Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Sign up for free
Menu
Search
Features
All features
Private URLs
Password Protection
Custom URLS
Scheduled publishing
Remove Branding
Restrict embedding
Deck Collections
Notes
Features
All features
Private URLs
Password Protection
Custom URLS
Scheduled publishing
Remove Branding
Restrict embedding
Deck Collections
Notes
Explore
Featured decks
Featured speakers
Programming
Technology
Storyboards
Explore
Featured decks
Featured speakers
Programming
Technology
Storyboards
Pricing
Search
Sign in
Sign up for free
AIにレビューを任せる仕組みと見えてきた次の課題
Search
uo
May 19, 2026
Technology
110
0
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
AIにレビューを任せる仕組みと見えてきた次の課題
uo
May 19, 2026
More Decks by uo
See All by uo
実装計画を活用しAIの効果を最大化する
uo
1
69
gRPCでの効率的なAPI開発とテストの進め方
uo
2
510
Other Decks in Technology
See All in Technology
AI駆動開発、viviONの1年 ── うまくいったこと・いかなかったこと
vivion
0
150
DAMOS - The Smart Cruise Control for RAM
ennael
PRO
1
110
Databricksメトリクスビューはじめてのもくもく会
taka_aki
0
180
Meet AgentCore Identity Consent Portal
hironobuiga
3
180
Claude Designがめちゃくちゃ便利なので使ってほしい
diggymo
0
270
spanner-autoscalerに学ぶ CRD設計パターン 〜自動化と緊急時対応を両立する Kubernetesコントローラーの作り方〜
tkuchiki
0
230
オブザーバビリティを高める AI エージェント体験を考える / Designing AI Agent Experiences That Enhance Observability
aoto
PRO
2
250
プラットフォームを「作る」、 チームに「入り込む」
sansantech
PRO
0
630
SREでアラート疲れを 解決しよう!
kairim0
1
120
GitHub Agentic Workflows を触ってみる
htkym
2
920
行動するAIのためのオントロジー | DevRev — Encraft #26.pdf
dvrv_tknrszk
2
690
AIアプリを使い分けるための共通ツール基盤を考えてみる#devio2026
osawa
0
160
Featured
See All Featured
Let's Do A Bunch of Simple Stuff to Make Websites Faster
chriscoyier
508
140k
The Spectacular Lies of Maps
axbom
PRO
1
1.1k
Product Roadmaps are Hard
iamctodd
55
13k
Building Adaptive Systems
keathley
44
3.2k
Producing Creativity
orderedlist
PRO
348
41k
Raft: Consensus for Rubyists
vanstee
142
7.7k
The Cost Of JavaScript in 2023
addyosmani
55
10k
Sam Torres - BigQuery for SEOs
techseoconnect
PRO
0
560
Exploring anti-patterns in Rails
aemeredith
4
520
Being A Developer After 40
akosma
91
590k
Speed Design
sergeychernyshev
33
2.1k
Building Better People: How to give real-time feedback that sticks.
wjessup
370
20k
Transcript
AIにレビューを任せる仕組みと 見えてきた次の課題 株式会社カウシェ / バックエンドエンジニア 魚住伸
カウシェでは約80%のPRをAIレビューだけでマージしています 今日お話しすること 1. AIレビューの仕組み 2. AIレビューとAIマージの壁 3. AIマージを取り入れた結果
AIレビューの仕組み Claude Code ActionでAIでのレビューを実行 多視点設計: コーディネーター + 並列サブエージェント シニアGoエンジニア (実装品質)
シニアアーキテクト (設計妥当性) コーディネーターが総合判定 変更対象ごとに専用のレビューワークフロー コード系: backend / front / platform 設計・仕様系: PRD / DesignDoc / proto → 各ワークフローに専用プロンプト + 専用ナレッジ
自己改善の仕組み 5つのエージェントが毎日深夜に動き、改善を行う エージェント 役割 やっていること measure 計測係 昨日のAIレビューを採点、APPROVE/REJECTを数字で記録 explore 探検係
リポジトリ・本番メトリクスを調査、異常を発見 improve 実行係 ルール・プロンプト・ワークフローを書き換えてPR化 reflect 司令塔 明日は何に集中するかの作戦 (strategy.md) を書く audit 監査役 数字が嘘ついてないか観察、勧告のみ (コード変更なし) → 詳細は弊社テックブログを参照ください: 全PRの83%をAIレビューだけでマージできるようにした
AIレビュー ≠ AIマージ AIレビュー単体でも価値がある 型不整合 / nil 参照 / 既知のセキュリティパターン
AIは人間が見逃しそうなことを拾ってくれる でも、AIマージ (人間レビュー無しで本番投入) は別の話 AIレビューは 「確率論」 で動いている 同じPRでも、セッションが違えば判断が異なる 100%信用できるとは言えない、AIにマージまで任せて大丈夫なのか?
アプリケーションの何を守るべきなのか
何を守るか? 軸は 「失敗してもリカバリーができるか」 AIが間違っても、戻しやすい・修正しやすい箇所ならAIに任せる。 守る (人間もレビューする) ユーザー影響: クリティカルな振る舞い / セキュリティ
/ データ整合性 技術構造: DBスキーマ / APIの定義 / 共有ライブラリ AIマージ OK = リカバリーしやすいもの 実装の詳細、コードの可読性 人間がコードを読むことが少なくなったので、可読性の重要度は以前より下がった 仮に技術負債としてたまっても、AIと後からリファクタ可能
任せた箇所での責任の保ち方 AIにマージまでは任せるが、最終的なリリース責任は人間にしている。 品質を守る仕組み CUJ (Critical User Journey)で人間が見るべき重要な導線を定義 → ECなら、トップ画面 →
商品閲覧 → 購入完了 API仕様ファースト + E2Eテスト → protoにAPI仕様を記載、記載された仕様をE2Eテストで確認するフロー すぐ戻せる仕組み Cloud Runの素早いロールバック ── リビジョンをすぐ戻せる AIにマージを任せる判断ができたのは、ここの仕組みがあることが大きい
AIマージの結果 AI導入前 現在 open → レビューまで 2時間 20分 レビュー →
マージまで 5時間 40分 合計 (cycle time) 7時間 1時間 → 約7倍の高速化 → 特に「レビュー待ち」(open → レビュー) が大幅短縮 ── AIが一次レビューをしてくれる効果
課題① 理解負債 (Comprehension Debt) AIが生成したコードの仕組みを、開発者が理解できない状態が増えている 知識共有のサイクルがなくなった 以前: PRレビュー = チームメンバーがコードを理解する場
今: 実装レビューをAIに任せた結果、このサイクルがなくなった 非対称性 設計のレビュー = 人間 → 設計レベルの知識共有は残る 実装のレビュー = AI → 実装の詳細は、担当した人以外は誰も知らない 実際に動いているコードを、どうすればもっと深く理解した状態を維持できるか、が 次の課題
課題② レビュー精度 AIがApproveしたPRでも3割は人間指摘あり → AIレビューはまだ完璧ではない 人間が拾っている指摘で一番多いのはドメイン知識 「このサービスは過去にこういう判断をした」 「このドメインではこの命名が一般的」 「この外部APIはこの順序で叩かないと整合性が崩れる」 →
プロンプトでドメイン知識を渡しているが、漏れることがある
まとめ 失敗してもリカバリーができる領域はAIにマージを任せている リカバリーしにくいものは人間も見る コード生成を任せた箇所の責任は人間に残す 次の課題 ① 理解負債 ② AIレビュー精度
ご清聴ありがとうございました