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Movable Typeでの最近の開発トレンドやMT8の取り組み

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December 12, 2023

Movable Typeでの最近の開発トレンドやMT8の取り組み

MTDDC2023の資料になります!

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December 12, 2023
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  1. おさらい:静的サイトのメリット/デメリットとは? • CDN による高速化の恩恵を受けや すい • 脆弱性の影響を受けづらい • 高負荷時にも安定して動作させや すい

    メリット • 動的コンテンツを導入すると、、、 メリットが消滅! (半減じゃないよ) • でも、動的コンテンツがちょっと は必要なことが多い • そういうのをハイブリッドウェブ サイトと呼ぶけど、その場合 MT のメリットはなくなっちゃうの? デメリット
  2. 「動的要素があるとメリットが消滅」ってどういうこと? 指標 動的サイト向け技術 静的サイト向け技術 △の理由 応答性 △ ロードバランサ ◦ CDN

    (Contents Delivery Network) LB はトラフィックの急増に耐えら れないことがある 安全性 △ Apache ◦ S3 Apache は脆弱性に気を配る必要 がある 可用性 △ Auto scaling ◦ CDN+S3 動的サイトはオートスケールが使 いづらく2台を常時起動する必要 応答性が良く、安全性と可用性が高く、安くてメンテナンスが不要になる (つまり、サイトがニュース番組に取り上げられて膨大なアクセスが来ても、関係者全員 がソファでごろごろしたり晩酌していられる) ↓ Apache や PHP を入れると、CDN でキャッシュしづらくなり、脆弱性の影響を受けやすく、 高負荷にも弱くなる (今日テレビで紹介されるなどと言われると、みんなそわそわして晩酌どころではない)
  3. Apache がないなら「あれ」はどうするの? 動的要素 IaaS(apache) SaaS/PaaS セキュリティヘッダ ◯ mod_headers ◯ CloudFront

    Functions リダイクレト ◯ mod_rewrite △ CloudFront Functions (料金かかる) Basic 認証 ◯ mod_auth_basic ◯ CloudFront Functions • 開発時に欲しくなる Basic 認証は CloudFront で実現できる • セキュリティヘッダの付与やリダイレクトは CloudFront Functions の無料枠で十分に 実現できる • リダイレクトについては 0.1$/100万リクエストの料金がかかる (月に1億回のリダイレクトで 100$)
  4. 会員認証やパーソナライズを実装 • コンテンツ作成はMovable Typeで行って、S3にサーバー配信して完全静的化 • 会員認証やパーソナライズもサーバーレス技術を使って機能を実現。 (次ページ参考) ◦◦さん ようこそ あなたの利用しているサービス

    ◦◦◦◦◦◦◦ ◦◦◦◦◦◦◦ ◦◦◦◦◦◦◦ ◦◦◦◦◦◦◦ ◦◦◦◦◦◦◦ ◦◦◦◦◦◦◦ Movable Type コンテンツ管理 コンテンツ DB 共通会員 認証基盤 コンテンツは 静的出力 会員認証認可や 情報取得
  5. この分野は Astro が有名だ けれど MT とは混ぜづらい ので Svelte と Lambda

    で頑 張らないで実装する セッションや会員情報取 得を Lambda で実装して Svelte で JSON を取得しコ ンテンツを表示するだけ
  6. 結果 • スモールスタートなので動的要素は「常時無料枠」で動作している • マルチAZなので AWS の大規模障害以外では停止しない • スパイクアクセスがあっても、AWS の障害があっても、関係者はソファでごろごろ

    したり晩酌していられる このように静的サイト+サーバーレスでハイブリッドウェブサイトの実現が可能にな ります。 余談: アラートが一度もならないので、本当に設定されてるのかたまに不安になる
  7. Movable Type 8の強みを活かす構築を • どのようなCMSにも得手不得手があるので、選定したCMSにあっ た構築方法をとることが大切 • 外部サービスやクラウドのサーバーレス技術などは積極的に活用 をしていく。 •

    足りない部分はプラグインなどで補っていく COLSISとしても情報発信やプラグイン開発を頑張っていく予定なので Movable Type 8を盛り上げていければと思います。
  8. メンバー(業務委託)も募集中です ・プラグイン企画/仕様検討 ・開発ディレクション ・問い合わせ/サポート 製品企画 ・プロジェクト管理全般 ・UIUX設計 ・CMS設計 ディレクター (ポテンシャルもOK!)

    ・フロントエンド開発 ・CMSテンプレート実装 フロントエンドエンジニア ・システム設計/開発 ・CMSプラグイン開発 バックエンドエンジニア 本日会場にも弊社スタッフいるので、もし興味があればお声がけください!