Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

テスト駆動開発(TDD)入門

Sponsored · Ship Features Fearlessly Turn features on and off without deploys. Used by thousands of Ruby developers.
Avatar for ymgc ymgc
January 10, 2025

 テスト駆動開発(TDD)入門

Avatar for ymgc

ymgc

January 10, 2025
Tweet

More Decks by ymgc

Other Decks in Programming

Transcript

  1. 用語 TDD: Test-Driven Development (テスト駆動開発) ▶ レッド: テストが失敗している状態 ▶ グリーン:

    テストが成功している状態 ▶ リファクタリング: 外部の振る舞いを変えずに内部構造を改善すること ▶ アサーション: テストにおける期待値の検証 ▶ DRY: Don't Repeat Yourself (重複を避けること) ▶ テストファースト: 実装前にテストを書く方法 ▶ モック: テスト用の代用オブジェクト ▶ カバレッジ: テストによるコードの網羅率 ▶ 5
  2. 開発の7 ステップ ( 続き) 3. テストを書く(テストファースト) 利用者視点でテスト作成 ▶ 実装前にテストを書く ▶

    API の使いやすさを検証 ▶ 4. テスト実行で失敗確認(レッド) 意図的な失敗 ▶ 予想通りの失敗を確認 ▶ 15
  3. 開発の7 ステップ ( 続き) 5. 実装を行う テスト成功が最優先 ▶ 最短距離でグリーンを目指す ▶

    コード品質は二の次 ▶ 6. テストの成功確認(グリーン) 全テストの成功を確認 ▶ 16
  4. テスト容易性の3 要素 観測の容易さ (Observability) 制御の容易さ (Controllability) 十分な小ささ (Size) テストから結果が見えやすいか ▶

    出力が明確か ▶ 入力値の設定が容易か ▶ テスト実行の制御が可能か ▶ テストの範囲が適切か ▶ 一度に検証する機能が限定的か ▶ 21
  5. I/O 処理の分離 プリント処理などのI/O 処理 ▶ テスト容易性が低い - 本質的なロジックから分離する - 変換処理として再定義

    - 分離の利点 ▶ テストが書きやすくなる - ロジックが明確になる - 保守性が向上する - 22
  6. 正常系・準正常系の区別 正常系から着手 ▶ 基本的な機能を先に実装 - 具体的な値から始める - 例:1, 2 などの単純なケース

    - 徐々に抽象化 ▶ パターンを見出す - 一般化を進める - リファクタリングで改善 - 23
  7. 重複への対応 2 つのアプローチ 2 アウト派 ▶ 2 箇所の重複で即対応 - 早めの統合を重視

    - リスク:早すぎる抽象化 - 3 アウト派 ▶ 3 箇所の重複まで待つ - パターンの確認を重視 - リスク:重複の放置 - チームで方針を統一することが重要 ▶ 24
  8. 下から上への記述順序 1. 検証(Assert) から開始 ▶ テストのゴールを明確化 - 期待値を最初に定義 - テストの目的を明確に

    - 2. 実行(Act) を記述 ▶ テスト対象の処理を実行 - 必要最小限の操作 - 3. 準備(Arrange) を最後に ▶ 必要なデータを用意 - テストの前提条件を整備 - 26
  9. 1. 仮実装アプローチ (Fake It) 特徴 メリット デメリット 最も単純な実装(例:return 1 )

    ▶ テストを最短で通す ▶ 一時的な実装 ▶ テストコードの検証が可能 ▶ 設計に集中できる ▶ 素早くグリーンに到達 ▶ 後で書き直しが必要 ▶ 技術的負債になる可能性 ▶ 32
  10. 2. 三角測量アプローチ (Triangulation) 特徴 メリット デメリット 複数のテストケースを用意 ▶ 具体例を増やしながら実装を一般化 ▶

    段階的な実装の改善 ▶ 実装の方向性が不明確な場合に有効 ▶ 段階的に理解を深められる ▶ 過剰な一般化を避けられる ▶ 開発速度が遅くなる ▶ テストケースが増える ▶ 33
  11. 3. 明白な実装アプローチ (Obvious Implementation) 特徴 メリット デメリット 一気に本実装まで進める ▶ テストを書いてすぐに実装

    ▶ 最短距離での実装 ▶ 最も効率的 ▶ 開発速度が速い ▶ 余分なステップを省ける ▶ 経験が必要 ▶ 見通しを誤る可能性 ▶ リスクが高い ▶ 34
  12. アプローチの使い分け 状況に応じた選択 使い分けの例 問題の理解度 ▶ 技術的な確信度 ▶ 時間的な制約 ▶ 1.

    新しい概念の実装 → 仮実装 2. 複雑なロジック → 三角測量 3. 既知のパターン → 明白な実装 35
  13. まとめ TDD の3 つの重要なスキル 次のステップ 1. 問題の分割力 2. 実装アプローチの使い分け 3.

    テストコードの構造化能力 小さな問題での練習 ▶ チームでの実践 ▶ 継続的な改善 ▶ 41