株式会社島津製作所は研究開発型の精密機器製造事業者として150年の歴史を重ねています。
研究開発型製造業の設計・開発・保守現場では、大量の情報と知識を多人数で長期間共有し、適時に取り出す必要があります。株式会社島津製作所 分析計測事業部では、この課題に対処するため、2010年より現場主導でOSS知識基盤を導入しました。
この基盤は、①課題追跡管理システム、②改版・構成管理システム、③全文検索システムを中心に構成され、国内・海外の関連部門を含む3,500名が日常的に活用しています。
足かけ14年の取り組みを通じて、設計開発情報の適切な管理と共有が可能となり、研究開発プロセスの効率化と品質向上の基礎を整えることができました。現場からは「無くてはならない仕組み」と評価され、研究開発型の製造業における革新的な情報共有・知識管理ソリューションとして位置付けられています。
分析計測事業部への導入の完遂を機に、これまでの取り組みの特徴点、結果等についてご紹介いたします。