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ワードクラウドの失敗から見えた本当の価値

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 ワードクラウドの失敗から見えた本当の価値

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高野 裕樹

December 03, 2025

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Transcript

  1. こんな機能があったら便利そう 政策 国会 審議会 会議 予算 法案 議員 決定 対応

    報告 ⽂字起こしから頻出ワードを可視化 ワードクラウドの利点 ⼀⽬で重要トピックを把握 会議の内容から重要なキーワードを直感的に把握できる 報告資料への活⽤ 会議の要点を視覚的にまとめた報告資料を作成できる 特定トピックの迅速な検索 関⼼のあるトピックを効率的に⾒つけ出すことができる 政治家の関⼼テーマ把握 特定政治家の発⾔から関⼼テーマを分析できる 6 / 13
  2. 形態素解析との格闘 ⽇本語の課題 単語区切りがないので形態素解析が必須 MeCab vs Sudachi 特徴 MeCab Sudachi 軽さ

    軽い 重い 更新状況 更新停⽌ 活発 複合語処理 弱い 強い(3モード) 対策と調整 モードC採⽤ 品詞フィルタ パラメータ調整 品詞フィルタ • 名詞/動詞/形容詞のみ残す • ストップワード除外 ビジュアルパラメータ • relative_scaling調整 • font_sizeの微調整 結果 技術的には満⾜のいく出来栄えに! • ワードクラウド完成 • 形態素解析の知識が活⽤できる // Sudachiで形態素解析 Sudachi.tokenize(text, mode=C); // 品詞フィルタ filtered_words = filter(parts_of_speech, ['名詞', '動詞 ', '形容詞']); // ワードクラウド生成 7 / 13
  3. 何を間違えたのか? 🔍 私たちが思っていたこと 全体の把握が重要 ワードクラウドで概要を掴める "便利そう"だから価値があると判断 VS ユーザーが実際に必要としていたこ と ⾃社関連発⾔の⽂脈確認

    誰が‧どの⽂脈で‧何を⾔ったか 根拠‧⽂脈の確認が重要 間違えたポイント 「便利そう」≠「価値がある」 技術的に便利でも、ユーザーの実際の業務に価値を提供できていなかった ユーザーの業務背景理解が浅かった 全体把握の代わりに、特定情報の⽂脈的重要性を理解できてなかった 9 / 13
  4. 本当に求められていた価値 💡 ユーザーが実際に求めていた機能と価値 特定テーマで⾼速検索 ユーザーは特定のトピックや政治家に関連する発⾔を素早く探 す必要があり、ワードクラウドでは対応できなかった ⽂脈ごとの理解と報告 発⾔の⽂脈を追跡して、要点をまとめたレポートを作成する機 能が求められていた ⼀次情報としての信頼性

    引⽤できる信頼できる⼀次情報の提供が求められ、ワードクラ ウドでは証拠の確認が難しかった AIチャット(テーマ抽出) 会議の内容から⾃動でテーマを抽出して、関⼼のあるトピック を追跡する機能が評価されていた 重要な教訓: ユーザーが求めているのは「頻出語」ではなく、 「誰が‧どの⽂脈で‧何を⾔ったか」を的確に把握する機能 10 / 13
  5. 学んだこと 📚 ワードクラウドの失敗から得た貴重な教訓 業務フロー全体を理解することが重要 ユーザーの実際の業務プロセスを深く理解することで、本当に必 要な機能が⾒えてくる 「便利そう」で機能を作らない ユーザーが実際に求める価値とは、単に便利そうであるとは限ら ない 仮実装して早く顧客に⾒せる

    早期のフィードバックにより、⽅向性を間違えにくくなる 失敗から学べることが多い 形態素解析の努⼒は報われずとも、次への貴重なフィードバック となる 形態素解析の知識は別機能に応⽤可能 技術的成果は無駄にならず、別の⽤途で活⽤できる可能性がある 「技術的成功≠ユーザー価値」 しかし、失敗から学び、早期検証を繰り返すことで真の価値に近づける 11 / 13
  6. もう⼀歩学びを深めるために 利用者が必要なものを精度高く分析するためのフレームワーク JTBD(ジョブ理論 ) - The Jobs to be Done

    Data Model ユーザーが何を成し遂げたいのか(Job)を中心に考えるフレームワー ク。 ユーザーストーリーマッピング ユーザーが実際に⾏う「業務フロー」をすべて並べ、その流れの中 で価値を判断する⽅法。 要求の階層化 要望、要求、要件に整理。体系的に整理するために、ロジックツ リー法や要求分析ツリー、USDM(Universal Specification Description Method)などのフレームワークがある。 11 / 13
  7. まとめ 🎯 ワードクラウドは失敗したが、 本当の価値を発⾒ し 早期軌道修正 できた成功体験 失敗した要素 ワードクラウドは使われなかった 形態素解析の努⼒は報われず

    成功した要素 本当に求められていた価値がわかった 早期検証で軌道修正できた 技術の学びは次の開発に⽣きる 「使われる機能」を作ろう! 12 / 13