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tsconfig.jsonの最近の新機能 ファイルパス編
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uhyo
October 02, 2024
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tsconfig.jsonの最近の新機能 ファイルパス編
2024-10-02 Vue Fes Japan × TSKaigi 合同イベント「次世代フロントエンドツールチェイン」
uhyo
October 02, 2024
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Transcript
tsconfig.jsonの最近の新機能 ファイルパス編 2024-10-02 Vue Fes Japan × TSKaigi 合同イベント 「次世代フロントエンドツールチェイン」
発表者紹介 uhyo 株式会社カオナビ フロントエンドエキスパート 普段はTypeScriptとかReactをやっている。 好きなViteのオプションは { json: { stringify:
true } } (デフォルトtrueにしてくれ) 2
tsconfig.json TypeScriptのコンパイラオプション等を記述した ファイル。 tscやエディタ等から参照される。 tsc --initによって作成できる。 Vite等が勝手に用意してくれる場合もある。 3
tsconfig.jsonの隠された機能 このトークでは、TypeScript 5.5 で追加されてい た ${configDir} 機能を紹介。 また、この機能が活用されるProject References についても復習します。
4
Project References 5
Project References Project Referencesは、複数のtsconfig.jsonの 間に依存関係を定義できる機能。 1つのコードベース内で、ファイルによって コンパイラオプションを使い分けたい場合にも 使われる。 6
Project References × Vite Viteのテンプレートにも使われている。 7 ← npm create vite@latest
で React + TSプロジェクトを作った直後の ファイル構成。 何かtsconfig.jsonが3つある……
Project References × Vite 8 tsconfig.json tsconfig.app.json tsconfig.node.json メインの tsconfig.json
は、 他の2つを参照するだけ。実際の設定は tsconfig.app.json と tsconfig.node.json に書かれている。
Project References × Vite src以下のファイルはReact向けの コンパイラオプションを適用し、 Viteの設定ファイルはNode.js向けの コンパイラオプション適用する設定になっている。 tsconfig.app.json “include”:
[“src”] tsconfig.node.json “include”: [“vite.config.ts”] 9
Solution Style このようにtsconfig.jsonが Project Referenceしかしない やり方のことを Solution Style と呼ぶ。 VSCode等は
tsconfig.json を読み込むので、 そこを始点にして他のtsconfigを読み込んで もらうことができる。 10 tsconfig.json
extendsの活用 Solution Styleを使って複数tsconfigを併用する 際に、一部設定を共通化したくなる。 そのためには extends を使う。 11
extendsの活用 ※ 画像はイメージです。実際のViteの設定とは異なります。 12 tsconfig.json tsconfig.app.json tsconfig.node.json Solution Style tsconfig.base.json
extends extends
extendsの活用 Solution Style以外にも、モノレポの 複数パッケージで共通設定を書くのにも使われがち。 tsconfig.base.json “compilerOptions”: { … } packages/foo/tsconfig.json
“extends”: “../../tsconfig.base.json” 13
本題: ${configDir} 14
${configDir}とは tsconfig.json内で、パスを指定するオプション内 で使える変数(のようなもの)。 特にextendsを使う際に有用。 ${configDir}はtsconfig.jsonがある ディレクトリを指す。 15
${configDir}を使う 使わない書き方 “outDir”: “./dist” 使う書き方 “outDir”: “${configDir}/dist” この2つは、extendsを使わない場合は 同じ意味になる。 16
${configDir}とextends tsconfig.base.json “outDir”: “./dist” “outDir”: “${configDir}/dist” この場合、相対パスと${configDir}で意味が変わる。 • 相対パス: tsconfig.base.jsonからのパスになる
• ${configDir}: packages/foo/tsconfig.json からのパスになる 17 extends packages/foo/tsconfig.json “extends”: “../../tsconfig.base.json”
${configDir}の活用 複数パッケージ間の共通化などのユースケースでは、 相対パスはextends元ではなくextends先からの 相対パスとなったほうが便利な場合もある。 ${configDir}はその場合に有用で、 従来よりも共通化の幅が広がったと言える。 “outDir”: “${configDir}/dist” 18
${configDir}の活用 ファイルパスを受け付けるオプションでは${configDir} が利用可能。 outDir, paths, includeなどを共通化すれば、 同じような構成のプロジェクトがたくさんある ときに管理が楽になる。 19
まとめ 複数のtsconfigを使い分けることは、 複雑なプロジェクト内でも妥協せず TSを設定するために有効である。 TS 5.5で導入された${configDir}は、 従来より多くの共通化を可能にしてくれる。 20