Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
自分のチームのふりかえりの変遷について@ふりかえりカンファレンス
Search
aki.m
April 10, 2021
Business
0
1.9k
自分のチームのふりかえりの変遷について@ふりかえりカンファレンス
ふりかえりカンファレンスのLTで話したやつですー
aki.m
April 10, 2021
Tweet
Share
More Decks by aki.m
See All by aki.m
運営という選択〜参加者から運営への変容と運営を経験して得られた学び〜 / The Choice of Being an Organizer
aki_moon
0
350
アジャイル成熟度評価の陰と陽〜組織やチームがアジャイルかを評価する前に考えたいこと〜 / Agile Assessment Tips
aki_moon
2
2.4k
自分にあった読書方法を探索するワークショップ / Reading Catalog Workshop
aki_moon
0
310
eXtreme recording
aki_moon
4
640
社会人に絶望していた自分が憧れのチームにjoinして見えた景色と希望 / Two years of history since joining the 47Org
aki_moon
4
1.1k
活用して育むコミュニティ〜5,000回コミュニティに参加して得られたもの〜 / How to Foster Community
aki_moon
1
80
学習指導要領から職場の学びを考えてみる / Thinking about workplace learning from learning guidelines
aki_moon
1
840
4年間で591冊の本を読む過程で生み出した読書方法カタログ / reading catalog
aki_moon
18
25k
知識と実践を紡ぐGenAI / Connecting Knowledge and experience with GenAI
aki_moon
2
410
Other Decks in Business
See All in Business
株式会社Domuz会社紹介資料(採用)
kimpachi_d
0
21k
スマートキャンプ株式会社 会社紹介資料 / companydeck
smartcamp
18
650k
2022~2025年の成長戦略(アップデート)
junkiogawa
0
1.1k
ビジネスで活かす生成AIエージェント 〜業務利用を目指して今を俯瞰的に理解しよう〜
masatoto
4
220
不二製作所会社説明資料_事務系総合職
fuji_sawano
0
410
総合研究院の概要|Science Tokyo(東京科学大学)
sciencetokyo
PRO
0
1.4k
#TRG24 / Daniel Sanchez-Crespo / Cómo cargarte una industria...
tarugoconf
0
1k
株式会社B4A 会社紹介
b4a
0
6.6k
【業界・業種別】副業・兼業トラブルに関する実態調査
fkske
0
190
Morght 会社紹介資料_LAST UPDATED 2025.2
morght
1
2.2k
コミュニティ運営の悩みはコミュニティオブコミュニティで解決しよう
yuhkoito
1
170
国立大学法人等職員仕事ガイド(北海道地区)
univstaffhokkaido
0
2.5k
Featured
See All Featured
Writing Fast Ruby
sferik
628
61k
Performance Is Good for Brains [We Love Speed 2024]
tammyeverts
7
630
A Tale of Four Properties
chriscoyier
158
23k
Building Adaptive Systems
keathley
40
2.4k
Visualizing Your Data: Incorporating Mongo into Loggly Infrastructure
mongodb
45
9.4k
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
27
1.6k
Intergalactic Javascript Robots from Outer Space
tanoku
270
27k
Bash Introduction
62gerente
611
210k
GraphQLの誤解/rethinking-graphql
sonatard
68
10k
Designing for Performance
lara
604
68k
JavaScript: Past, Present, and Future - NDC Porto 2020
reverentgeek
47
5.2k
Evolution of real-time – Irina Nazarova, EuRuKo, 2024
irinanazarova
6
550
Transcript
自分のチームのふりかえり変遷記録 aki.m 2021/4/10 @ふりかえりカンファレンス Lightning Talks
自己紹介 • 名前 aki.m • SNS @Aki_Moon_ https://aki-m.hatenadiary.com/ • 仕事
金融系システムの受託開発 • 趣味 コミュニティ参加/勝負事/野球観戦
今日話してみること - 自分が所属するチームのふりかえりの変遷 - ふりかえりの変遷を通して自分が感じたこと - ふりかえりが変遷していく中での自分の気付き
発表の注意 - 自分のチームのふりかえりの話なので、「どのチームでもこう するとうまくいくと思います!」という話ではないです - 5分間の発表なので、話を大分飛ばします(たぶん) - カンファレンスで発表するの初めてなので緊張してます - 外で顔出して発表するのも初めてなので緊張してます
本題
はじめてのふりかえり~KPT~ ◆ Good - 立ち止まる時間ができた - チームでのコミュニケーションが増えた ◆ Bad -
Problemばかり出てきてどんよりとした雰囲気に - チームがよくなっている感覚があんまりわかない
はじめてのふりかえり~KPT~ ◆ Next YWTをやってみる - ふりかえりをもう少し明るい雰囲気でやりたい - 学習志向をより高め、ふりかえりの効果を実感したい “YWTの利点は「学習志向」であるということです。学び を次に活かす、という考え方ですので、前向きにとらえ
やすく、個人の成長感を得やすいという点があります” “説明のしやすさはKPT、効果の実感のしやすさはYWTに あります” https://qiita.com/viva_tweet_x/items/bab769 c190508c4808be
KPTからYWTへ ◆ YWTとは? https://codezine.jp/article/detail/11118?p=3
KPTからYWTへ ◆ Good - これまでよりも明るい空気でふりかえりができる - 事実から始まるので考えやすい ◆ Bad -
T(次やること)の消化が進まない - チームがよくなっている感覚があんまりわかない
KPTからYWTへ ◆ Next - なんでTryの消化も進まず、チームがよくなっている感覚がわ かないのかを考えてみる - そもそも「ふりかえりってなんのためにやっているんだっ け?」を考えてみる
ふりかえりのふりかえり~チーム編~ ふりかえりをふりかえってみよう
ふりかえりのふりかえり~チーム編~ ふりかえりってなんのためにやっているんだっけ? スプリントレトロスペクティブには、以下の目的がある。 ・人・関係・プロセス・ツールの観点から今回のスプリン トを検査する。 ・うまくいった項目や今後の改善が必要な項目を特定・整 理する。 ・スクラムチームの作業の改善実施計画を作成する。 スクラムマスターは、次のスプリントが効果的で楽しいも のになるように、スクラムチームにスクラムプロセスフ
レームワークの範囲内で開発プロセスやプラクティスを改 善してもらう。 ~当時読んだスクラムガイド2017より引用~ https://scrumguides.org/docs/scrumguid e/v2017/2017-Scrum-Guide-Japanese.pdf
ふりかえりのふりかえり~チーム編~ “人・関係・プロセス・ツールの観点から今回のスプリントを検査”
ふりかえりのふりかえり~チーム編~ 人の検査をやってみる - 何をしているときが楽しい? - これまで仕事してきて一番楽しかったことは? - これまで仕事してきて一番つらかったことは?
ふりかえりのふりかえり~チーム編~ 「今日は今までで最高のふりかえりだった」
ふりかえりのふりかえり~個人編~ チームメンバーの「今までで最高のふりかえりだった」という言 葉で、ふりかえりのあるべき姿が何なのか考えたくなった - 自分たちのチームにおけるふりかえりってどうあるべきか? - そもそも、「自分たちのチームにおいてふりかえりがどうある べきか?」は自分たちのチームであればどうやったらわかるん だろうか?
YWTからリーンコーヒーへ 今までどおりにYWTやっても上手くいかない気がするので、 チームメンバーの提案で、リーンコーヒーしてみることにした
YWTからリーンコーヒーへ ◆ リーンコーヒーとは? - アジェンダのないミーティング - 参加者が集まり、アジェンダを作り、議論を始める - 手順 ①
Ready/Doing/DoneをPostitで作成 ② 各々が議論したいトピックをPostitで作成&声に出して発表 ③ ②に対してドット投票(1人3票) ④ 投票数順にReadyに配置 ⑤ Readyの上から順に7分間の議論開始。 ⑥ 7分経過後、親指サインで続けるかどうかを決める ※過半数以上が続けたい意志を示したら続ける ⑦ 続けない場合は、次のテーマに移る https://www.slideshare.net/arar atakeshi/lean-coffee-60156736
YWTからリーンコーヒーへ ◆ Good - 自由に話のテーマを出すことができて楽しい - チームメンバーについての理解が深まる - チームとしての結束力が強くなっている気がする ◆
Bad - 急にハードな話題がでたりする
ふりかえりのふりかえり~個人編~ リーンコーヒーは何かよいきがする(直感100%)
ふりかえりのふりかえり~個人編~ リーンコーヒーしてみて、自分はどのタイミングでよいと思った のか? ① テーマの多様性を感じた時 ② チームメンバーの理解が深まった時 ③ 自分とチームの関係性を実感できた時
ふりかえりのふりかえり~個人編~ ① テーマの多様性を感じた時 - スプリントレビューをより良くするためには? - 最近チームがばらばらな気がする - 目標が欲しい -
勉強のやり方を知りたい - 今の仕事に満足している? - JUnitの責任について考えたい - モック/スタブの使い分け - 今週あった面白い話 - 社長の話どうだった? - おすすめの旅行先 …
ふりかえりのふりかえり~個人編~ ② チームメンバーの理解が深まった時 - Aさんがワークライフバランスを大事にするようになった経緯 を知れた - Bさんは感情が絡む話に投票しがちであることを知れた - Cさんがなりたい姿が知れた
- Dさんはどんな時にいらいらするのか知れた
ふりかえりのふりかえり~個人編~ ③ 自分とチームの関係性を実感できた時 - チームがプロダクトの理解を深められるようにサポートする - チームに対して顧客から不満がきた時の火消しをする - チームにくる”外部の力”を抑える/アレンジする -
チームに外部から仕入れた知識を還元する
ふりかえりのふりかえり~個人編~ チームメンバーの「今までで最高のふりかえりだった」という言 葉で、ふりかえりのあるべき姿が何なのか考えたくなった - 自分たちのチームにおけるふりかえりってどうあるべきか? - そもそも、「自分たちのチームにおいてふりかえりがどうある べきか?」は自分たちのチームであればどうやったらわかるん だろうか?
ふりかえりのふりかえり~個人編~ ◆ そもそも、「自分たちのチームにおいてふりかえりがどうあるべきか?」は 自分たちのチームであればどうやったらわかるんだろうか? - 話す内容に制約や構造をあまり作らずにチームで話す時間を継続的にとる ➢ KPT, YWT…話の内容に多少の制約が入ったり話す内容に構造が作られる手法は、自分 たちのチームには合わないのかもしれない
➢ ただし、話す制約や構造を全く作らないと(≒雑談だけ)、これはこれでわかりにくそう ※ 良い方向に向かう過程として、雑談を活用するのはよさそう
ふりかえりのふりかえり~個人編~ ◆ そもそも、「自分たちのチームにおいてふりかえりがどうあるべきか?」は 自分たちのチームであればどうやったらわかるんだろうか? 自分たちのチームでは、リーンコーヒーが一つの方法だったのかもしれない
ふりかえりのふりかえり~個人編~ ◆ 自分たちのチームにおけるふりかえりってどうあるべきか? - 変化に適応していくために、チームやチームメンバーの状態を理解するヒ ントになる時間 - 普段仕事していてもわからない、感情, 悩み, 将来像…を知れる時間(チー
ムから出た意見)
チームに起きた変化 ① チームメンバーのことがわかるようになってきた - コミュニケーションが取りやすくなった - チームメンバーが嫌がる振舞いを知れた
チームに起きた変化 ② 自分がわかるようになってきた - チームメンバーがどんな印象を自分に抱いているかわかった - 自分がチーム開発が大好きなことに気が付いた
チームに起きた変化 ③ チームで話す内容の範囲が広がった - 技術の話 - 複雑なドメイン知識の話 - コミュニケーションスキルの話 -
プライベートの話
To Be~よりよいふりかえりにするために~ 自分たちのチームにおける、よりよいふりかえり(=チームや チームメンバーの状態を理解するヒントが得やすい時間)に自然 となるような仕組みを作りたい
絶賛実験中!! - 時間無制限で、メンバー各々の今の状態を5点満点で評価する チェックインを導入(残りの時間は今まで通りリーンコー ヒー) - なんでその点数になったのか、前回からの点数変化、を話して みる - ふりかえり以外の場も含め、状態に注目するようになる?
To Be~よりよいふりかえりにするために~
END ご清聴ありがとうございました!