Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
ストレージチーム spin-off! / Storage team spin-off!
Search
Cybozu
PRO
March 18, 2021
Technology
0
4k
ストレージチーム spin-off! / Storage team spin-off!
「サイボウズのKubernetes基盤 Cybozu Tech Meetup #11」でお話した資料です
https://cybozu.connpass.com/event/206151/
Cybozu
PRO
March 18, 2021
Tweet
Share
More Decks by Cybozu
See All by Cybozu
つけまが降ってきた日
cybozuinsideout
PRO
1
260
「行ってよかった!」をみんなに広げる
cybozuinsideout
PRO
0
110
不具合の先にある面白さ~配属3か月目の新卒QAのいま~
cybozuinsideout
PRO
0
280
kintone開発チームの紹介
cybozuinsideout
PRO
1
80k
kintone開発のプラットフォームエンジニアの紹介
cybozuinsideout
PRO
0
230
AIツール開発ワークショップ(Dify)【サイボウズ新人研修2025】
cybozuinsideout
PRO
21
25k
モバイル【サイボウズ新人研修2025】
cybozuinsideout
PRO
3
4.3k
Git/GitHub を使う上で知っておくと嬉しいかも Tips【サイボウズ新人研修2025】
cybozuinsideout
PRO
14
11k
GitHub Copilot活用【サイボウズ新人研修2025】
cybozuinsideout
PRO
15
15k
Other Decks in Technology
See All in Technology
LINE公式アカウントの技術スタックと開発の裏側
lycorptech_jp
PRO
0
370
Flutterで実装する実践的な攻撃対策とセキュリティ向上
fujikinaga
2
380
決済システムの信頼性を支える技術と運用の実践
ykagano
0
570
Redux → Recoil → Zustand → useSyncExternalStore: 状態管理の10年とReact本来の姿
zozotech
PRO
12
6.5k
「データ無い! 腹立つ! 推論する!」から 「データ無い! 腹立つ! データを作る」へ チームでデータを作り、育てられるようにするまで / How can we create, use, and maintain data ourselves?
moznion
7
4.1k
Data & AIの未来とLakeHouse
ishikawa_satoru
0
720
今日から使える AWS Step Functions 小技集 / AWS Step Functions Tips
kinunori
7
660
明日から真似してOk!NOT A HOTELで実践している入社手続きの自動化
nkajihara
1
300
内部品質・フロー効率・コミュニケーションコストを悪化させ現場を苦しめかねない16の組織設計アンチパターン[超簡易版] / 16 Organization Design Anti-Patterns for Software Development
mtx2s
2
210
今、MySQLのバックアップを作り直すとしたら何がどう良いのかを考える旅
yoku0825
0
260
Datadog On-Call と Cloud SIEM で作る SOC 基盤
kuriyosh
0
170
Logik: A Free and Open-source FPGA Toolchain
omasanori
0
300
Featured
See All Featured
Cheating the UX When There Is Nothing More to Optimize - PixelPioneers
stephaniewalter
285
14k
Designing for humans not robots
tammielis
254
26k
Fight the Zombie Pattern Library - RWD Summit 2016
marcelosomers
234
17k
Dealing with People You Can't Stand - Big Design 2015
cassininazir
367
27k
Why Our Code Smells
bkeepers
PRO
340
57k
Building an army of robots
kneath
306
46k
JavaScript: Past, Present, and Future - NDC Porto 2020
reverentgeek
52
5.7k
ReactJS: Keep Simple. Everything can be a component!
pedronauck
666
130k
Git: the NoSQL Database
bkeepers
PRO
432
66k
A designer walks into a library…
pauljervisheath
210
24k
The Success of Rails: Ensuring Growth for the Next 100 Years
eileencodes
46
7.8k
Building Applications with DynamoDB
mza
96
6.7k
Transcript
ストレージチーム spin-off! 2021/03/18 サイボウズ株式会社 Cloud Storage Agency 深⾕ 敏邦
2 1. スケーラビリティがない 2. アプリチームの本番アクセス権限がない 今のcybozu.comのストレージに関する問題点
3 • 現在は顧客をシャーディングして管理 • 顧客環境が増えるに従い管理対象が増えて負担が増す • 顧客の活⽤度が⾼まると性能や容量が不⾜する スケーラビリティがない … 😢
😊 😊 😊 😊 😊 😊 😊 😊 😊 😊 😊 😊 管理 ストレージシャード テナント
4 • インフラを提供しているのはSREチーム • デプロイを含め本番に触れるのはSREチームのみ • アプリ開発者は障害時に⼀時的な対応や緩和策を実施できない • アプリ固有の監視を⾏うのが難しい アプリチームの本番アクセス権限がない
5 1. Rook/Cephによるスケーラブルなストレージ 2. Kubernetesによる管理者とユーザーの分離 Necoによって得られるもの
6 • CephはOSSによるスケーラブルなSDS • ディスクを追加することで性能・容量をスケーラブルに増やせる • CERNでは2017年当時で数百PBのクラスターを運⽤ • RookはCephをKubernetes上で管理するためのoperator •
CRを通じて必要なデーモンを⾃動的にデプロイ • 故障したデーモンを⾃動的に再構築してくれる Rook/Cephによるスケーラブルなストレージ
7 • KubernetesはRBACによってユーザー権限を細かく設定可能 • ストレージに関するリソースが分離されている • 管理者がStorageClassによってストレージを提供 • ユーザーはPersistentVolumeClaimによってストレージを利⽤可能 •
アプリ開発者に強い権限を渡すことなく、本番にアクセスさせ ることができる Kubernetesによる管理者とユーザーの分離
8 • Rook/Cephによるスケーラブルなストレージ Rook/Ceph⾃体が壊れたら? • Kubernetesによる管理者とユーザーの分離 管理者はユーザーのニーズを把握できるのか? ユーザーは道具をうまく使えるのか? 新たな課題
9 1. 使うものに責任を持つ 2. アプリチームとの協⼒ 専任チームの意義
10 • Rookはまだまだ若いソフトウェア • まだまだ不具合はたくさんある • ⾃分たちに必要な機能がないこともある • 必要ならupstreamにて対応 •
Cephでさえ検証するとドキュメントと異なる挙動が⾒つかる 使うものに責任を持つ
11 • 利⽤者が必要としているものを提供する • 書き込みよりも読み込みが重要かもしれない • バーストできるよりもフェアネスが重要かもしれない • 利⽤者が正しい⽅向に⾏けるようにサポートする •
パフォーマンスの出る使い⽅を案内する • これからのやっていき! アプリチームとの協⼒
12 • 現⾏ストレージの問題点 • スケーラビリティが低い • 開発者の本番アクセス権限がない • Necoでのストレージ •
スケーラビリティの確保 • 権限の分離 • 専任チームの意義 • 提供物に責任を持つ • 協⼒体制の構築 まとめ