Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
しくじりジャーマネ おれみたいになるな!!
Search
shinichiro matsuzawa
April 16, 2023
Programming
3
24k
しくじりジャーマネ おれみたいになるな!!
2023/04/16にfreee技術の日で発表したスライドです。
shinichiro matsuzawa
April 16, 2023
Tweet
Share
Other Decks in Programming
See All in Programming
CSC509 Lecture 05
javiergs
PRO
0
310
CSC305 Lecture 09
javiergs
PRO
0
300
When Dependencies Fail: Building Antifragile Applications in a Fragile World
selcukusta
0
110
SODA - FACT BOOK(JP)
sodainc
1
8.6k
The Past, Present, and Future of Enterprise Java
ivargrimstad
0
150
Range on Rails ―「多重範囲型」という新たな選択肢が、複雑ロジックを劇的にシンプルにしたワケ
rizap_tech
0
6.7k
The Past, Present, and Future of Enterprise Java
ivargrimstad
0
560
Google Opalで使える37のライブラリ
mickey_kubo
3
130
PHPに関数型の魂を宿す〜PHP 8.5 で実現する堅牢なコードとは〜 #phpcon_hiroshima / phpcon-hiroshima-2025
shogogg
1
320
The Past, Present, and Future of Enterprise Java
ivargrimstad
0
400
AkarengaLT vol.38
hashimoto_kei
1
110
デミカツ切り抜きで面倒くさいことはPythonにやらせよう
aokswork3
0
260
Featured
See All Featured
The Invisible Side of Design
smashingmag
302
51k
Git: the NoSQL Database
bkeepers
PRO
431
66k
Fantastic passwords and where to find them - at NoRuKo
philnash
52
3.5k
Why You Should Never Use an ORM
jnunemaker
PRO
59
9.6k
Fireside Chat
paigeccino
40
3.7k
Faster Mobile Websites
deanohume
310
31k
Automating Front-end Workflow
addyosmani
1371
200k
Done Done
chrislema
185
16k
"I'm Feeling Lucky" - Building Great Search Experiences for Today's Users (#IAC19)
danielanewman
230
22k
Designing for Performance
lara
610
69k
Save Time (by Creating Custom Rails Generators)
garrettdimon
PRO
32
1.7k
Large-scale JavaScript Application Architecture
addyosmani
514
110k
Transcript
しくじりジャーマネ おれみたいになるな!! まっつー 2023年4⽉16⽇
ここに円に切り抜いた画像を入れてく ださい まっつー 2019年4⽉新卒⼊社。2021年からPublic API チームでマネージャーを勤める。現在はfreee ⼈事労務の給与計算チームに異動し、2023年 1⽉から同チームのマネージャーをしている。 ⼈事労務開発船 給与ヨット
AJM
ジャーマネって? • freeeではマネージャーはメンバーの上に⽴つ⼈ではなく、 メンバーをサポートする存在であるという意味をこめ、芸能 界のタレントのマネージャーをイメージしジャーマネと呼ば れている。
freeeのカルチャー「あえて共有」 • freeeにはマジ価値指針という、freeeのメンバーとして「こうあ ろう」というような⽇々の判断基準‧⾏動原則がある。 • 「あえて共有」は情報をオープンにし、お互いフィードバックし あい⼀緒に成⻑しようというもの。
freeeのカルチャー「あえて共有」 今⽇は僕の「ジャーマネ」としての失敗談を 「あえきょう」します
しくじりジャーマネ おれみたいになるな!! 1. チームの意思決定 2. 新メンバー受け⼊れ 3. チームビルディング
チームの意思決定 • リポジトリ内の構成の⽅針を決めるmeetingを⻑いことしていた。 • ⾃分はファシリテーションを担当。全員が合意した上で実装に⼊りた かったので、みんなの意⾒をすりあわせられるよう頑張っていたがな かなか結論にいたらなかった。
チームの意思決定 全員が納得する結論を 出したい 間違った意思決定を したくない
チームの意思決定 全員が納得する結論を 出したい 間違った意思決定を したくない 結果としてプロジェクト開始が遅れてしまう
チームの意思決定でのしくじり ⾃分の判断で技術的な意思決定をする 責任から逃げていた。
チームでの意思決定のしくりじからの学び • タイミングによっては全員の合意は得られなくても、間違っている可能 性があっても、⾃分の責任でどちらかに意思決定をして次に進んでいく 必要がある。
しくじりジャーマネ おれみたいになるな!! 1. チームでの意思決定 2. 新メンバー受け⼊れ 3. チームビルディング
新メンバー受け⼊れ • 新しいメンバーAさんを受け⼊れてチームに参加してもらった時の 話。 • 環境構築が終わり、いくつか実装もこなした後に、今までより少 し重めの実装タスクをお願いした。
新メンバー受け⼊れ ⾃分 Aさん 重めのタスクだし、 初めて使うツールやライブラリもあるので、 ⾃分の理解のために時間を使うのは全然OKですよ! 1on1で
新メンバー受け⼊れ ⾃分 慣れないこと、わからないことが多くて、 期限がないと無限に調べごとしてしまうんですよね。 ボーダーラインがあった⽅がむしろやりやすいかも。。 Aさん
新メンバー受け⼊れでのしくじり まだわからないことが多い状態のメンバーに タスクの期⽇を設定せずにアサインして、 むしろ困らせてしまった。
新メンバー受け⼊れ freeeの全体像 タスクで必要な知識 タスクで必要な知識 + 周辺知識
新メンバー受け⼊れ freeeの全体像 タスクで必要な知識 タスクで必要な知識 + 周辺知識 全体に対する薄い知識 (⻩⾊)をつけた上 でタスクで必要な部分を補強していく と、しばらく使わないような知識もつけ
る必要があり、効率的ではない。 巨⼤すぎる全体像 しばらく必要になることがない知識
新メンバー受け⼊れ freeeの全体像 タスクで必要な知識 タスクで必要な知識 + 周辺知識 各タスクに対して必要な知識 + その周辺 の知識をつけることを繰り返すことで、
その重なりあいによって、濃淡をつけな がら知識を広げていく。
新メンバー受け⼊れ freeeの全体像 タスクで必要な知識 タスクで必要な知識 + 周辺知識 各タスクに対して必要な知識 + その周辺 の知識をつけることを繰り返すことで、
その重なりあいによって、濃淡をつけな がら知識を広げていく。 周辺の境界を決めるのに、タスクの期⽇ は有効。 どこまでひろげたらいいの?
新メンバー受け⼊れのしくじりからの学び • タスクの期⽇を設定すると「⼀旦調べるのはここまでにしよう」という 理由になる。 • コードベースやドメイン全体が巨⼤で、調べ出すと次々わからないこと が出てくるような環境では良い働きをすることもある。
しくじりジャーマネ おれみたいになるな!! 1. チームでの意思決定 2. 新メンバー受け⼊れ 3. チームビルディング
チームビルディング https://www.scholar.co.jp/aboutus/offsite
チームビルディング • チームのジャーマネになってすぐの頃、オフサイトミーティングをやりたい と思っていた。 ◦ チーム全員でプロダクトの未来の話をして、全員で共通のビジョンを 持ってそれに向かって仕事をしていきたいと思っていた。 • しかし、なかなか踏ん切りがつかなかった。
チームビルディング メンバーから やりたくないと いわれないかな チームの性質的に オフサイトは あわないかも
チームビルディング メンバーから やりたくないと いわれないかな チームの性質的に オフサイトは あわないかも 1年くらいこの思考に陥っていた
チームビルディングのしくじり 理想のチームになるためのアクションではなく、 現在のチームに受け⼊れられそうなアクションを 選んでしまった
チームビルディングでのしくじりからの学び • 今のチームが理想のチームでないのはメンバーのせいではなくジャー マネの責任。理想のチームを描き、その実現のために必要なことはメ ンバーの反対があるかもと思ってもやりぬくべき。
None