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Ruby製社内ツールのGo移行

 Ruby製社内ツールのGo移行

Atsushi Tanaka

March 25, 2024
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  1. © 2024 Wantedly, Inc. $ whoami @bgpat / Atsushi Tanaka

    ウォンテッドリー株式会社 Infrastructure Engineer Kubernetes / Terraform SRE / Platform Engineering 好きなパッケージ golang.org/x/sync/singleflight
  2. © 2024 Wantedly, Inc. 究極の適材適所により、 シゴトでココロオドルひとを ふやすために Wantedlyはパーパス‧共感を軸にした、⼈と会社との出会いを2012 年から創出。 はたらくすべての⼈が共感を通じて「であい」「つながり」「つなが

    りを深める」ためのビジネスSNS「Wantedly」を提供しています。 1⼈でも多くの⼈がワクワクしたり、熱中してシゴトと向き合えるよ うな世界を実現するために、国境を超えて「はたらくすべての⼈のイ ンフラ」を創っていきます。 ウォンテッドリーについて
  3. © 2024 Wantedly, Inc. 内製ツール “kube” kube | Wantedly Engineering

    Handbook https://docs.wantedly.dev/fields/dev-tools/kube
  4. © 2024 Wantedly, Inc. 内製ツール “kube” • エンジニアがデプロイ等の操作をするためのツール • kubectlのラッパーコマンド

    • はじめはRubyで書かれていた ◦ Rubyを扱えるエンジニアが多かった ◦ 参考にしたCapistranoがRubyで書かれていた
  5. © 2024 Wantedly, Inc. Ruby製kubeのつらみ • 環境によって動作しない ◦ ランタイムのバージョン ◦

    パッケージや共有ライブラリへの依存 ◦ OSによる環境差異 • Kubernetesとの相性が良くない ◦ パッケージが少ない • 実⾏速度が遅い ◦ Rubyで並列処理を書くのは⼤変
  6. © 2024 Wantedly, Inc. Goへのリプレース • 環境によって動作しない ◦ ランタイムのバージョン →

    コンパイラ⾔語なのでランタイム依存しない ◦ パッケージや共有ライブラリへの依存 → static linkで考慮不要 ◦ OSによる環境差異 → クロスコンパイルが容易 • Kubernetesとの相性が良くない ◦ パッケージが少ない → 既存の資産を利⽤可能に • 実⾏速度が遅い ◦ Rubyで並列処理を書くのは⼤変 → goroutine で簡単に並列処理が書ける
  7. © 2024 Wantedly, Inc. 移⾏後しばらく経って - 良かった点 • CIOpsでも利⽤ ◦

    エンジニアのPCから⼿動デプロイ→CIで⾃動デプロイに変更 ◦ エンジニアのPCはmacOSだったがCIのLinux環境でも問題なく動作 • Goや依存パッケージのアップデートで壊れにくい ◦ 型があるおかげで go build が成功すればだいたい動く ◦ 他の⾔語に⽐べて破壊的変更が少ない (発表者の印象)
  8. © 2024 Wantedly, Inc. 移⾏後しばらく経って - 困った点 • テストが書きづらい ◦

    処理を後から書き換えることができない ◦ mockしやすい構成にする必要がある ▪ かなりの量のコードを書き直した • ツールチェインが充実していなかった→時間経過で改善 ◦ パッケージマネージャー: 当時は go mod がなかった ◦ ファイル埋め込み: go:embed がなかったので jessevdk/go-assets や rakyll/statik を使っていた