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PMBOK第8版は第7版から何が変わったのか(PMBOK第8版概要解説) / 20260304 Takeshi Watarai

2026/3/4 チームプロジェクトマネジメントとPMBOK第8版(Agile in Motion vol.6)
https://shiftevolve.connpass.com/event/379600/

株式会社SHIFT
AIアジャイル開発部 イノベーション推進グループ
アジャイルエバンジェリスト
渡会 健

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SHIFT EVOLVE PRO

March 04, 2026
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Transcript

  1. Copyright SHIFT Inc, All Rights Reserved. 2025 / Copyright SHIFT

    Inc, All Rights Reserved. 1 Agile in Motion vol.6 チームプロジェクトマネジメントとPMBOK第8版 渡会 健 PMBOK第8版は第7版から何が変わったの か(PMBOK第8版概要解説) 株式会社SHIFT AIアジャイル開発部 イノベーション推進Gr. アジャイルエバンジェリスト Takeshi Watarai 4 3 19:30-19:50
  2. 2 Copyright SHIFT Inc, All Rights Reserved. 自己紹介 渡会 健|Takeshi

    Watarai 株式会社SHIFT AIアジャイル開発部 イノベーション推進G アジャイルエバンジェリスト 業務経歴 マネジメントを極めるためPMコンサル会社入社 • アジャイル文化の無い社内にアジャイル開発を 導 入し、3年で3億円以上を売り上げる • その後、様々なケースのアジャイル開発マネジメント 経験を20案件以上積み重ねる • アジャイルコーチ、導入コンサル、アジャイルや PMBOK🄬系の研修講師、システム開発のマネジメ ントを務める • ソフトウェアシステム開発(WF開発)のPMとして活動 • JAXAへ4年間出向し、受発注双方でPMとして活動 著書 資格等 2007年 2018年 2009年 1996年 2020年 マネジメント系コンサル会社入社 1991年 アジャイル実践のため、キャリアチェンジして 中小規模の独立系ITベンダーに入社 アジャイルコーチ転身の為コンサル会社入社 財閥系宇宙関連ソフトベンダーに入社 その他所属等 • 一般社団法人PMI日本支部 アジャイル研究会元代表 • 独立行政法人情報処理推進機構(IPA) アジャイルWG元メンバー 2025年 さらなる飛躍のため株式会社SHIFTに入社 2008年にPMO現場で、アジャイルに出会う 2005年 PMP資格取得。PMI日本支部会員の活動開始 • アジャイル事業を1人から立ち上げ、5年間で30名の部 隊に育て上げ、5億円を売り上げ • コンサル時代を合わせアジャイル50案件以上 ダイアモンド社 リックテレコム社:共著 PMI日本フォーラム2025 優秀登壇者第6位 Since2005 • WF/アジャイルどちらの現場経験豊 富なアジャイルの専門家 • PMBOK🄬ガイドにも精通し、目的 達成のためにはアジャイルにこだわり すぎないのが座右の銘
  3. 5 Copyright SHIFT Inc, All Rights Reserved. PMBOK🄬ガイドとは? • PMIがまとめたプロジェクトマネジメント

    の知識体系(Body of Knowledge)のこと • 様々な産業のプロジェクトからプロジェク トマネジメントに関する優れたノウハウを 収集し、体系化したもの • 1996年に初版が刊行。約4年ごとに改訂さ れアップデートされている。 • 最新版は2025年11月に第8版が発行 (現在英語版のみ、2026年春に日本語版予定) 組織が実施アプローチ(予測型、ハイブリット、 適応型など)を問わずプロジェクトマネジメン トを実践するために必要な方法論、方針、手続 き、ルール、ツールや技法、ライフサイクル・ フェーズの構築を可能にする“基盤“である
  4. 6 Copyright SHIFT Inc, All Rights Reserved. PMBOK🄬ガイドはIT専用ではない PMBOK®ガイドではプロジェクトを 「独自のプロダクト、サービス、

    所産を創造するために実施される 有期的な業務」 と定義しています。 etc. ※第6版でのプロジェクトの例 PMBOK®ガイドが適応されるのはITプロジェクトに限りません。 現在ではIT業界の会員が大多数を占めたことで、IT専用と誤解されがちだが、 2000年頃まではPMI会員の内約3割が建築業界であった3割近くあった
  5. 7 Copyright SHIFT Inc, All Rights Reserved. PMBOK🄬ガイドはWF(予測型アプローチ)専用でもない PMBOKガイド®第5版以前 (2014年)

    PMBOKガイド®第6版 (2017年) 予測型 予測型 ア ジ ャ イ ル アジャイル ハイブ リッド 予測型 アジャイル • 「アジャイル」という言葉が初めて数か所記載 された • 予測型やアジャイルなどの開発アプローチに縛ら れなくなった • ハイブリッドの定義が、シームレスになった • プロセスの廃止とテーラリングが原則となった 基盤としてのPMBOK®ガイド第5版 基盤としてのPMBOK® ガイド第6版 実務ガイド 基盤としてのPMBOK®第7版 ハイブ リッド これ以前はプロジェクトのほとん どが予測型アプローチで行われ ていたため、あたかもWF専用 のように見えていた • 各知識エリアにおいて、「アジャイル型環境や適応型 環境への考慮事項」など、大幅に記載を追記 • 「アジャイル実務ガイド」が副読本のような扱いで発刊 • ハイブリッドの定義が「アジャイル実務ガイド」に組み合 わせパターンも含めて記載された PMBOKガイド®第7版 (2021年) PMBOKガイド®第8版 (2025年) アジャイルが台頭してきたことを 踏まえ、考慮事項として追記 された 開発アプローチに拠らない書き 方に大幅改善し、どちらでも使 える形に大転換 予測型 アジャイル ハイブ リッド 基盤としてのPMBOK®第7版 • 開発アプローチに拠らないコンセプトは踏襲 • 原則重視と価値に基準を置くことも踏襲 • プロセスが復活した 開発アプローチに拠らない書き 方も踏襲された。
  6. 9 Copyright SHIFT Inc, All Rights Reserved. 5つのプロセスと10の知識エリア • 「5つのプロセス」

    •プロジェクトの開始から終了までの流れを5つに分類したもの • 「10の知識エリア」 •プロジェクトマネジメントを行う際に求められる知識を、10に分割して定義したもの 立ち上げ 計画 実行 監視 コントロール 終結 統合 スコープ スケジュール コスト 品質 資源 コミュニケーション リスク 調達 ステークホルダー 10の知識エリア 5つのプロセス
  7. 10 Copyright SHIFT Inc, All Rights Reserved. 49のプロセス群 列1 立ち上げプロセス群

    計画プロセス群 実行プロセス群 監視・管理プロセス群 終結プロセス群 統合マネジメント ・プロジェクト憲章の作成 ・プロジェクトマネジメント計画書の作成 ・プロジェクト作業の指揮・マネジメント ・プロジェクト知識のマネジメント ・プロジェクト作業の監視・コントロール ・統合変更管理 ・プロジェクトやフェーズの終結 スコープマネジメント ・スコープ・マネジメントの計画 ・要求事項の収集 ・スコープの定義 ・WBSの作成 ・スコープの妥当性確認 ・スコープのコントロール スケジュールマネジメント ・スケジュール・マネジメントの計画 ・アクティビティの定義 ・アクティビティの順序設定 ・アクティビティ所要期間の見積もり ・スケジュールの作成 ・スケジュールのコントロール コストマネジメント ・コスト・マネジメントの計画 ・コストの見積もり ・予算の設定 ・コストのコントロール 品質マネジメント ・品質マネジメントの計画 ・品質のマネジメント ・品質のコントロール 組織マネジメント ・資源マネジメントの計画 ・アクティビティ資源の見通し ・資源の獲得 ・チームの育成 ・チームのマネジメント ・資源のコントロール コミュニケーションマネジメント ・コミュニケーション・マネジメントの計画 ・コミュニケーションのマネジメント ・コミュニケーションの監視 リスクマネジメント ・リスク・マネジメントの計画 ・リスクの特定 ・リスクの定量的分析 ・リスクの定性的分析 ・リスク対応の計画 ・リスク対応策の実行 ・リスクの監視 調達マネジメント ・調達マネジメントの計画 ・調達の実行 ・調達のコントロール ステークホルダーマネジメント ・ステークホルダーの特定 ・ステークホルダー・エンゲージメントの計画 ・ステークホルダー・エンゲージメントのマネジメント ・ステークホルダー・エンゲージメントの監視 5つのプロセスと10の知識エリアでマッピングされた中に49のプロセス群を定義し、そのプロセス を行うことでプロジェクトを実行できるように整理されていた。 ※ PMBOK🄬ガイド第6版から抜粋
  8. 12 Copyright SHIFT Inc, All Rights Reserved. ITTO(インプット、ツールと技法、アウトプット) プロセスの構造(Inputs Tools

    Techniques Outputs) ◆ Inputsの後には簡単な説明の後、Inputsに該当する具体的文書等の説明 ◆ Tools&Techniquesにはそれを実施するために必要な具体的ツールやテクニックの説明 ◆ OutputsにはOutputsされる具体的文書などの説明
  9. 29 Copyright SHIFT Inc, All Rights Reserved. 7つのパフォーマンス領域に再編成 品質はガバナンスに 統合

    コミュニケーションはス テークホルダーに統合 調達はガバナンスに 統合 統合からガバナンスへ と範囲が拡大 コストからファイナンスへ と範囲が拡大
  10. 32 Copyright SHIFT Inc, All Rights Reserved. ITTO(インプット、ツールと技法、アウトプット)の復活 Plan Communications

    Management Inputs • Project charter • Project management plan – Resource management plan – Stakeholder engagement plan • Project documents – Requirements documentation – Stakeholder register • Enterprise environmental factors • Organizational process assets • Etc. Tools & Techniques • Expert judgment • Communication requirements analysis • Communication technology • Communication models • Communication methods • Interpersonal and team skills – Communication styles assessment – Political awareness – Cultural awareness • Data representation – Stakeholder engagement assessment matrix • Meetings • Etc. Outputs • Project management plan updates – Communications management plan – Stakeholder engagement plan • Project document updates – Project schedule – Stakeholder register • Etc. ※ PMBOK🄬ガイド第8版から抜粋 ◆ 各パフォーマンスドメインの説明の中に40のプロセス群毎にITTOが復活。 ◆ 第6版までと異なり、Inputs,Outputsの具体的な中身は第4章に、Tools&Techniquesは第5章にまとめ て記載されている。
  11. Copyright SHIFT Inc, All Rights Reserved. 2025 / Copyright SHIFT

    Inc, All Rights Reserved. 38 これからも、変化への対話と適応は続く