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レビューに向けて工夫した話

 レビューに向けて工夫した話

Takasaki Wataru

July 31, 2024
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Transcript

  1. ⾃⼰紹介 4 高崎 渉 たかさき わたる 【所属】 アノテーション株式会社 エンジニア統括部 パートナーアライアンスゾーン

    LINE/アプリ DevOps チーム 【入社】 2023 年 3 月 【これまで】 オンプレミス開発 約6年 組込開発 約20年 →LINEミニアプリの運用保守にジョブチェンジ
  2. ソフトウェアにおけるレビュー 7 ▪「ソフトウェア レビュー 課題」 google 検索:約 200 万件ヒット •

    レビューは合意形成の場だということを理解する • 事前にレビュー対象物を展開して準備する • 揚げ⾜取りで個⼈攻撃にならないようにする ‧‧‧といった話ではなく、 レビューの対象物ややり⽅に⼀⼯夫したお話。
  3. 背景 8 ▪LINE ミニアプリ運用保守業務 クラスメソッドグループ全体で LINE 事業の維持と拡⼤ • 脆弱性に積極対応し、安定した運⽤を維持 •

    クラスメソッド開発エンジニアの負荷軽減 • LINE 業務で得たナレッジを集約、蓄積 中規模を超えた差分開発を携わることになり、 ドキュメントやソースへの確認事が増えてきた
  4. レビュー対象物へ⼯夫したこと 12 レビュー対象物:設計書・データフロー図・ソース これらのようないわば「検討の成れの果て」ではなく、 下記のような成果物に⾄る⾏間の部分を残して記載する。 • お客様と整理した内容(Backlog や JIRA の

    URL でも可) ◦ 経緯の記録を余すことなく出す • 設計⽅針の検討内容 ◦ 検討項⽬の要否 • 改修するソースの事前調査内容 ◦ 検索して調査した場合はその検索を⾏った⽂⾔と対応要否 • 追加するソースの実装⽅針 ◦ 要件実現のために実装する内容 →ADR(Architecture Decision Report)を作成
  5. まずは ADR を確認する 13 確認内容 • お客様と整理した内容(Backlog や JIRA の

    URL でも可) • 設計⽅針の検討内容 • 改修するソースの事前調査内容 • 追加するソースの実装⽅針 →整理内容のチェック
 →方針や検討の是非
 →調査内容の是非
 →コストの確認(処理時間、従量課金) 
 →実装モレのチェック
 レビュアーの判断対象 
 検討内容の妥当性 
 次期開発の参考資料 
 新規メンバーの教育 
 =チームの重要な資産 

  6. 1.のまとめ 14 設計書・ソースの 行間こそがレビュー対象 
 • 検討事項を ADR として整理 •

    レビューは ADR に関する妥当性を判断 • 品質記録や今後の参考資料として活⽤
  7. 振り返りのフレームワーク 17 ▪KPT(Keep Problem Try) • Keep‧‧‧??? • Problem‧‧‧レビュー対象物への問題指摘 •

    Try‧‧‧指摘された問題に対する施策、修正 レビューでKeepするものを明らかにする
  8. 褒めましょう 20 その検討⽅法、 とても良く 整理されていますね 可読性の上がる リファクタリング 有難うございます とても観点の広い テストケースだと

    思います 複雑な要件の整理 お疲れ様でした きめ細やかな 条件分けの検討、 さすがです そのコメント、 わかりやすいです などなど 等々 etc.
  9. 24