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チームのアウトプットを最大化する、品質を支える“なんでも相談窓口”的な関わり方

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October 06, 2025

 チームのアウトプットを最大化する、品質を支える“なんでも相談窓口”的な関わり方

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  1. Copyright © bubo Inc. All rights reserved. 目次 0.自己紹介とか注意事項、発表の経緯 1.品質をどう捉えるか

    2.「今までやってきたことはスクラムマスターやったんか」 と気づいた瞬間 3.最後は「人とチームのあり方」 4.まとめ 2
  2. Copyright © bubo Inc. All rights reserved. 自己紹介 • 名前:ベイ

    • 会社:株式会社bubo • 普段の業務:QAエンジニア(スクラムは初心者) • 最近興味のあるもの:ウォーキングデッド、哲学、禅 • 私の記憶に残った話: ◦ ベイさんがそう思ったなら何か理由があるはずだから、 時間とっていいからちょっと考えてみて。 ◦ 皆で協力して、お客様の役に立つ世界最高の商品を作りましょう。 3
  3. Copyright © bubo Inc. All rights reserved. 会社紹介 4 社名

    株式会社bubo (株主:エクスモーション100%) 業務 アジャイルQAのコンサルティング URL www.bubo.inc 「新しい」モノを、「良い」モノに。 私たちは、アジャイル開発プロジェクトに対して 総合的なテスト活動の支援とソフトウェアテスト のコンサルティング業務を提供しています。
  4. Copyright © bubo Inc. All rights reserved. 注意事項 • 所属する団体の総意ではなく、発表者個人の意見・考えとご理

    解ください。 • 経験に基づく発表であり、N=1の話です。 どこの現場でも上手くいくことを保証するものではありません。 • 今まで研鑽をしてこなかったので、 ◦◦さんという有名な方が こう言っていた、◦◦という書籍に載っている等などもあると思 いますが、知らないんです。すみません。ご容赦ください。 ※読んだ方が良い書籍とか教えてもらえるのは嬉しいです。 • 仕組みを整えるのが大事じゃない、と言いたいわけではありま せん。 5
  5. Copyright © bubo Inc. All rights reserved. 発表の経緯 • QAとしてプロジェクトを進めていく中で「品質を守るには、人とチ

    ームの関わり方が大事だ」 「品質を左右するのは人とチームのあり 方だ」と考えていた(様々な出来事からそう思っていた)。 • なので、チームのアウトプットを最大化するにはどうしたら良いか、 自分なりに考えて行動していた。 それが“なんでも相談窓口”的な関わり方。 • ただ当時は、スクラムマスターという責任は知らなかった。 • 数ヶ月前にスクラムマスター研修を受けて学んだことで、「今までや ってきたことって、スクラムマスターやったんや」ってなりました。 • ということは、アジャイルやスクラムをやってるやってないに関係な く、誰かの何かのヒントになるかもしれないと思ったので話をします。 6
  6. Copyright © bubo Inc. All rights reserved. 品質をどう捉えるか • アウトプットと品質

    ◦ プロダクトの品質 ◦ テストした範囲にバグはないか、仕様書通りの動作をするか • アウトカムと品質 ◦ ユーザー視点の品質 ◦ 課題が解消できるのか、使いやすいのか • インパクトと品質 ◦ ビジネス視点の品質 ◦ 売上やコスト改善に繋がったのか 9 品質を「バグがないか」だけでなく、 もっと広く捉える
  7. Copyright © bubo Inc. All rights reserved. 品質をどう捉えるか 10 ゴールや価値のずれが品質に及ぼす影響

    現場での事例 • 仕様書通りには作ったけど、役に立たない機能ができる • チームは努力しているが評価されず不満が溜まり、言われたこ としかしなくなる。 • 仕様書通りに作りましたよ/動いてましたよ! 仕様書通りに作れば/動けばいいんちゃうんですか? • 仕様書通りでも、解消したかった課題は解消できていな いですよね?待ち時間も長いし使いにくいですよね?
  8. Copyright © bubo Inc. All rights reserved. 「今までやってきたことはスクラムマスターやったんか」 と気づいた瞬間 •

    「仕様書通りだけど使いにくい」に気づかない ◦ 仕様書通りのフローで動いてはいるが、 設定までの画面数/手順数が多すぎて使いづらい。 • 実行することが目的になったプロセス ◦ デイリーやレビューの場など、実施はしているが 上手く活用できていないことがある。 ▪ 予定通りいい感じです→でも週次のタスク完了は遅れる ▪ レビューOK→レビューで見つけたい不具合が後工程で噴出 12 プロセスやチェックリストだけでは 改善しなかった課題
  9. Copyright © bubo Inc. All rights reserved. 「今までやってきたことはスクラムマスターやったんか」 と気づいた瞬間 •

    観察 遠くから眺める。隣で何しているのかを眺める。 → 何をしているかや、何に困っているのかわかるようになった。 • 立ち話 “自分から”積極的にコミュニケーションを取る。 → “相手から”のコミュニケーションも増えた。 • 問いかけ(目的確認/状況確認) 何のためにやっているんでしたっけ?/困ってますか? → 仕様に対する疑問や提案が増えた。 困ってる!を伝えてもらえるようになった。 13 観察、立ち話、問いかけで変わった状況
  10. Copyright © bubo Inc. All rights reserved. 「今までやってきたことはスクラムマスターやったんか」 と気づいた瞬間 •

    スクラムチームの内外に対して、色々働きかける ◦ チームが自己組織的に動けるよう支援する ◦ チーム外からの割込みを調整する ◦ チーム内外の相談に乗る • チームのアウトプットを最大化するために 現場で取り組んでいた“なんでも相談窓口”と繋がった 14 研修で得た気づきと現場経験のリンク
  11. Copyright © bubo Inc. All rights reserved. 最後は「人とチームのあり方」 • あり方=スキル+姿勢+信頼関係

    ◦ その中でも特に、姿勢と信頼関係が重要。 • 姿勢や信頼関係が整うと、スキルは自然と向上していく。 ◦ 急成長するわけではないが、徐々に良くなる傾向。 • 同じ目的、目標に向かって進む仲間がいるときの爆発力 ◦ 皆で頑張っている。私もベストを尽くそう。 16 どんなに仕組みを整えても、最終的に品質を 決めるのは「人とチームのあり方」
  12. Copyright © bubo Inc. All rights reserved. 最後は「人とチームのあり方」 • 相手がどう考えたのか、必ず意見を聞く。

    • 意見交換がしたいとありのままを伝える。 • 伝えていることが唯一絶対の正解ではない。 より良い方法を探したいんだと伝える。 • 同じことだろうが、大事なことは何回でも伝える。 • 問題があっても、最初はできたことに着目する。 後で、より良くできそうなことを話す。 17 スクラムを知らない私が実施した工夫
  13. Copyright © bubo Inc. All rights reserved. まとめ 19 伝えたかったこと

    • 品質は個人だけが考えるのではなく、チームで考えるこ とが大事 • 仕組みだけでは足りない可能性があるので、 観察、立ち話、問いかけのような、密な関わりも必要 • 最後に品質を左右するのは「人とチームのあり方」
  14. Copyright © bubo Inc. All rights reserved. まとめ 20 試してみてたらいいことあるかも?

    • 観察する ◦ 頻繁に手が止まっていないか?意見を発信してくれているか? ◦ 特に表情やしぐさを気にしていた。 • 立ち話をする ◦ 最初は本当になんでもいい。徐々に仕事の話を増やせばよい。 例:最近はまっているもの、好きなもの ◦ 1日1声はかけられるとよりよい。 ◦ 私が実施した工夫をやってみる。 • 問いかける ◦ アウトカムやインパクトに目を向けてもらえるように問う。 例:何のための機能なんでしたか? ◦ 回答が肯定となるように問う。 例:困ってますか?