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a2-ito
May 17, 2022
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a2-ito
May 17, 2022
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Transcript
Dapper 2021.6.11 @a2ito
Publication Dapper, a Large-Scale Distributed Sytems Tracing Infrastructure Benjamin H.
Sigelman, Luiz Andr´e Barroso, Mike Burrows, Pat Stephenson, Manoj Plakal, Donald Beaver, Saul Jaspan, Chandan Shanbhag Google Technical Report dapper-2010-1, April 2010
Dapper • Google社内の分散トレーシングツール • Dapper論文をベースにして作られたOSSたち ◦ zipkin - by Twitter
◦ jaeger - by Uber
Summary of contributions • 分散システムのトレーシングに関する基本的な考え方は既存の論文と同様 ◦ Pinpoint, Magpie, X-Trace •
プロダクション環境で何年も運用してきて何を経験し、どのようにプロダクトをイ ンクリメントしてきたか • アプリケーション透過性 ◦ ソフトウェアスタックの十分に低いレベルに限定される
Dapperの分散トレーシング • 分散されたシステムのトレーシングでは、各サーバで 実行されたすべての実行情報を記録する必要がある • トレースはすべての呼び出しと返却タイミングを記録 するもの • Dapper trace
は RPCをネストした tree 構造で構成さ れる
Trace trees and spans • Dapper trace tree は、ノードは基本的なユニッ トである
span である • span id と parent id • 全 span はtrace id に紐づく • 全IDはユニークな 64bit integer
Span詳細 • 2つ目の Helper.Call の各イベント • fooというannotationを挿入 • clock skew
に注意 ◦ クライアントはサーバーがリクエストを受信 する前に常にリクエストを送信し、サー バーの応答についてはその逆である
実装のポイント • a trace context ◦ span属性コンテナ • C++/Java の
RPC framework
Annotations • 開発者はトレースにアノテーションを挿 入できる ◦ 任意のコンテンツ • key-value 形式もサポート
Trace collection • 各spanは一度ローカルに保存され、その後中 央(googleだから、Bigtable)に送られる • 中央値は15秒未満。98パーセンタイルは2分未 満。(数時間掛かるものもある) • GoogleのエンジニアはリポジトリにAPI経由でも
アクセス可能 ◦ DAPI
Out-of-band trace collection • out-of-band にロギングとトレーシングされる • in-band collection では実現できない(RPCレスポンスヘッダを用いた実装)
◦ アプリケーションのネットワークダイナミクスに影響が大きい ◦ RPCがフルにネストしている前提になる
Dapper Runtime Library • Dapper RPC ◦ スパンの作成、サンプリング、ローカルディスクへのロギングなど • アプリに含まれるので、修正が困難
• C++ 1000行未満 • Java 800行未満 • key-value annotations 用には 500行のコードを加えている
トレース収集のオーバーヘッド • Dapperデーモンプロセスのトレース収集のCPU使用率は極めて少ない ◦ (1コアの)0.3%以上使われることはない ◦ kernel のスケジューラにおいて priority を可能な限り小さくしている
• ネットワークリソースも非常にライト ◦ 各スパンは平均426バイト ◦ Google のプロダクション環境において 0.01% 未満になるように抑えている
プロダクションワークロードへの影響 • サンプリングレートを変えながら本番ワークロード (Web search cluster)への影響を観察 ◦ スループット影響は大きくないが、レイテンシへの影響が大きい • 経験的には、high-volume
なサービスは 1/1024 あれば十分
Dapper Depot API, DAPI • トレースデータは regional Dapper repositories (Depots)
に格納される • Depot API, DAPI を使ってアクセスする ◦ Access by trace id ◦ Bulk access ▪ MapReduce向け ◦ Indexed access ▪ よく使われるアクセスパターンに基づく • 最もチャレンジング ▪ 元々はホストマシンorサービス名だったが、最終的にはホストマシン、サービス名、タイム スタンプの複合インデックスとした
DAPI usage within Google • DAPI使用分類 ◦ Webアプリ ▪ 3個
◦ コマンドラインツール ▪ 8個 ◦ on-off ツール ▪ 15-20個 ◦ それら以外はよくわからない
Dapper user interface
Dapper user interface サービスとタイムウィ ンドウを指定 +コストメトリック
Dapper user interface 実行パターン毎のパ フォーマンスサマリ ソートも可
Dapper user interface 特定の実行パターン の可視化(2で選択し たもの)
Dapper user interface パターンEの分布
Dapper user interface パターンEにおける各 サービスの振る舞い
Experiences Layered and Shared Storage Systems • Google における多くのストレージシステムは、複数のレイヤで構成されており、 多くのユーザでシェアされている
• Bigtable は Chubby と GFS を両方使用している ◦ Bigtable cell からのGFSトラフィックは、単一ユーザ or複数のユーザで使用されている可能性が あるが、GFSレベルでは、これら2つの異なる使用パターンの違いはわからない • Dapper UIは、実行パターンをグループ化できるため、ユーザをランク付けでき る
Other Lessons Learned • Google 社内利用での学び ◦ Coalescing effects ▪
トレースの処理単位を集約 ◦ Tracing batch workloads ▪ MapReduce のようなバッチワークロードにも有効 ▪ バッチ用には意味のある単位に紐付ける シャード IDなど ◦ Finding a root cause ▪ annotation を利用して、キューなどの具体的な情報を追加 ◦ Logging kernel-level information ▪ カーネルパラメータのスナップショットをスパンに紐付ける ▪ 調査中とのこと
まとめ • Googleの本番分散システムトレースプラットフォーム Dapper • ほとんどすべてのGoogleのシステムに導入されており、アプリケーションレベル の変更を必要とせず、パフォーマンスに目立った影響を与えることなく、最大の ワークロードの大部分を追跡可能 • Dapper
trace repositories を開発者に公開したことは大きなポイントだった