝐹 𝑛 = 1 𝑛 ≥
2の場合𝐹 𝑛 = 𝐹 𝑛 − 1 + 𝐹(𝑛 − 2) となる数列のことです。 このように、再帰的に数列の値を決める構造になっている式を 漸化式(ぜんかしき)と言います。 フィボナッチ数列を求めるプログラムは再帰的プログラミングの 課題としては定番なので、ご存じの方も多いかと思います。 (フィボナッチ数列自体は再帰プログラミングで実装すると非常に 効率が悪いのですが……)
では、フィボナッチ数列の一般項をご存じでしょうか? ようやく数学のお話(2) 𝐹(𝑛) = 1 5 1 + 5 2
𝑛 − 1 − 5 2 𝑛 こんな感じの恐ろしい式になるらしいです。 ちなみに実際に出てくる値はn=0から1,1,2,3,5,8,13…と続くので、 当然平方根なんか出る余地はありません。 「僕」は話の中でミルカさんの助けを借りながら、先ほどの漸化 式からこの一般項にたどり着くわけですが、私も半分くらいしか 理解していません…… とりあえずこの本の数学に対する「本気度」がご理解いただける と思います。
萌え属性としては妹キャラ、ツンデレメガネ女子を取り揃えてお ります。「理系最強の萌え」は原作者公認! 書評とか読んでみるとノート片手に読んでる方も多い模様 「数学ガール」とつぶやくともれなく原作者にRTされます そりゃもうネタにされるくらい。 その他雑多ネタ
何人かに押し付けるように数学ガールを貸したときに感想を聞い てみました。 「前半はわりと楽だったけど、最後の方の数学を理解するのが難 しかった」 「数学部分は結構読み飛ばしたけど、面白かったよ」 「メガネ女子萌え」…… とまぁこんな感じでそれぞれに楽しんでいただけたようです。
(と思っています) 感想を聞いてみた
原作の小説版に新刊が出ます!テーマは「乱択アルゴリズム」、 ついに数学ガールがコンピュータの世界に殴り込み! 執筆風景(?)は結城さんのツイッター(@hyuki)にてどうぞ。 数学ガール/乱択アルゴリズム
ありがとうございました。