本研究は、3・4・5歳児に同一条件で「切る・貼る・塗る」という造形活動をしてもらった際の、年齢による発達段階の差を明らかにすることを目的として行ったものである。 幼児期の造形活動は表現力を育む重要な学びであり、素材に触れながら感じたことを自分なりに表現することが求められている。本研究では実習園の協力のもと、観察調査と担任保育者へのアンケートを併用して実態を分析した。
考察として、造形活動の発達は年齢とともに「経験の蓄積 → 意図の形成 → 創造的表現」へと段階的に伸びていくこと、また同年齢でも園の方針や経験量、活動への意欲によって結果には個人差が大きいことが明らかになった。したがって、発達段階を理解するだけでなく、日常的な子どもの姿を丁寧に観察し、一人ひとりの興味や経験に合わせた声かけや支援を行うことが重要であるだろう。