現在ではほとんど使われなくなったグラフ表現をR言語で紹介。 Tokyo.R #101。
失われたグラフを求めて~幹葉図、ヒマワリ図、顔グラフ~Tokyo.R #101 (2022/09/17)@bob3bob3
View Slide
失われたグラフを求めて● R言語はS言語のオープンソース版として生まれました。● S言語は1976年にベル研究所で生まれました。● R言語の内部には70年代生まれのS言語の痕跡がいくつか残っています。● 分かりやすい例の一つがいくつかのグラフィック表現です。● 今回はその中から幹葉図、ヒマワリ図、顔グラフを紹介します。
1970年代のベル研究所画像引用元:https://web.archive.org/web/20190412002447/http://www.larryluckham.com/1969%20&%2070%20-%20Bell%20Labs/album/index.html
1970年代のコンピューター"VAX Console" © Michael L. Umbricht (Licensed under CC BY 4.0)
幹葉図(stem-and-leaf plot) 確率分布を可視化するヒストグラムに似た、定量データのインフォグラフィックの一種である。 ヒストグラムとは異なり、最低 2桁の数値が昇順に並び、順序ベース推論とノンパラメトリック手法を使用している。 基本的には2列が縦線で区切られ、左列に幹が、右列に葉が記載される。 (Wikipediaより引用)
幹葉図(stem-and-leaf plot)現在ではヒストグラムに取って代わられた。
顔グラフチャーノフの顔グラフ。応用数学者、統計学者、物理学者である HermanChernoffが1973年に発明した、多変量データを人間の顔の形に表示するものである。目、耳、口、鼻などの個々のパーツは、その形、大きさ、配置、向きによって変数の値を表す。人間は顔を容易に認識し、小さな変化にも難なく気づくことができるため、顔を使うことにした。顔の特徴は知覚される重要度が異なるため、変数を特徴にマッピングする方法は慎重に選択する必要がある。例えば、目の大きさや眉の傾きは重要な重みを持つことが分かっている。(Wikipediaより引用)
顔グラフ現在では、平行座標プロット、レーダーチャートなどに取って代わられた。
顔グラフ# 顔グラフlibrary(tidyverse)library(aplpack)palmerpenguins::penguins |>group_by(species) |>summarise(bill_length_mm = mean(bill_length_mm, na.rm = TRUE),bill_depth_mm = mean(bill_depth_mm, na.rm = TRUE),flipper_length_mm = mean(flipper_length_mm, na.rm = TRUE),body_mass_g = mean(body_mass_g, na.rm = TRUE)) |>select(!species) |>faces(labels=c("アデリーペンギン", "ヒゲペンギン", "ジェンツーペンギン"),main="ペンギンの顔")青木先生(元群馬大)作成の関数もある。http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/R/face.html
ひまわり図散布図において、点が重複する度合をヒマワリの花びらのように表示させたグラフ。HistData::Galton |> sunflowerplot()
ひまわり図現代だと、点の透明度で重複を表現する方法やバブルチャートなどがある。
Enjoy!