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MDXでブログを書こう

tofu4956
March 12, 2022

 MDXでブログを書こう

全国学生エンジニア交流会「NSEEM」 (2022/3/12)のネタ 補遺: https://blog.tofu4956.net/posts/nseem-2022

tofu4956

March 12, 2022
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  1. 誰? 名前: おとうふ(@tofu4956) 会津大学 B3 / 無職 場所: 宮城県仙台市->会津->? 所属:

    Zli / ASCs 最近取ったドメイン: admireve.ga やる: Typescript(React / Next.js) / Python (Keras / Pytorch) やりたい: Rust(Backend) / 絵
  2. MDX? • mdx-js/mdx • MarkdownでJSXコンポーネントを使えるようにする黒魔術 ◦ https://mdxjs.com/ • JSXのimportもできるし変数も定義出来る ◦

    外部でブロック要素の置き換えも可能 • unifiedのプラグインも利用可 ◦ 今回はあまり触れません • Storybookでも使えますよ! ◦ https://storybook.js.org/docs/react/api/mdx • 最近(2月くらいに)2が出ました ◦ なんかいろいろ早くなったり増えたりしたらしい
  3. つかいかた(普通) • https://mdxjs.com/docs/getting-started/#quick-start • やることが多い!(Quick Startって書いてるのに...) ◦ jsx, bundler, フロントエンドシステム特有の設定など...

    ◦ 特にReact以外の場合はjsxに対応させないといけない為、別途ローダーを設定しないと駄目 • いいところ ◦ そのまんま • わるいところ ◦ 後述の方法よりも(1つだけ除く)実装が難解 ◦ これだけではblogは作りづらい ▪ コンポーネントとしてロードするために前処理が必要
  4. つかいかた(Next.js) • https://github.com/vercel/next.js/tree/canary/packages/next-mdx ◦ packageインストールしてnext.config.jsを書いて/pagesにmdxファイルおいておわり ◦ MDXProviderもつかえます • いいところ ◦

    わかりやすい ◦ 設定が楽 ◦ 上記の理由で(?)日本語記事多め • わるいところ ◦ mdxに一々ページ全体を書かないといけないので、blog等の複数のコンテンツには向かない(ス ニペットでどうにかなりそう?) ◦ メタデータがexport constでしか書けない(そのままではfrontmatterが使えない) ▪ https://mdxjs.com/guides/frontmatter/
  5. もっとちゃんと使いたい! • hashicorp/next-mdx-enhancedを使う(deprecated) ◦ https://github.com/hashicorp/next-mdx-enhanced • いいところ ◦ デフォルトでfrontmatterが扱える ◦

    デフォルトの@next/mdxよりはマシな動きをする • わるいところ ◦ もう更新されてない;; ◦ 重い(当社比)
  6. もっとちゃんと使いたい!CMSも使いたい! • MDX on demand ◦ MDXをサーバーから読んでコンパイル ◦ https://mdxjs.com/guides/mdx-on-demand/ •

    いいところ ◦ @mdx-js/mdxを直接使うので後述の方法よりも直接mdxを触れられる ◦ 任意の場所からデータを取り込める ◦ nextを使わない場合は現状この方法しかない(mdx-bundlerもあるがMDX 2非対応) • わるいところ ◦ 実運用上の実装が難解 ◦ パフォーマンスの問題が発生する可能性がある
  7. もっとちゃんと使いたい!CMSも使いたい! • hashicorp/next-mdx-remoteを使う ◦ https://github.com/hashicorp/next-mdx-remote ◦ https://github.com/vercel/next.js/tree/canary/examples/with-mdx-remote • いいところ ◦

    デフォルトでfrontmatterが扱える ◦ 任意の場所からデータを取り込めるのでCMSも利用可 • わるいところ ◦ これを使うとmdx内部でimportが出来なくなる(外部からpropを渡さないと使えなくなる) ◦ 上の問題もあってmdxの利用価値が半減する
  8. なんだこれ • やり方は端的にはこう 1. unifiedでvfileで入力された.mdx(.md)をmdast(Markdown AST)に変換 2. その過程でhast(Hypertext AST)に変換してASTにする 3.

    Hastをsyntax-tree/hast-util-to-estreeでesast(ECMAScript AST)にする 4. 生成されたesastをJavascriptとしてestree-utilでSerialize ◦ https://github.com/mdx-js/mdx/blob/main/packages/mdx/lib/core.js
  9. rehype-reactとreact-markdownとの違い • https://github.com/rehypejs/rehype-react ◦ https://github.com/remarkjs/remark-react(deprecated) • https://github.com/remarkjs/react-markdown • rehype-reactはhastの要素を置き換える ◦

    importとかconstとか書いても動かない(そのまま出力される) ◦ 外部から任意の要素を書き換え可能なのはほぼ同じ • react-markdownはそもそもremarkのラッパー ◦ 仕組み上rehype-reactを通して、結果をReactの要素扱いにすれば同じになる ◦ https://github.com/remarkjs/react-markdown#architecture • MDXは要素そのものをJSXにする ◦ その気になればJSXなので何でもできる ◦ 2ならjs表現も使えるので小回りが利くのもメリット
  10. 参考 • Markdown for the component era | MDX ◦

    https://mdxjs.com/ • mdx-jsの実装を解読するまでの話 ◦ https://himenon.github.io/docs/javascript/decipher-mdx-js • Next.js + MDXでブログを作った ◦ https://titanicrising.jp/blog/nextjs-mdx • Load mdx content from anywhere through getStaticProps in next.js ◦ https://github.com/hashicorp/next-mdx-remote
  11. (おまけ)外部向けにremark/MDXを使う場合 • readme.mdにも書いてあるようにそのまま使うのは割と危険 ◦ https://github.com/remarkjs/remark#security ◦ XSS対策が行われてないので普通に攻撃されます • 不特定多数が利用するアプリケーションの場合は絶対にrehype-sanitizeを使う ◦

    一応rehype-stringfyも使えるけどsyntax-tree/hast-util-santizeがないので両方使ったほうが 良い ◦ allowDangerousHtml: trueとかは言語道断(自分用ならok) • 正直現時点ではMDXを使うのは外部向けではあまりお勧めしないかも... ◦ そもそもMDXを入力させて表示するだけでも結構壁が多い ▪ セキュリティ面(一番大きい)、技術面、速度面etc… ◦ mdの独自表現が欲しいなら自分でremarkプラグインを作るか、rehype-reactを使うとよさ げ? ▪ rehype-reactのvue版を探したんですけど全部deprecatedでした。ごめんなさい! ◦ 個人用としてmdの代わりとしてなら全然あり