複雑ネットワークにおけるクラスタリングについて、大学院での研究を紹介しました。
複雑ネットワークの例としては、Webページのリンク構造や、論文の共著関係、たんぱく質の相互作用など様々なものが挙げられますが、これらの共通点として、複雑ネットワークはスケールフリー性やスモールワールド性をもつと言われています。スケールフリー性は、ネットワークの一部のノードが多くのリンクを持ち、ほとんどのノードはリンクを数本しかもたない性質を差します。スモールワールド性は、どのような2つのノードでもわずかなノードを経ることでたどり着ける性質を差します。「六次の隔たり」という言葉もありますが、人間の知り合い関係を複雑ネットワークにした場合、6人程度を介すと世界中のどんな人とも繋がることができると言われています。
三浦さんの発表では、モジュラリティという指標を用いて、複雑ネットワークのクラスタリングを紹介しました。