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macOS malware 解析入門

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September 18, 2020

macOS malware 解析入門

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  1. 失敗した理由 • 外付けのメディアに仮想マシンを作成した • 後々別の端末に移行しようと思っていたので外部メディアに作ると楽 だと思った • Vmware fusionだと一時的にうまくできたが,一度シャットダウンす ると起動しなくなった

    • 仮想ハードディスクの容量が足りなかった • 20~30GBくらいをデフォルトでお勧めしてくるので,それより少し多 いくらい(40~50)でやってもできなかった • 100GBは必要
  2. 結果 • Virtualboxにて動作する仮想環境が構築できた • 2コア,メモリ4GBのスペックだが基本的には快適に操作できる • 不具合が多い • 不定期に突然再起動する •

    固まって動かなくなる • どこかのキーが連打される • サスペンドして戻せば治る • おそらくvirtualboxのせい
  3. 解析 • こちらのサイトをなぞる形でやっていく • How to Reverse Malware on macOS

    Without Getting Infected | Part 1(環境構築,表層解析) • Part2(静的解析) • Part3(動的解析)
  4. Mach-O • もちろん違いはあるが,ELFやPEと同じ • Mach-O Header ->ELF Header • Load

    Commands -> Segment Header • Data -> Section, Segment • 詳しくはこのへん • PARSING MACH-O FILES
  5. otool • Linuxでいうところのobjdump • -oV • Objective-Cのクラスを表示 • -L •

    リンクされているライブラリを表示 • Lddコマンドみたいなもの • -tV • アセンブリコードを出力 • ほかにもたくさん
  6. マルウェアを動かす前に • ネットワークは隔離して実験する • macにはgatekeeperというセキュリティ機構がある • xattr –l コマンドで属性を調べて,com.apple.quarantineという出力が 得られたらgatekeeperの対象となっているため,これを外さないとい

    けない • xattr –rc <file name> • 記事にはなかったが,System Integrity Protection(SIP)という 機構も外したほうが良い • SIPについては詳しいことは調べられていません • ルートユーザがアクセスできるファイルやフォルダに制限をかけるものらしい
  7. SIPの無効化 • 本来なら電源投入直後にcommand+Rでリカバリモードに入っ て,そこのシェルからcsrutil disableを実行 • Virtualboxだとcommand+Rでリカバリモードに入ることがで きない! • VirtualboxのBIOSからEFI

    Shellを起動し,そこからリカバリモードを 起動する • 僕の環境の場合,FS4:というドライブの中にリカバリモードをブート するプログラムがあった • これにより無事にSIPを無効化できた