第1章〜第3章 o 第3回 2021/02/18 R入門/Rで対応分析 o 第4回 2021/03/26 プロファイル空間の幾何学 第4、5章 o 第5回 2021/04/17 プロファイル空間の幾何学(2)第7、8、9章 o 第6回 2021/05/22 三つの特徴的な事例(10章)と慣性の分解(11章) o 第7回 2021/07/10 サプリメンタリ・ポイント(12章)、対応分析biplot(13章) o 第8回 2021/08/27 推移と回帰の関係(14章)、行と列のクラスタリング(15章) o 第9回 2021/10/09 第16、17章 o 番外 2021/11/06(日本社会学会発表予行演習) o 第10回 2022/01/08 多重対応分析:MCA(18章)、 同時対応分析:JCA(19章) 以下でMCAとしているのは、Le Roux & Rouanet2010=2021大隅・小野・鳰による翻訳書。 o 第11回(MCA第1回)2022/02/28 第1章、2章 o 第12回(MCA第2回)2022/03/25 第3章 多重対応分析の方法(1) o 第13回(MCA第3回)2022/04/30 第3章 多重対応分析の方法(2) o 第14回(MCA第4回)2022/06/04 第4章 構造化データ解析(1) o 第15回(MCA第5回)2022/08/20 第4章 構造化データ解析(2) o 第16回(MCA第6回)2023/01/23 speMCA、CSAを残差行列から 展開する(1) o 第17回(MCA第7回)2023/02/28 CSA(2) o 第18回(MCA第8回)2023/04/29 CSA (3) o 第19回(MCA第9回)2023/06/10 IDA(1) o 第20回(MCA第10回)2023/08/30 IDA(2) 2023/08/30 対応分析研究会第20回 2
• 賃金の修正 • (Faverge, 1956, p. 88からの引用)。ある工場の作業場で賃金システムの修正が導入される。作業場の12人の労 働者(「被験者」s1 から s12)について、生産高(1時間当たりの品目数)は以下の通りである(aは修正後、b は修正前): • s1: a 220, b 203 s2: a 226, b 222 s3: a 254, b 246 s4: a 246, b 221 • s5: a 296, b 287 s6: a 222, b 224 s7: a 293, b 275 s8: a 247, b 246 • s9: a 240, b 246 s10: a 269, b 258 s11: a 236, b 216 s12: a 199, b 197 • 個々の生産高の差(“after”-“before”)の平均は8.92、(補正後の)S.D.は9.59である。このように、記述的に は、かなりの平均値の増加(S.D.の0.67倍)がある。2つの得点グループ(“before ”と “after”)は異質なのか? 2023/08/30 対応分析研究会第20回 24
とが明らかになった。 - Arabieら(1996, p. 5)などはこの点をよく理解している。 したがって、Rouanet他(1990)*は、「組合せデータ解析」の流れに沿って書 かれた最初の統計的推論入門書であるように思われる。このつながりを強調する ために、Ove Frankはこのアプローチを 「組合せ論的推定」“Combinatorial Inference ”と呼ぶことを提案し**、私たちはこの歓迎すべき提案を確実に採用す ることになった。 • * Rouanet H.Bernard J.M., Le Roux B,1990, Statistique en Scienec Humaines: Analyse Inductive des Données. Paris :Dunod • ** Ove Frank ? 文献表にはないが、統計学者らしい。例えば、 https://www.jstor.org/stable/2287315 “Cluster Inference by Using Transitivity Indices in Empirical Graphs” 2023/08/30 対応分析研究会第20回 26
• David Freedmanと非統計的設定。Freedman and Lane (1982, 1983*)におい て、著者らは以下の問題を考えている。“非集中的な(すなわち非ランダムな) 設定でデータが得られ、このデータのある属性について、この属性は人工物とし て棄却できるのか、それとももっと本質的な説明が必要なのか、という問題が提 起される。” 著者らが提案し、セックスバイアスの例(セクション2.3)などの例 を通して説明された解決策は、組合せ推論の精神に非常に近いものである。この ような示唆に富む論文が体系的な発展を遂げず、David Freedmanとその同僚が 書いた統計入門書(Freedman et al, 1991**)が、あらゆる点で最も賞賛に値す る本でありながら、頻度論の視点にとどまっていることを残念に思うかもしれな い。 * Freedman and Lane,1983,” A Nonstochastic Interpretation of Reported Significance Levels”,Journal of Business and Economic Statsitics 1(4) ** Freedman 2023/08/30 対応分析研究会第20回 27
Multiple Correspondence Analysis, SAGE (大隅、小 野、鳰, 2021,『多重対応分析』オーム社)の第5章、帰納的データ解析 (IDA)。典型性検定、同質性検定。 • ◾️タイトルそのもので! • Brigitte Roux & Solene Bienaise & Jean-Luc Durand,2019, Combinatorial Inference in Geometric Data Analysis, CRC press • Le Roux & Rouanet,2004, Geometric Data Analysis Correspondence Analysis to Structured Data Analysis, chap8 Inductive Data Analysis, Kluwer Academic Publishers • Henry Rouanet &Marie-Claude Bert,2000(1998),"Chapter 4 Introduction to Combinatorial Inference", New Ways in Statistical Methodology From Significant Test to Bayesian Inference 2nd edition, Peter Lang (第4章 組合 せ推論への導入) 2023/08/30 対応分析研究会第20回 36
Interpretation of Reported Significance Levels, Journal of Business & Economic Statistics, Vol.1 No4 Oct 1983,報告された有意水 準の非確率的な解釈 • Henry Rouanet, Jean-Marc Berard, and Bruno Lecoutre, 1986, Nonprobabilistic Statistical Inference: A Set-Theoretic Approach, The American Statistician , Vol. 40, No. 1 (Feb., 1986), pp. 60-65 (6 pages), Published By: Taylor & Francis, Ltd. https://www.jstor.org/stable/2683134 非確率的統計的推 定:集合理論(ST:A Set-Theoretic )アプローチ 2023/08/30 対応分析研究会第20回 37
多様な分析道 具と共通の基準 [原著第2版]』勁草書房、177−217(用語解説 も参照のこと)(chap11がDavid Freedmanによる「科学的探 求のタイプについて−定性的推論の役割−」) • Ronald L. Breiger,2009 , On the Duality of Cases and Variables: Correspondence Analysis(CA) and Qualitative Comarative Analysis(QCA),David Byrne and Charles C. Ragin(eds.) The SAGE Handbook of Case-Based Methods, SAGE publications,2009, 243-259 2023/08/30 対応分析研究会第20回 38