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クラウド最適化ファイルを用いた筆ポリゴン公開サイトの構築

wata909
December 10, 2022

 クラウド最適化ファイルを用いた筆ポリゴン公開サイトの構築

農村計画学会2022年度秋期大会発表資料

wata909

December 10, 2022
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  1. Licensed under a Creative Commons 表⽰4.0国際ライセンス NARO ※ 農研機構(のうけんきこう)、は、国⽴研究開発法⼈ 農業・⾷品産業技術総合研究機構のコミュニケーションネーム(通称)、です。

    Licensed under a Creative Commons 表⽰4.0国際ライセンス 2022年度農村計画学会秋期⼤会 2022年12⽉11⽇ クラウド最適化ファイルを⽤いた 筆ポリゴン公開サイトの構築 農研機構農業環境研究部⾨ 岩崎亘典
  2. Licensed under a Creative Commons 表⽰4.0国際ライセンス 1 • Agenda •

    背景と⽬的 • クラウド最適化ファイルの利点 • サイト構築⽅法 • 公開⽤筆ポリゴンデータの作成 • 筆ポリゴン公開サイトの構築 • 考察およびまとめ • 短く結論!! • これからはFlatGeobufです! • ShapeFileはやめましょう。 • 右のサイトを覚えてください! • https://bit.ly/fudepoly47_2022 • 使ってくださるとうれしい! クラウド最適化ファイルを⽤いた筆ポリゴン公開サイトの構築 筆ポリゴン公開サイト
  3. Licensed under a Creative Commons 表⽰4.0国際ライセンス 2 • 農村計画における地図 •

    合意形成,計画の検討、現状把握に有効 • 公開の⼿段 • 紙媒体またはWeb • Webの場合 • Google Map等のサービス,独⾃Webサーバの構築 → ⼀⻑⼀短がある • 「サーバレス」技術 • クラウドサービス使⽤し,サーバの維持管理 コストを下げる • クラウド最適化(Cloud Optimized)として, GIS関連でも開発が進んでいる 背景と⽬的 https://www.midorinet-kagoshima.jp/maps/users/report_conf?id=311&c=6 https://www.naigai-map.co.jp/achievements/?id=1606808067-567895
  4. Licensed under a Creative Commons 表⽰4.0国際ライセンス 3 • Cloud Optimizedファイルの例

    • Cloud Optimized GeoTiff (COG) • 例:関東地⽅迅速測図原図(17.7 GB) • https://boiledorange73.sakura.ne.jp/data/cog- kanto_rapid-3857.tif • https://zenn.dev/boiledorange73/articles/0057- using-cog • Cloud Optimized Point Cloud • 例:ドローン取得点群データ(450MB) • https://viewer.copc.io/?copc=https://habs.rad.naro .go.jp/spatial_data/COPC/midou.copc.laz • データの公開等に最適 • ⽬的 • 筆ポリゴン公開サイトをCloud Optimized ファイルで作成する 背景と⽬的
  5. Licensed under a Creative Commons 表⽰4.0国際ライセンス 4 • 元データ •

    農林⽔産省の公開サイトから取得 • https://open.fude.maff.go.jp/ • 市町村毎のGeoJSON形式ファイル • 都道県毎のFlatGeobufファイルを作成 • Cloud Optimized ファイルの⼀つ • オープンソースで開発 http://flatgeobuf.org/ • 結合はWindows 64bit,OSGeo4Wを使⽤ • BATを⽤い⾃動化 • https://github.com/wata909/fudepoly47/tree/main/scripts • 変換結果 • 元ファイル:最⼤1120GB,最⼩91MB,全体 26.0GB • 後ファイル:最⼤730MB,最⼩58MB,全体 16.6GB 筆ポリゴン公開サイトの構築
  6. Licensed under a Creative Commons 表⽰4.0国際ライセンス 5 • FlatGeobufについては,以下の資料が参考になります。 •

    シェープファイルの真の後継規格 FlatGeobufの普及啓蒙活動 筆ポリゴン公開サイトの構築 資料へのリンク
  7. Licensed under a Creative Commons 表⽰4.0国際ライセンス 6 • 右図のサイトを作成 •

    FlatGeobufのサンプルページを改良 • ナビゲーション⽤のカラム地図を配置 • https://github.com/tabularmaps • 表⽰データをダウンロード可能 • リンク切れ等があったらお知らせください • 筆ポリゴンは⻘枠の部分のみ表⽰ • データの⼀部のみをDLしている • クリックによる属性表⽰ • ID,地⽬,市町村コード • 地⽬100:⽥,地⽬200:畑 筆ポリゴン公開サイトの構築 筆ポリゴン公開サイト
  8. Licensed under a Creative Commons 表⽰4.0国際ライセンス 7 • FlatGeobufファイル転送の検証 •

    つくば市を例に確認 • 単純なリクエスト:32.42MB転送 • https://wata909.github.io/fudepoly47/fude_2022_tsukuba_simple.html • Rangeリクエスト:複数に分割して転送 • https://wata909.github.io/fudepoly47/fude_2022_tsukuba_range.html 筆ポリゴン公開サイトの構築
  9. Licensed under a Creative Commons 表⽰4.0国際ライセンス 8 • WebデータをQGISで表⽰可 •

    右の図はCOGの迅速測図, FlatGeobufの筆ポリゴン,地 理院タイルの重ね合わせ • QGISの分析機能も使⽤可 • 属性表⽰,空間演算は確認 • データ活⽤の推進が期待 筆ポリゴン公開サイトの構築
  10. Licensed under a Creative Commons 表⽰4.0国際ライセンス 9 • ソースコードはGithubにて公開 •

    https://github.com/wata909/fudepoly47 • データは別サイトです • ライセンス • データは筆ポリゴンと同様 • 筆ポリゴンの利⽤規約.pdf (maff.go.jp) • 政府標準利⽤規約2.0準拠,CC BY 4.0 国 際と互換 • ソースはBSD-3-Clause license • DEMO • https://habs.rad.naro.go.jp/ spatial_data/fudepoly47/ • 時間があれQGISも 筆ポリゴン公開サイトの構築
  11. Licensed under a Creative Commons 表⽰4.0国際ライセンス 10 • 既存データ形式との⽐較 •

    地図タイル形式:⼤規模データに有効 • 部分更新が容易。ただし⼿順の標準化が必要 • 公開⽤にはオリジナルデータは別に準備 • GeoJSON形式:⼩さなファイルに最適 • Web表⽰と公開⽤データが同⼀。テキスト形式なので 可読性が⾼い • サイズが⼤きい • FlatGeobuf:⼤きなデータも可能 • Web表⽰と公開⽤データが同⼀。サイズも⼩さい • 部分的更新が難しい • ⽤途に応じて使い分けが必要 • なお,ShapeFileは問題が多く⾮推奨 • ⾊々な場⾯での活⽤を期待した 考察およびまとめ http://switchfromshapefile.org/
  12. Licensed under a Creative Commons 表⽰4.0国際ライセンス 11 • 謝辞 •

    本研究はJSPS科研費 20H03121の助 成を受けたものです。 • 本研究を実施するにあたり朝⽇航洋 株式会社・(⼀社)OSGeo⽇本⽀部 の嘉⼭洋⼀⽒より貴重なご助⾔を頂 いた。 • ⾼機能のソフトウェアをオープン ソースとして公開してるFlatGeobuf 開発チーム,OSGeo4W開発チーム, Leaflet開発チームに感謝します。 • Leaflet開発者のVolodymyr Agafonkin ⽒の故国ウクライナに、⼀⽇も早く 平穏が訪れることを祈ります。 クラウド最適化ファイルを⽤いた筆ポリゴン公開サイトの構築