Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
210112 会計領域にRPAを導入するときに気を付けること ぴかちゅうさん
Search
comucal
PRO
January 12, 2021
Technology
0
390
210112 会計領域にRPAを導入するときに気を付けること ぴかちゅうさん
comucal
PRO
January 12, 2021
Tweet
Share
More Decks by comucal
See All by comucal
2025年 コミュニティ×ビジネスのリアル_Mitz
comucal
PRO
0
160
コミュニティが仕事になった人間の意識|娯楽志向か情報志向か
comucal
PRO
0
41
生成AI情報2025.3.21
comucal
PRO
0
66
テック系コミュニティの参加者を徹底分析_株式会社コミュカル Mitz
comucal
PRO
0
110
AppSheet タスク管理アプリ 中級編
comucal
PRO
0
440
参加人数が多ければ正解?
comucal
PRO
0
270
交流会のコツ 自己紹介編~コミュ学~
comucal
PRO
0
110
コミュニティ運営勉強会OP
comucal
PRO
0
110
株式会社セゾンテクノロジー_生成AIへの取り組み
comucal
PRO
0
860
Other Decks in Technology
See All in Technology
SRE × マネジメントレイヤーが挑戦した組織・会社のオブザーバビリティ改革 ― ビジネス価値と信頼性を両立するリアルな挑戦
coconala_engineer
0
320
現場の壁を乗り越えて、 「計装注入」が拓く オブザーバビリティ / Beyond the Field Barriers: Instrumentation Injection and the Future of Observability
aoto
PRO
1
720
入院医療費算定業務をAIで支援する:包括医療費支払い制度とDPCコーディング (公開版)
hagino3000
0
130
組織全員で向き合うAI Readyなデータ利活用
gappy50
5
1.9k
プレイドのユニークな技術とインターンのリアル
plaidtech
PRO
1
550
文字列操作の達人になる ~ Kotlinの文字列の便利な世界 ~ - Kotlin fest 2025
tomorrowkey
2
250
「タコピーの原罪」から学ぶ間違った”支援” / the bad support of Takopii
piyonakajima
0
160
東京大学「Agile-X」のFPGA AIデザインハッカソンを制したソニーのAI最適化
sony
0
180
Oracle Database@Google Cloud:サービス概要のご紹介
oracle4engineer
PRO
0
390
仕様駆動開発を実現する上流工程におけるAIエージェント活用
sergicalsix
10
4.8k
re:Invent 2025の見どころと便利アイテムをご紹介 / Highlights and Useful Items for re:Invent 2025
yuj1osm
0
440
境界線が消える世界におけるQAエンジニアのキャリアの可能性を考える / Considering the Career Possibilities for QA Engineers
mii3king
2
100
Featured
See All Featured
Measuring & Analyzing Core Web Vitals
bluesmoon
9
640
The Success of Rails: Ensuring Growth for the Next 100 Years
eileencodes
46
7.7k
Code Review Best Practice
trishagee
72
19k
Speed Design
sergeychernyshev
32
1.2k
Practical Orchestrator
shlominoach
190
11k
Producing Creativity
orderedlist
PRO
348
40k
Improving Core Web Vitals using Speculation Rules API
sergeychernyshev
21
1.2k
A designer walks into a library…
pauljervisheath
209
24k
The Pragmatic Product Professional
lauravandoore
36
7k
Typedesign – Prime Four
hannesfritz
42
2.8k
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
116
20k
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
45
7.7k
Transcript
RPALT 関西スペシャル 2021.1.12 廣瀬智史 会計周りに導入するときに 注意すること7選
Agenda はじめに 自己紹介 会計領域にRPAを導入するときに気を付けること7選 まとめ
おまけ
はじめに ◼ このLTの目的 ✓ RPA導入の業務対象に、会計周りは必ず対象に上がってくるが、うまくいかないケースも多い ✓ 会計周りに導入するときの注意点を共有し、失敗を減らすことでRPAの価値を上げることが目的 ✓ 自己満足ではなく、本当に為になるLTを目指して活動しています ◼
資料の扱いについて ✓ この資料は発表後にPDF形式でアップする予定なので、そちらをご参照ください (後でConnpassから資料格納完了のメールが飛びます) ✓ 過去に5回ほど登壇している資料も、同じSlideShareに上がっているので参考にしみてください (業務分析や要件定義、開発時のTipsなど)
自己紹介 ◼ 経歴 ✓ 新卒大手SIer入社、保険関連のシステム保守開発に従事(VB.net/C/JAVA, Oracle) ✓ bizroboに触って、RPAをやりたくなり、コンサルティングファームへ転職 ✓ 地獄のSAP導入でアメリカに行って5kg痩せた後、Uipathでのロボ開発プロジェクトへ参画
◼ RPA経験 ✓ 某大手メーカーの経理部、SCM部、人事部に対して構想策定~開発(Uipath)、導入を経験 ✓ 某大手保険会社に対して、要件定義~開発(BizRobo)、導入を経験 (メンバーが足りていないこともあり、がっつり開発・導入までやっています) ◼ 最近の知って驚いた出来事 ✓ 友達の奥さんとペアーズでマッチングしてしまったこと ✓ 友達がビットコイン当たって、億り人になっていたこと
会計周りに導入するときに注意すること7選 ① InとOutを確定させる ② ロボが登録する仕訳について、一つ一つ合意を得る ③ 伝票登録時に2重チェックを行う ④ 内部統制の観点から問題がないか確認する ⑤
登録時の細かいオプションデータは外だししておく ⑥ システムVer.UP時にできるだけ修正工数が少なくなるように設定 ⑦ 他部門と共通化できる業務か確認する
InとOutをきちんと確定させる ◼ 当たり前のように見えるが、様々なシステムのデータや書類を使って伝票登録を行う場 合、Inputがお客様の中でもきちんと明確になっていない場合が多い ◼ Outputとして、レポート形式にするのか、それともExcelにログを書き出すのかを要件定 義時に、徹底的に明確にする Input 書類 Input
データ レポート InとOutを 明確にする
ロボが登録する仕訳について、一つ一つ合意を得る ◼ RPA導入は業務改革プロジェクトの一貫なので、業務で大切な仕訳の詳細な確認 は当たり前です ◼ システムで登録されている仕訳とお客様が考えている仕訳が違う場合があるので、実際 に検証機を使って登録される仕訳を確認してもらう 売掛金A 200 売上
300 売掛金B 100 売掛金A 100 売上 300 売掛金B 100 売掛金C 100 顧客レビュー 結果 特定の場合のみ3つ目 の勘定科目を使用する などイレギュラーが存 在する場合がある ヒアリ ング時
伝票登録時に2重チェックを行う ◼ ロボが間違えて登録しないようにチェックを設けることは、皆さんやられているが、2重 チェックまでやることが必要。Inputデータに対するチェックと登録時のチェックの2重 チェックを盛り込むと、誤登録は格段に減る ◼ 現状作業している担当者(パートさんがやっていることもある)を呼び出してもらい、 どのようなチェック作業をしているか必ず確認する。社員の経理担当者が知らないこと がたくさん出てくるので、その内容を盛り込む Input
書類 Input データ 登録用 データ 会計DB Output 書類 チェック チェック 【RPAフロー】
内部統制の観点から問題がないか確認する ◼ RPAが行う作業が、内部統制上の観点から問題がないかクライアントの上位者もしく は監査担当者に必ず確認してもらう ◼ 公認会計士が直接見るケースも増えているので、InとOutがクライアントおよび会計士 が見てもわかるような形にしておくと、監査チェックが通ることが多い Input 書類 Input
データ 登録用 データ 会計DB Output 書類 【RPAフロー】 Inputとして ファイルサーバ に残しておく 登録用データと 比較できるよう な形がベスト
登録時の細かいオプションデータは外出ししておく ◼ 細かいオプションデータとは、SAPでいうところの伝票タイプや税チェック、原価センタなど ◼ 外出ししておくことで、部門や業務が違っていても柔軟に対応できる 登録項目を細かくし ておくと、想定外の 修正時にも役に立つ
システムVer.UP時にできるだけ修正工数が 少なくなるように設定 ◼ 今後の対象システムVer.UP時(SaaSやERPなどはよくあること)には、どうしてもロボ の改修は必要となるが、クライアントからすれば無駄な工数でしかない ◼ できるだけ修正工数が少なくなるように、モジュールの共通化、インプットの外出し、 セレクターの変数化など、特定の状況でのみ稼働することをできるだけ避ける
他部門と共通化できる業務か確認する ◼ 要件定義時に、他部門で同じ業務を行っていないか確認し、同じ業務があれば詳細に 業務内容を聞き、同じロボで対応できるよう業務改善を行う ◼ 会計周りでは、他部門と業務内容が被っていることが非常に多い。他部門まで視野を広 げて対応してあげることで、今後の案件にもつながってくる 債権部門 債務部門 経費部門
共通化を図ること で、クライアント の満足度を上げる
まとめ ◼ 会計周りに導入するときは、先に挙げた7つに気を付けよう ◼ 会計周り以外の人事やロジ、在庫管理等でも使えるコツでもあるので、参考にしてみてください ◼ RPAはまだまだ浸透しきっていない技術なので、頑張って市場価値あげていきましょう!!
おまけ(宣伝) ◼ 日本教育に疑問を持ったので今後はエンジニアを育てる側も立ちたいと思い、以下のプログラミングスクール運営 のお手伝いをしています。主催者の方はふつうのおっちゃんに見えて中々やり手です ◼ 問題解決の手段としてプログラミングを教えているスクールは他にあまり無いので、興味のある方は見てみてくださ い。PythonやIT業界の基本といった、小・中学生には普通教えないようなコンテンツもあり、中々魅力的ですし、 今後も充実させていきます。 【プログラミング教室のテクノロ】 https://programming-school-technolo.com/