Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

mikutter メンテから見る pkgsrc システム紹介 / mikutter Nagoya 2018

mikutter メンテから見る pkgsrc システム紹介 / mikutter Nagoya 2018

#toshiakaigo2018 こと mikutter Nagoya 2018.5 での発表資料です

7fe50ce1ac047336d7804e47aec56391?s=128

Izumi Tsutsui

May 20, 2018
Tweet

Transcript

  1. mikutter メンテから見る pkgsrc システム紹介 mikutter Nagoya 2018.5 #toshiakaigo2018 Izumi Tsutsui

    tsutsui@NetBSD.org Mastodon: @tsutsuii@social.mikutter.hachune.net Twitter: @tsutsuii
  2. 普段は書かないので去年のmikutter会議の使いまわしですが とりあえず 自己紹介

  3. @tsutsuii ✔ NetBSD 開発者 (but not プログラマ) ➢tsutsui@NetBSD.org ➢いわゆる「謎マシン」担当 

    NetBSD/news68k SONY NEWS  NetBSD/hp300 HP 9000/300  NetBSD/luna68k OMRON LUNA 等々
  4. mikutter と @tsutsuii ✔ mikutter歴: 7年くらい ✔ pkgsrc の mikutter

    のメンテナも やってます
  5. pkgsrc とは  www.pkgsrc.org より pkgsrc is a framework for

    building third- party software on NetBSD and other UNIX-like systems, currently over 17000 packages. It is used to enable freely available software to be configured and built easily on supported platform.
  6. pkgsrc 概要① •1997年 FreeBSD portから fork •NetBSD標準のパッケージシステム •NetBSD以外のシステムもサポート ✔Linux, FreeBSD,

    OpenBSD, IRIX, AIX, DragonflyBSD, OSF/1, HP-UX, QNX, Haiku, MirBSD, Minix3, Cygwin … ただし最初に動いたあとは放置というパターンもありがち •pkgsrc-2018Q1 では 18000パッケージ
  7. pkgsrc 概要② •基本は「ソースを取得してビルド」 ➔イメージで言うと Gentooに近い? •バイナリパッケージのしくみもある •が、マンパワー・マシンパワー不足で バイナリパッケージの供給が遅かったり 依存関係解決がいまいちだったり •さらに、最新は

    NetBSD 7.1.2 なのに 7.0 7.1用のバイナリしか作ってない、とか ユーザーの利便性より開発者の思想優先という感じ
  8. pkgsrc/net/mikutter •2011年4月5日 mikutter 0.0.2.12 が pkgsrc ツリーにインポートされる •その時のコミットログ

  9. pkgsrc/net/mikutter •のちにこれを見たとしぁさんのコメント •現在の git repository の README等には 同様の記載は残っていない模様…… •今は普通(?)の記載に戻っています

  10. pkgsrcファイル  pkgsrc/net/mikutter の中身 $ pwd /home/tsutsui/pkgsrc/net/mikutter $ ls -l

    total 124 drwxr-xr-x 2 tsutsui users 512 Apr 3 05:11 CVS -rw-r--r-- 1 tsutsui users 106 May 15 2013 DESCR -rw-r--r-- 1 tsutsui users 2632 Mar 9 23:37 Makefile -rw-r--r-- 1 tsutsui users 48326 Feb 8 23:55 PLIST -rw-r--r-- 1 tsutsui users 763 Mar 9 23:37 distinfo drwxr-xr-x 3 tsutsui users 512 Apr 3 05:11 files drwxr-xr-x 3 tsutsui users 512 Apr 3 05:11 patches $ ls -l patches total 20 drwxr-xr-x 2 tsutsui users 512 Apr 3 05:11 CVS -rw-r--r-- 1 tsutsui users 501 Aug 14 2013 patch-core_plugin_libnotify_rnotify.rb -rw-r--r-- 1 tsutsui users 393 Jan 10 2016 patch-core_plugin_photo__support_Gemfile -rw-r--r-- 1 tsutsui users 1271 Mar 9 23:37 patch-core_plugin_photo__support_photo__support.rb -rw-r--r-- 1 tsutsui users 425 Jan 14 14:15 patch-mikutter.rb
  11. pkgsrcファイル •DESCR: パッケージ概要説明 さっきの moeeeeeeeeeee は これの中身 •PLIST: インストールファイルのリスト •distinfo:

    upstreamファイルのハッシュ •files: pkgsrcが独自に追加するファイル mikutter の場合は起動用のシェルスクリプト •patches: pkgsrc独自パッチ 詳細は後述
  12. pkgsrc ビルド概要① •依存関係のチェック 必要なパッケージがあれば先にビルドしてインストール •Upstreamからソースの .tar.gz 等を取得 •ビルド作業ディレクトリで展開 •pkgsrc固有のパッチを当てる •ビルドに使うツールの

    wrapperを用意する コンパイラやオプションの差し替えその他
  13. pkgsrc ビルド概要② •ビルドする mikutterの場合 rubyスクリプトなので実質何もしない •作業フォルダに仮インストールする mikutter の場合 ${DESTDIR}/share/mikutter 以下に入ります

    •インストールファイルと PLIST を照合 •バイナリパッケージを作成 •作成したパッケージで実際のインストール
  14. ruby gem の扱い① •各 gem を独立したパッケージとして登録 依存関係の多い gem だと再帰的になって結構大変 •同一

    gemは1バージョンのみの登録が基本 パッケージは名称で管理していてバージョンは管理が別なので •gem 同士の依存関係も pkgsrc として管理 gem 自身にも依存関係記述のしくみがあるが 二重管理になっている
  15. ruby gem の扱い② •異なるパッケージが、同一の gem の 異なるバージョンを要求している場合 ➢API/ABI非互換が明らか、かつ、 共存必要な場合は別の名前で別パッケージ化 ➢gem側の依存関係記述が不明確な場合は

    pkgsrcの枠組みで依存関係を強制的に上書き gem側も依存関係のバージョン記載が 「最新バージョンを書いてる」「単に放置プレー状態」 といろいろなのでいろいろと難しい
  16. ruby gem 依存の落とし穴 •先程書いたように、パッケージシステム的 依存関係は gemとは独立して管理 •しかし実行時は Gemfile 等に書かれた 依存関係がチェックされる

    ➔両者が不一致だと実行時エラーでハマる
  17. ruby gem 依存の落とし穴 •ubuntu 17.10 の apt の mikutter で

    gobject-introspection を手動で入れる 必要があったのも同様の問題 debian では直ってたけど ubuntu はずっと放置プレー •私はとりあえず Gemfile その他を見て 手動でメンテしてます わりとめんどい •詳しくは mikutter Redmine #1145 参照
  18. totoridipjp gem問題 •mikutter 3.3 で pluggaloid gem 導入 •それと同時に totoridipjp

    gem の発生 ハイテンションになっていたとしぁさんを思い出す •photo_support plugin が標準で totoridipjp gem を要求 •totoridipjp gem が入っていないと mikutter も起動しないという課題が発生 •plugin が要求する gem なので vendor以下 にも添付されていないという問題
  19. totori.dip.jp とは

  20. debian totoridipjp 対応

  21. debian totoridipjp 対応

  22. ( ゚д゚)

  23. debian totoridipjp 頓挫

  24. debian totoridipjp 現状

  25. 張本人による述懐

  26. pkgsrc での totoridipjp •debianで入るなら…と思ってたけど挫折

  27. ちなみに AUR では

  28. さらに Fedora では

  29. /(^o^)\

  30. pkgsrc独自パッチ •基本は upstream にフィードバックすべき •ただし基準はわりとアバウトな感じ ✔セキュリティ修正を緊急で当てる場合 ✔重大バグで次リリースを待てない場合 ✔マイナーOS対応を拒否られた場合 ?機能バグでも次のリリースが待てない ?オレが欲しい機能を追加したい

  31. net/mikutter/patches •以下のようなのも入れてたり ✔masterへのマージが忘れられてるもの Twitpicの https 対応とか ✔チケット上で保留になっているが 手元ではそれなりに動いているもの delayer-deferred 2.x

    対応とか 自分では直った気分になってて、 パッチが残っているのに気づいて 忘れられているのを思い出してたり……
  32. pkgsrcコミットログ問題 •「upstreamのchangelogをログに書け」 という謎のルールがある •「URLリンクでは時が経つと消えるから」 という理論らしい •しかし、 upstream のドキュメントが 英語でない場合のルールは無いっぽい? •“No

    English changelog” とだけ書いて 変更点を書かなくても怒られたことはない
  33. pkgsrc mikutter ログ •伝統的(?)に、としぁさんの書いている リリースブログの変更点が、なんとなく 英訳されてログに書かれている ✗これにかかる時間のせいでリリース競争に負けがち

  34. ➢必要な各種 gemのパッケージ化と それらの依存関係の管理がメイン ➢オレオレ修正パッチを入れられる のはある意味役得というところ? ➢としぁ語リリースノート英訳は それなりに気合が必要ですが l10nの勉強になります まとめ