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「できない」のアウトプット 同人誌『精神を壊してからの』シリーズ出版を 通して得られたこと
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comi
April 03, 2026
Technology
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「できない」のアウトプット 同人誌『精神を壊してからの』シリーズ出版を 通して得られたこと
comi
April 03, 2026
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Transcript
「できない」のアウトプット 同人誌『精神を壊してからの』シリーズ出版を 通して得られたこと comi@限界人妻SE
本日持ち帰ってほしいこと アウトプット = 自己仕様書生成プロセス
自己紹介 comi@限界人妻SE Javaエンジニア たまにVtuber 『精神を壊してからの』シリーズ 酒・シーシャ・ファッション 夫と犬が好き
はじめに 双極症(双極性障害)12年生 私は 完治はない
目次 1.人間はデフォルトでブラックボックスである 2.アウトプット=自己仕様書生成プロセス 3.可視化の副次的効果 4.アウトプットの再定義 5.この発表を聞いていただいた皆様へ 6.最後に
人間はデフォルトでブラックボックスである
人間はデフォルトでブラックボックス 発症して以来、 社会で「できて当たり前」のことが「できない」 朝決まった時間での起床 満員電車での通勤 一定のパフォーマンスでの仕事 …
人間はデフォルトでブラックボックス 発症してすぐのころは「なぜできなくなったのか」を説明できなかった。 自分の仕様書が存在しなかった ログ(トライ&エラーの結果)がなければブラックボックス 人間はデフォルトでブラックボックスである
人間はデフォルトでブラックボックス できないことと向き合わなければ、一生ブラックボックスのまま 病気になり、自分自身、ひいてはこの双極症と向き合わざるを得ない状況に追い込まれた 双極症から逃げる選択肢が消えただけ 自分自身をデバックした
アウトプット=自己仕様書生成プロセス
アウトプット=自己仕様書生成プロセス 自分なりに「できないこと」のトライ&エラーを繰り返した 朝起きられるように寝る時間を調整してみる 満員電車に乗って数駅先まで行ってみる どの程度の負荷であれば業務ができるのかを実践してみる 「できること」と「できないこと」が ナレッジとして蓄積された
アウトプット=自己仕様書生成プロセス 自分の頭の中だけで考えている状態は ナレッジとして不安定…
アウトプット=自己仕様書生成プロセス そうだ、本(仕様書)を書こう
アウトプット=自己仕様書生成プロセス なぜ本なのか ブログやSNS 一部を切り取られて拡散されやすい性質 書き手の意図とは異なる意味で解釈されやすい 書き手もスピード重視で文が煩雑になりやすい 本 書き手 体系的に書くことを意識する、推敲する 伝えたいことに絞って文を作りやすい
読み手 頭から読まざるを得ないため、文の内容を的確に把握しやすい 一部を切り取りにくい
アウトプット=自己仕様書生成プロセス 『精神を壊してからの』シリーズを執筆
アウトプット=自己仕様書生成プロセス 執筆を通じて、以下を定義することができた 物事ができない「条件」 できなくなる「トリガー」 できない状態からの「回復条件」 症状の再発「フラグ」 「できないこと」は 苦しいという「感情」から「データ」に変化
アウトプット=自己仕様書生成プロセス 「感情」から「データ」に変化 交渉可能なリソースになった ブラックボックスの苦しさからの解放 自身の仕様書となっていった
可視化の副次的効果
可視化の副次的効果 自身が管理対象となる 感情→メトリクス 体調→ログ 思考→テキスト 他者とのインタフェースが生まれる 主治医:現在の体調を的確に説明できるようになった 労働:業務調整の交渉材料となった 転職活動:カジュアル面談前に本を読んでいただける
可視化の副次的効果 同様の事象を抱えている人々の観測点となる 対面で頒布: 「私だけではなかった」とのお声 同じようなことで悩んでいる人: 「何に気を付ければいいか分かった」 一患者でありながら、 「できないこと」を蓄積したログサーバになった
アウトプットの再定義
アウトプットの再定義 アウトプット = できたことの知識共有?
アウトプットの再定義 アウトプット = 自己の外在化、 自信をOSS化する技術
アウトプットの再定義 仕様書となり、 自身のコントロールが可能、 他者とつながれた
この発表を聞いていただいた皆様へ
この発表を聞いていただいた皆様へ 1冊の本になる頃には、貴方の仕様書となっていく 「できない」を抱えている皆様 「できないこと」を率直に文章で書いてみてください。 「できないこと」が起こる条件を書いてみてください。 そこから回復する条件を書いてみてください。
この発表を聞いていただいた皆様へ 仕様書(ナレッジ)が蓄積されていけば、 きっともっと人間は生きやすくなる 「できない」を抱えている人が周囲にいる皆様 「できない」=未定義の障害 定義された瞬間、皆様が支援可能 仕様書づくりにてを貸してほしい 心理的安全性が確保された場所を提供してほしい
最後に
最後に 「できない」 ≠ 障害
最後に 未定義 = 障害
最後に 定義された弱さは情報資産 仕様書は交渉材料
最後に 今回の話は精神障害に限った話ではない 人間というブラックボックス を理解する技術の話
最後に 無理に「できない」に向き合わなくてもかまわない 「できない」に向き合う 技術がある
最後に 「できない」に向き合うか ブラックボックスのままか
ご清聴ありがとうございました