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C#/.NETのこれまでのふりかえり

tomokusaba
October 25, 2024

 C#/.NETのこれまでのふりかえり

C#/.NETのこれまでのふりかえり
.NETラボ 勉強会 2024年10月の登壇資料
https://dotnetlab.connpass.com/event/333111/

tomokusaba

October 25, 2024
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  1. .NET Frameworkのはじまり • 2002年1月5日 .NET Framework1.0リリース • Windows98、NT4.0、2000、XP向け • 今から考えるといろいろないないづくしの

    • ジェネリックコレクションもない • LINQもない • 挿入文字列もない • 自動プロパティもない • 拡張メソッドもない • ラムダ式もねー • おらおこんなふれーむわーくいやだ
  2. .NET Mono • 2004年12月15日 Mono1.0リリース • プロジェクトの目標 • FreeBSD、Windows、MacOSXで動作するオープンソースのクロス プラットフォーム.NET

    Framewrok実装を実現する • 後に.NET Coreの立ち上げによりプロジェクトとしての存在意義は失っ ていく • 事実上、Xamarinで広く使われていたプラットフォーム
  3. .NET Frameworkの強化(実行環境) バージョン 内容 1.1 バグ修正のみ 2.0 ジェネリック関連の命令追加 4.0 性能改善

    4.5 性能改善とWinRTへの対応 4.8 JITコンパイラの最適化 大きな修正があったのは2.0のみ
  4. .NET Frameworkの強化(ライブラリその他) バージョン 内容 1.1 バグ修正 IPv6 2.0 ジェネリックコレクション追加 ClickOne

    ASP.NETでの新しいコンポーネント 64ビットサポート 3.0 WPF、WCF、WFなど追加 3.5 LINQ追加、ASP.NET AJAX追加 3.5SP1 ADO.NET Entity Framework追加 4 dynamic関連 並列関連の追加 4.5 async/await関連の追加 4.6 WPFのHDPIサポート強化 4.7 WinFormsの高DPIサポート 4.8 WPFの高DPI機能強化 実質的に.NET Frameworkのフラッ グシップ言語であるC#の歩みと同期し てる
  5. .NET Frameworkの強化(C#と対比) .NET Framework .NET (Core) C# Visual Studio 1.0

    1.0 .NET 2002 1.1 1.1 .NET 2003 2.0 2.0 2005 3.5 3.0 2008 4 4.0 2012 4.5 .NET Core Profile 5.0 2013 4.6 1.0 6.0 2015 4.7 7.0 2017 2.0 7.1 2017 15.5 2.1→(ASP.NET Core2.3?) 7.2 2017 15.8.6 4.8 2.2 7.3 2017 15.9
  6. .NET Frameworkの強化2(C#と対 比) .NET Framework .NET (Core) C# Visual Studio

    3.0 8.0 2019 16.0 5.0 9.0 2019 16.8 6.0 10.0 2022 7.0 11.0 8.0 12.0 9.0 13.0
  7. .NET Coreの機能強化 2.0 ランタイムおよびフレームワークの性能向上 C#7.1のサポート 2.1 Span<T> Blazor 2.2 JITコンパイラの機能強化

    3.0 WinFormsおよびWPF、UWPのサポート Blazor Server C#8.0のサポート 3.1 マイナー強化 LTS (Blazor WebAssembly) 5.0 .NET Frameworkとの統合 C#9.0 6.0 .NET MAUI Minimal API 7.0 C#11 8.0 C#12 .NET Aspire Blazor Web Apps 9.0 C#13
  8. .NET の特徴1 • 様々な目的で使用できる • AIやML • ゲーム • IoT

    • モバイル • デスクトップ • Webフロント • WebバックエンドやAPI • データアクセス
  9. .NET 9注目の新機能1 • 静的Webアセット配信の最適化 • 従来はUseStaticFiles()ミドルウェアを使用していた • MapStaticAssets()ミドルウェアに置き換えることで以下の利 点がある •

    アプリ内のすべてのアセットをビルド時に圧縮 • コンテンツベースのETag • ビルド時にアプリが認識している場合は使えるが、アプリが他の 場所からアセットを提供する場合は今まで通りUseStaticFiles を使用する