私はこれまで異なる分野の研究者など専門家同士の対話のデザインについて取り組んできました。特に、参加者が自分の考えを目に見える形に示し、図にまとめながら進める話し合いを意味する視覚的対話という手法を実践してきました。
本発表では、それらの視覚的対話の事例を紹介した上で、「共同注視」や「話者交替」と呼ばれる、発達心理学や多人数インタラクションなどの研究の知見を参照し、視覚的対話と話し合いのメカニズムについて検討します。
同時に、昨今コロナ禍によって急速に増えたオンライン会議の歯痒さをそれらのメカニズムに照らし合わせて論考します。