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web3 時代のインフラエンジニアについての考察

TKLab
October 03, 2022

web3 時代のインフラエンジニアについての考察

ITインフラエンジニアは、オンプレミスからクラウドへと短い期間でその戦場を変えてきている。昨今、ブロックチェーンというイノベーションが生まれたのち、様々なユースケースが出てきている。
そんな中で、従来のいわゆる「ITインフラエンジニア」がどのように変化していける可能性があるのかを調査。

2022/9/30 時点の考察

TKLab

October 03, 2022
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Transcript

  1. きっかけ・・・Fat protocol 理論 Fat Protocol 理論 「アプリケーションに代わって、 プロトコルの価値が高まる」 “web2.0”では、TCP/IPはインターネットを拡張さ せ、HTTP、SMTPは情報伝達の手段に多様な利

    便性を持たせたが、世間で注目されるのはその 上で開発されるアプリケーションでありそこに 価値と富が集中している。 “web3”では、ブロックチェーンが生まれたこと により、プロトコル(従来のITインフラの一部) であり、本質的な価値を持つものにこそ価値が まってくる。 Source: https://www.usv.com/writing/2016/08/fat-protocols/ Union Square Ventures , 8.2016 web3でビジネスを展開するプレイヤーにおいて、アプリケーション開発、サービス提供する前に「チェーン選び(そのエコシステムを含め)」 が重要なファクターになりつつある。(例: NFTプロジェクト、GameFi、DeFi、etc) 将来的に、世界の時価総額の上位にこれらプロトコル(例: Ethereum)が並んでくると予想している有識者もいる。 また、独自の生態系を作り差別化を図りたい時、「チェーン+DApp」というアプローチにもなり、App単体でなくプロトコル(インフラテク ノロジー)で考える場面も出てきており、そこには従来のITインフラエンジニア新たな価値創出とチャンスもある。
  2. 従来型と web3 インフラの変化の図解 大きな価値を生む “プロトコル(インフラ)レイヤー”に対する価値の提供へ! 従来型: “オンプレミス、クラウド” で価値を提供 新型: “ブロックチェーン(プロトコルレイヤー)”

    を含んだ領域で価値を提供 On Public(Open) On Platformer Web2.0 (いわゆる“ウェブ三層システム・クラウドインフラ”等) web3 オンプレシステム開発・保守 クラウドシステム開発・保守 上記関連の ITコンサルやサービス提供 パブリック・ブロックチェーン開発(L1,L2,L3…) スマートコントラクト開発 ≒ ブロックチェーン上のシステム開発 セキュリティ・プライバシー設計開発 / ex: ゼロ知識証明 トークンエコノミー設計・開発 Source: 「中学生でもわかる web3」 Image-source: https://note.com/soh_01/n/n0df14cc24da8
  3. 将来的なインフラ/セキュリティ エンジニアの稼働イメージ 役割 技術・プロダクトやサービス利用の企業内外牽引 テクニカル・エバンジェリスト、アドボケイト、DevRel 営業支援 BizDev , テクニカルマーケティング 全体統括

    セールス、プロジェクトオーナー プロジェクトマネジメント プロジェクトマネージャ 要件定義 システムズエンジニア コントラクト設計・開発・デプロイ ブロックチェーン・エンジニア コントラクトレビュー・監査 ブロックチェーン、セキュリティ・エンジニア フロントエンド開発 フロントエンドエンジニア テスト *(関係者概ねすべて、分担しながら) サイト公開 * サイト・メンテナンス * コミュニティ形成および支援 - NFT/web3 コミュニティにおけるオペレーター - アンバサダー/コミュニティマネージャー/モデレーター , 等 サンプルプロジェクト “某のIP”を活用したNFTの発行、それに伴うプラットフォームの構築・提供をするためのプロジェクト ※ 赤字のところが、従来のインフラエンジニアの web3 市場に向けたロール(キャリア) ※ ブロックチェーン上でのコントラクト開発とデプロイは、いわゆる“バックエンド”の領域である ※ web3開発・関連コード等をデプロイできるツールや支援プラットフォームの存在あり{ No-Code , Low-Code , SDK… ( ex: Thirdweb、Alchemy ) } ※ ここでは、ブロックチェーン関連の開発のみを挙げている、これ以外に既存システムとのデータ連携などがある場合は 従来のオンプレ・クラウドを活用したシステム開発などでも価値を提供 プ ロ ジ ェ ク ト ・ プ ロ セ ス 例