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インフラエンジニアが“As Code”をゲットするための秘策

インフラエンジニアが“As Code”をゲットするための秘策

[みんなのPython勉強会#37 登壇資料]

概要:これからAI・IoT・ビッグデータなどのIT新時代の未来が待ち受けています。
APCはインフラを強みとしている会社ではありますが、このような市場ニーズの変化も意識して技術スキルの獲得も推進しています。人のスキルについて専門はサーバーだけ、ネットワークだけという時代は終わり、よりマルチにスキルを持つのが当たり前になる時代が迫っています。そのような市場背景に伴い、社員の成長、企業の持続的成長をするため、未経験エンジニアを含め70名以上の資格を取得した秘策や舞台裏をご紹介します。

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Transcript

  1. © AP Communications Co., Ltd. 名前 関口貴幸 33歳 住所 茨城県取手市(東京まで1時間弱)

    経歴 インフラSI経験5年(設計・構築・保守) 大手ISPでの仮想化運用経験5年 開発案件のPL プログラム経験はないまま10年以上インフラエンジニアとして業務を行う 自己紹介
  2. © AP Communications Co., Ltd. REALFORCE MX Master メインディスプレイ サブディスプレイ

    サブディスプレイ2 ノートPC カメラ付きマイク APCの戦略冊子 自己紹介
  3. © AP Communications Co., Ltd. 対象 管理職の方 ターゲット 組織にプログラムスキルを根付かせたい と考えているリーダ

    目的 当社の事例を今後の施策の参考にしていただく このセッションの目的とターゲット
  4. © AP Communications Co., Ltd. 背景 従来のインフラ・ネットワークからクラウド ネイティブなインフラへ新しい市場にシフト していけるよう、Infrastracture as

    codeの ベーススキルの獲得が必要 インフラエンジニアがNWとSVだけできれば よかった時代は終わり、マルチにスキルを持 つ必要性が出てきている Pythonエンジニアを育成する目的   SRE -Site ReliabilityEngineering- 
  5. © AP Communications Co., Ltd. 1. Cloud Nativeのインフラ案件を受注するためのエンジニア育成 - 今後の成長市場であるCloud

    Nativeへ対応できるようにする - OpenStackやAnsibleはPythonで記述されておりトラブルシュート時の ソース解読など深いかかわり方が可能 2. Pythonエンジニアへの顧客や市場からの高いニーズ - 顧客へも高単金での提案が可能で 市場価値が高くなるためエンジニアニーズも高い Pythonエンジニアを育成する目的
  6. © AP Communications Co., Ltd.     

         *&"! ( ($#&     &( )& &  '* *#$#&  %'  %   "& ! " $ PYPL PopularitY of Programming Language 出 典 :http://pypl.github.io/PYPL.htm l Pythonが第一位、 次いでJAVA、JavaScriptと続く Pythonエンジニアを育成する目的
  7. © AP Communications Co., Ltd. このような目的達成のために 「Python 3 エンジニア認定基礎試験」を 50名が取得する

    という施策が始まり、私が抜擢され施策の推進に取り組みました! Pythonエンジニアを育成する目的
  8. © AP Communications Co., Ltd. ) # " ' 

       &(%$ !   資格取得を組織的なGoalにした理由 高すぎるハードルを設定すると、一部の人しか飛べない可能性もあるので まずは優しいハードルを設定し長期的な視野で定着を行う Pythonエンジニアを育成する目的
  9. © AP Communications Co., Ltd. 1.チーム制の導入 • 80名の参加者を5人一組のチームに分け、全員合格が早いチームからインセ ンティブを付与 •

    選挙ボード風合格掲示板を本社に張り出し、社員一丸となり施策に望む 5人1組のチーム制 施策を成功させるための3つのコツ
  10. © AP Communications Co., Ltd. 2.Python研修の新設 100種類以上ある社内の研修にPython資格に特化した研修を新設! • 「入門」初めてのPythonプログラム ü

       • 「対策」Pythonエンジニア認定試験対策講座 ü  施策を成功させるための3つのコツ
  11. © AP Communications Co., Ltd. 【勉強の手順】 未経験でも20~30時間の勉強時間で 合格を目指すことが可能 危機的な状況とターニングポイント 試験範囲を理解する

    学習環境を準備する Python3エンジニア認定基礎試験の 効率的な勉強方法を学ぶ PyQを始めて、並行して電子書籍を読む Dive to Exam模擬試験を1回実施する Pythonチュートリアルを一通り読む Dive to Exam模擬試験を繰り返す Pythonチュートリアルを一通り読む   
  12. © AP Communications Co., Ltd. 施策達成への雰囲気が360度からの刺激により生まれた! チームリーダー合格 採用スタッフ合格 副社長合格 先輩エンジニア合格

    勉強着手が遅れている 社員たち 危機的な状況とターニングポイント 若手社員合格 %,  - & +(  # *$"! )' $%
  13. © AP Communications Co., Ltd. 施策運営のこだわり 1 過去問配布はあえてしない!? • 多くのメンバーが受験する中で、資格試験だけを合格するための問題集をつ

    くることは可能 • それを社内に公開すればもっと早く目標達成できたかもしれない 目的は資格取得ではないため、試験のための勉強にはさせない
  14. © AP Communications Co., Ltd. 施策運営のこだわり 2 絶対に資格取得の強制はしない • 雰囲気的には暗黙の強制感も漂っていた

    • 業務繁忙の為、辞退する社員もいた 業務時間外に勉強してもらうので、自発的な意見を尊重することにこだわった
  15. © AP Communications Co., Ltd. 施策の効果 1. Python専門のチームが発足 インフラ会社の中にPythonを専門的に扱うチームが発足し案件を行った •

    機械学習を使って機器の故障予知を行う案件 • OpenStack上での案件管理ツールの開発案件 • Zabbixによる監視自動化をPythonで行う運用改善 • DDoS対策サービスのユーザ向けアラート・レポート通知システム開発 強みのインフラ技術を活かしながら開発を行うという組織技術の幅が広がった
  16. © AP Communications Co., Ltd. まとめ 管理職の方 • 施策の目的を明確にしてぶれないようにすることは必須 ü

        • 運営をする中で、てこ入れが必要な時が絶対でてくる その際は偉い人からメンバーまで思い切って巻きこみましょう エンジニアの方 • プログラム技術を持つと市場価値の高い重宝される人材へ成長 • プログラムを学びたいと考えている方はすぐに実践してみることが大切