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グループ会社を横断したエンジニア組織の立ち上げと挑戦/GENDA-org-2023

ararajp
March 06, 2023

 グループ会社を横断したエンジニア組織の立ち上げと挑戦/GENDA-org-2023

ararajp

March 06, 2023
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  1. Copyright (C) GENDA Inc. All Rights Reserved. もくじ 1 GENDAについて

    2 エンジニア組織立ち上げの背景 4 具体的な取り組み 3 課題 5 まとめ 本日は組織・体制づくり/ 採用戦略について事例をご紹介します 2
  2. Copyright (C) GENDA Inc. All Rights Reserved. 略歴 ・2006年 ヤフー株式会社

    ・2011年 株式会社VASILY ・2018年 株式会社ZOZOテクノロジーズ ・2021年 株式会社GENDA 趣味 Magic: The Gathering 自己紹介 荒井 勇輔 / Yusuke Arai 株式会社GENDA VPoE 兼 プロダクト開発部部長 @arara_jp 3
  3. Copyright (C) GENDA Inc. All Rights Reserved. GENDAについて 1 GENDAについて

    2 エンジニア組織立ち上げの背景 4 具体的な取り組み 3 課題 5 まとめ 4
  4. Copyright (C) GENDA Inc. All Rights Reserved. 設立 2018年5月 従業員数

    連結:4,157名(2022年8月末時点) 所在地 東京都港区東新橋1-9-1 東京汐留ビルディング17F 会社紹介 5
  5. Copyright (C) GENDA Inc. All Rights Reserved. GENDAについて GENDAは複数のエンターテイメント事業会社を傘下 に収める純粋持株会社。グループ企業の経営支援に従

    事。 主力事業として、GENDA GiGO Entertainmentを通じ 「GiGO」ブランドを主としたアミューズメント施設 等を約250店舗運営。 既存事業の成長に加え、M&Aによる「連続的な非連続 な成長」を戦略の柱としている。 6
  6. Copyright (C) GENDA Inc. All Rights Reserved. ゲームセンターの顧客満足度を上げるためのDX構想 GiGOアプリを中心に、リアルとデジタルが融合した新しいゲームセンター体験を実現する ID・デモグラ

    来店履歴 プレイ履歴 オンライン プレイ 顧客・ユーザー サポート ゲームセンター アプリ 来 店 頻 度 向 上 問い合わせ・評価 最適なタイミングでの接客 来店状況 稼働状況 品 揃 え 最 適 化 ・ 設 定 の 異 常 検 知 クーポン 景品情報 プレイ履歴 顧客体験向上 販売促進 データ プロダクト紹介 - アミューズメント施設DX 9
  7. Copyright (C) GENDA Inc. All Rights Reserved. プロダクト紹介 - オンラインクレーンゲームアプリ

    アミューズメント施設でしか遊べなかったクレーンゲームをインターネットを 通じて遠隔操作し、いつでもどこでも遊べることが価値となっているサービス。 現在3つのオンラインクレーンゲームプロダクトを展開 10
  8. Copyright (C) GENDA Inc. All Rights Reserved. 2021年当時の組織状況 CTO(現CPO)が 1人で業務委託中心の開発を支えていた。

    2021年10月に現CTO/VPoE/データエンジニアが加わるまで 社員のエンジニアは 0人。 11
  9. Copyright (C) GENDA Inc. All Rights Reserved. エンジニア組織立ち上げの背景 1 GENDAについて

    2 エンジニア組織立ち上げの背景 4 具体的な取り組み 3 課題 5 まとめ 12
  10. Copyright (C) GENDA Inc. All Rights Reserved. 2020年12月、社員4,000人規模で全国展開しているセガ エンタテインメントが グループに参画したことにより、対応する事業領域・プロダクト開発に大幅な変化が訪れた。

    GENDAグループが急速に規模拡大する中で、テクノロジーの力による企業成長が 必須となり、2021年10月にプロダクト開発組織を立ち上げ。 エンジニア組織立ち上げの背景 13
  11. Copyright (C) GENDA Inc. All Rights Reserved. 課題 1 GENDAについて

    2 エンジニア組織立ち上げの背景 4 具体的な取り組み 3 課題 5 まとめ 14
  12. Copyright (C) GENDA Inc. All Rights Reserved. 当時の課題 エンジニア界隈での認知度が低いため採用に苦戦している -

    上記1,2を解決するために短期的な採用が必須だが認知度がないため興味を持っ てもらえない 1 2 3 既にある程度の規模のプロダクトが複数存在している - ユーザーがいるため運用は続けなくてはいけない - 期限付きのリニューアルなど大規模で止められないプロジェクトもある 人員不足の状態でグループ各社の開発を担う必要がある - 同時に複数のプロダクトに取り掛かる必要性がある - 各社に専任の正社員を採用していくと柔軟なアサインができない - 各プロダクトの技術スタックがバラバラであり、横の繋がりもない 15
  13. Copyright (C) GENDA Inc. All Rights Reserved. 具体的な取り組み 1 GENDAについて

    2 エンジニア組織立ち上げの背景 4 具体的な取り組み 3 課題 5 まとめ 16
  14. Copyright (C) GENDA Inc. All Rights Reserved. 過去経験した組織体系 プロダクト プロダクト

    プロダクト プロダクト 開発チーム 開発チーム 事業会社に開発チームがあり エンジニアが所属 開発機能のグループ会社 がありエンジニアが所属 事業会社 17
  15. Copyright (C) GENDA Inc. All Rights Reserved. GENDAでの取り組み 各社の開発支援 GENDAエンジニア

    正社員 + 業務委託 正社員 + 業務委託 正社員 + 業務委託 正社員 + 業務委託 純粋持株会社のGENDAにエンジニアが所属 各社に所属しないことで横断的に開発可能な状態にする 技術スタック・ツール統一を推進 18
  16. Copyright (C) GENDA Inc. All Rights Reserved. 単一・複数のプロダクトを担当して開発を支援。 SRE・データ・Recruitは特定のプロダクトに所属しない。 FE・BE・モバイル・インフラも基本的には流動的にプロダクト間を移動しながら開発が行える体制構築を目指す。

    属人化の排除・横断的な開発方針・使用技術やフレームワークの統一などが非常に重要。 組織モデル 事業責任者 運営メンバー エンジニア プロダクトA エンジニア プロダクトB エンジニア プロダクトC 運営メンバー 事業責任者 事業責任者 運営メンバー データ SRE Recruit 19
  17. Copyright (C) GENDA Inc. All Rights Reserved. 短期的なプロダクト開発戦略 Phase 1

    Phase 2 Phase 3 正社員の採用では入社までのリードタイムが出てしまうため、 正社員の採用と並行して、業務開始までのリードタイムが正社員よりも短い 業務委託の採用も並行して実施 業務委託 正社員 20
  18. Copyright (C) GENDA Inc. All Rights Reserved. 短期的なプロダクト開発戦略 コミュニケーションのレベルが高い 1

    2 3 小規模で均質的な能力 課題解決思考 属人化していない 4 参考:The Tyranny of Structurelessness https://www.jofreeman.com/joreen/tyranny.htm 21
  19. Copyright (C) GENDA Inc. All Rights Reserved. 正社員採用計画 23 多くのユーザーを抱えたプロダクトが稼働している状況であり、事業の拡大も非常に早

    いため、短期的に数十名規模のエンジニア組織が必要になることが想像できる。 Lead Engineerに注力して採用活動を実施 Lead Engineer Data / FE / BE / SRE Mobile / EM プロダクト開発部 FE BE SRE Data Mobile EM 初期に目指す組織 中期的に目指す組織
  20. Copyright (C) GENDA Inc. All Rights Reserved. 改善への取り組み 認知 興味・関心

    比較・検討 採用 24   ・Creators Blog立ち上げ ・コーポレートサイトリニューアル ・勉強会への登壇 ・記事の寄稿など 認知施策   ・Culture Deck(会社の概要) ・Chapter Deck (技術・ミッションなど) 興味・関心 施策   ・制度設計 ・グレード設計 ・働き方 ・VALUES ・キャリアパス ・チームメンバー、経営陣との会話など 比較・検討 施策
  21. Copyright (C) GENDA Inc. All Rights Reserved. 認知度が低い状況への対応 25 前述の取り組みはしつつも、認知度向上は求める採用スピードと時間軸が合わないため

    リファラル・スカウトでダイレクトに認知してもらうことで対応。 特にスカウトは運用のKPI設定、スカウト文のパーソナライズ化と仕組み化に注力
  22. Copyright (C) GENDA Inc. All Rights Reserved. 採用活動のKPI 26 5

    メッセージ 対応 (0.9日以内) 1 月間 スカウト数 2 面談数 4 メッセージの 対応率 (100%) 3 面談率 KPI
  23. Copyright (C) GENDA Inc. All Rights Reserved. スカウト運用 27 step:1

    step:2 step:3 スケジュール共 有 指名者の ピックアップ 共有MTG 開催 採用はエンジニア全員で以下のサイクルを毎月取り組む 上記を行う際の運用ルールを策定 「スカウト文の書き方」「検索の仕方」「情報共有の仕方」などを定義 step:4 step:5 step:6 担当者が文章を 作成 文章校正 送信
  24. Copyright (C) GENDA Inc. All Rights Reserved. スカウト文のパーソナライズ化 28  

    ・会社説明 ・組織の課題 ・技術課題 ・Chapter別の課題 共通文言   ・指名対象者の経験・スキル ・難易度・貢献度の理解 ・それがGENDAに必要な理由 ・短期的に取り掛かって頂きたいこと ・長期的に取り掛かって頂きたいこと 個別文言 認知度が低いため、「何をしている会社か」「プロダクト開発組織が何をしようとしているか」を丁寧に説明 課題がわかりやすいように指名対象者の属性別に文言を用意 レジュメを読み込み、その人に対しての個別文言を作成、テンプレは使用しない
  25. Copyright (C) GENDA Inc. All Rights Reserved. 1年ほど経過したテック組織 29 2021

    2023 1人 ※2021年9月時点 16人 ※2023年2月時点 内定承諾2名含む 注力したLead Engineerの採用に成功 中期目標としていたChapter毎の組織化に着手
  26. Copyright (C) GENDA Inc. All Rights Reserved. まとめ 1 GENDAについて

    2 エンジニア組織立ち上げの背景 4 具体的な取り組み 3 課題と挑戦 5 まとめ 30
  27. Copyright (C) GENDA Inc. All Rights Reserved. まとめ 31 採用は戦略を立てて仕組み化

    1 2 3 中長期のエンジニア組織を見据えた採用計画を立案 会社の特徴を活かした組織モデルをつくる