Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
20241017_俺たちは雰囲気で scope をやっているけどもうちょっとなんとかならんのか?
Search
tokai235
October 17, 2024
Technology
0
920
20241017_俺たちは雰囲気で scope をやっているけどもうちょっとなんとかならんのか?
Reject on Rails 2024 at Gotanda.rb で話した内容です。
tokai235
October 17, 2024
Tweet
Share
Other Decks in Technology
See All in Technology
自律的なスケーリング手法FASTにおけるVPoEとしてのアカウンタビリティ / dev-productivity-con-2025
yoshikiiida
1
3.8k
怖くない!はじめてのClaude Code
shinya337
0
310
マーケットプレイス版Oracle WebCenter Content For OCI
oracle4engineer
PRO
3
940
LangSmith×Webhook連携で実現するプロンプトドリブンCI/CD
sergicalsix
1
160
AWS テクニカルサポートとエンドカスタマーの中間地点から見えるより良いサポートの活用方法
kazzpapa3
3
620
生成AI活用の組織格差を解消する 〜ビジネス職のCursor導入が開発効率に与えた好循環〜 / Closing the Organizational Gap in AI Adoption
upamune
6
4.7k
KubeCon + CloudNativeCon Japan 2025 に行ってきた! & containerd の新機能紹介
honahuku
0
120
Fabric + Databricks 2025.6 の最新情報ピックアップ
ryomaru0825
1
160
Understanding_Thread_Tuning_for_Inference_Servers_of_Deep_Models.pdf
lycorptech_jp
PRO
0
150
製造業からパッケージ製品まで、あらゆる領域をカバー!生成AIを利用したテストシナリオ生成 / 20250627 Suguru Ishii
shift_evolve
PRO
1
160
How Community Opened Global Doors
hiroramos4
PRO
1
130
asken AI勉強会(Android)
tadashi_sato
0
150
Featured
See All Featured
RailsConf 2023
tenderlove
30
1.1k
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
130
19k
Making the Leap to Tech Lead
cromwellryan
134
9.4k
Fantastic passwords and where to find them - at NoRuKo
philnash
51
3.3k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
29
9.5k
Producing Creativity
orderedlist
PRO
346
40k
Into the Great Unknown - MozCon
thekraken
39
1.9k
We Have a Design System, Now What?
morganepeng
53
7.7k
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
32
2.4k
Documentation Writing (for coders)
carmenintech
72
4.9k
ピンチをチャンスに:未来をつくるプロダクトロードマップ #pmconf2020
aki_iinuma
124
52k
BBQ
matthewcrist
89
9.7k
Transcript
俺たちは雰囲気で scope をやっているけど もうちょっとなんとかならんのか? Reject on Rails 2024 Gotanda.rb 2024-10-17
tokai235
自己紹介 • tokai235(トーカイ) です • 現実世界ではギフティで働いています ◦ 関西在住なのでこのオフィスでは「たまにいる人」です • 実は
Gotanda.rb 初参加、初登壇です ◦ そんなことある? ◦ やっていきます
Rails の scope 使ってますか?
scope とは • Rails Guidesによると ◦ よく使うクエリをスコープに設定すると、関連オブジェクトやモデルへのメソッ ド呼び出しとして参照できるようになります。 ◦ ref:
https://railsguides.jp/active_record_querying.html#スコープ こういうやつ (Rails Guides から抜粋)
もうちょっとわかりやすく • SQL のパーツを Rails で書けるくんです • 共通化や再利用ができるようになります
便利な scope ですが... こう思ったことないですか?
class method と 何が違うの?
そうなんすよ • 実は↓の2つは同じ挙動をします • シンプルな使い方をしている場合はどちらでも結果が同じ ◦ これがむずい この2つは同じ挙動
じゃあ何が違うのか(定義編) • ぶっちゃけこれに尽きます • どのスコープメソッドも、常にActiveRecord::Relationオブジェクトを返しま す。 • ref: https://railsguides.jp/active_record_querying.html#スコープ
どういうこと? • scope で返していいのは SQL のパーツだけです ◦ メソッドチェーンがつながらなくなるので ◦ Rails
Guides でも↓のように言っています ▪ スコープの本体では、別のスコープなどのメソッドをスコープ上で呼び出せ るようにするため、ActiveRecord::Relation か nil のいずれかを返すように すべきです。 ▪ ref: https://railsguides.jp/active_record_querying.html#スコープ ◦ nil は何もしない扱いになります
たとえば • こういうのはだめです • pluck はただの array を返すので、その後の with_many_comments を解釈できずに
エラーになります • pluck(:id) は class method などで追加しましょう
じゃあ何が違うのか(実装編) • scope の利点は scope で使えることです ◦ 哲学ですね • has_many
で使えたり • リレーション先のクエリで使えたり • これらは class method ではできません • データの取得を SQL に寄せることで、パフォー マンスやメモリ効率を良くすることができます ◦ 大規模データの扱いは SQL が得意です ◦ 事前の絞り込みで余計なインスタンスを作 らずに済みます
使ってよかった scope • そもそも今回のテーマは筆者がパフォーマンス改善をした中で得た知見をまとめた ものです • 何を改善したの? ◦ 使える商品の一覧を金額でソートして取得する ◦
これを SQL でなく Rails の class method や instance method で処理してま した ▪ map とか filter とか ◦ これに結構時間がかかってました
使ってよかった scope • どうやったの? ◦ map, filter などを scope に置き換
えて、SQL の時点でフィルタリング やソートがされるようにしました • どうだった? ◦ response time が 1/2 ~ 1/3 に改 善しました ▪ 特に p99th が良好 ◦ 詳細知りたい方はビール飲みながら お話しましょう
まとめ • scope は SQL のパーツを Rails で書けるくんです ◦ おかげで
SQL の共通化や再利用ができます ◦ 組み合わせると柔軟に SQL クエリが書けます • scope を使うときは SQL のパーツを返すようにしましょう ◦ メソッドチェーンがつながるように • データの取得を適切に SQL でハンドリングすることで、パフォーマンスやメモリ 効率をよくできます
scope やっていきましょう💪