Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
1年 SRE をやって見えてきた SRE とプロダクト開発の関わり方
Search
Daigo HIROOKA
April 17, 2024
Technology
0
410
1年 SRE をやって見えてきた SRE とプロダクト開発の関わり方
ゆるSRE勉強会 #5 ~しくじりSRE - 俺みたいになるな!~(
https://yuru-sre.connpass.com/event/312943/)の
LT 資料
Daigo HIROOKA
April 17, 2024
Tweet
Share
More Decks by Daigo HIROOKA
See All by Daigo HIROOKA
Introducing "Instant Neural Graphics Primitives with a Multiresolution Hash Encoding"
daigo0927
0
860
GroupViT CVPR2022読み会スライド
daigo0927
0
970
Mip-NeRF ICCV2021輪読会スライド
daigo0927
1
1.6k
Cloud WorkflowsによるMLワークフロー
daigo0927
2
650
CVPR2021読み会スライド
daigo0927
2
950
RAFT: Recurrent All-Pairs Field Transforms for Optical Flow
daigo0927
1
2.3k
Your_Classifier_is_Secretly_an_Energy_Based_Model_and_You_Should_Treat_It_Like_One.pdf
daigo0927
0
1k
Other Decks in Technology
See All in Technology
20241214_WACATE2024冬_テスト設計技法をチョット俯瞰してみよう
kzsuzuki
3
470
マルチプロダクト開発の現場でAWS Security Hubを1年以上運用して得た教訓
muziyoshiz
3
2.3k
コンテナセキュリティのためのLandlock入門
nullpo_head
2
320
Microsoft Azure全冠になってみた ~アレを使い倒した者が試験を制す!?~/Obtained all Microsoft Azure certifications Those who use "that" to the full will win the exam! ?
yuj1osm
2
110
2024年にチャレンジしたことを振り返るぞ
mitchan
0
140
20241220_S3 tablesの使い方を検証してみた
handy
4
510
ガバメントクラウドのセキュリティ対策事例について
fujisawaryohei
0
540
ブラックフライデーで購入したPixel9で、Gemini Nanoを動かしてみた
marchin1989
1
540
watsonx.ai Dojo #5 ファインチューニングとInstructLAB
oniak3ibm
PRO
0
160
終了の危機にあった15年続くWebサービスを全力で存続させる - phpcon2024
yositosi
12
11k
複雑性の高いオブジェクト編集に向き合う: プラガブルなReactフォーム設計
righttouch
PRO
0
110
Oracle Cloudの生成AIサービスって実際どこまで使えるの? エンジニア目線で試してみた
minorun365
PRO
4
280
Featured
See All Featured
The Art of Delivering Value - GDevCon NA Keynote
reverentgeek
8
1.2k
Visualizing Your Data: Incorporating Mongo into Loggly Infrastructure
mongodb
44
9.3k
Faster Mobile Websites
deanohume
305
30k
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
169
50k
Building an army of robots
kneath
302
44k
Unsuck your backbone
ammeep
669
57k
Optimizing for Happiness
mojombo
376
70k
Git: the NoSQL Database
bkeepers
PRO
427
64k
ピンチをチャンスに:未来をつくるプロダクトロードマップ #pmconf2020
aki_iinuma
111
49k
Fight the Zombie Pattern Library - RWD Summit 2016
marcelosomers
232
17k
Done Done
chrislema
181
16k
Building a Modern Day E-commerce SEO Strategy
aleyda
38
7k
Transcript
ゆるSRE勉強会 #5 ~しくじりSRE - 俺みたいになるな!~ @daigo_hirooka 1年 SRE をやって見えてきた SRE
とプロダクト開発の関わり方
自己紹介 • 廣岡大吾 ◦ dhirooka (@daigo_hirooka) / X(Twitter) • キャディ株式会社
◦ 2022/12 - 23/3: MLOps Engineer として 図面解析システムの開発・運用など担当 ▪ 一時期 Embedded SRE を兼任 ◦ 2023/4 - now: Enabling SRE として 図面活用 SaaS Drawer の信頼性向上に向けて色々 ▪ 最近 SRE チームが1周年になりました🎉
あなたの SRE タイプは? SRE NEXT 2023 のアンケートボード SRE NEXT 公式アカウントの投稿より引用
Embedded SRE Enabling SRE Platform Engineering
今回のテーマ:二つの SRE タイプを振り返ってみる • キャディ株式会社 ◦ 2022/12 - 23/3: MLOps
Engineer として 図面解析システムの開発・運用など担当 ▪ 一時期 Embedded SRE を兼任 ◦ 2023/4 - now: Enabling SRE として 図面活用 SaaS Drawer の信頼性向上に向けて色々 二つの SRE タイプを踏まえて、どうすれば もっとうまく信頼性向上を推進できたか考えてみる
Embedded SRE at AI team:背景 • AI team の MLOps
エンジニアと、サブポジションとして Embedded SRE を兼任 • キャディにおける embedded SRE の役目と成り立ち ◦ スタートアップという環境下で、非機能要件設計やインフラ構築への配慮が薄くなりがち だったため、これらと強く結びついた役割として各チームで embedded SRE を任命 ◦ 社内の Platform Group が整備するポリシーやガイドラインの理解、チームへの展開も担当
Embedded SRE at AI team:成果と心残り • 図面解析の性能目標などの非機能要件整備や、関連するモニタリング整備、 platform group との連携窓口としては機能していた
• いわゆる「SRE」のプラクティス(非常時プレイブックの整備、計装の推進など)はまだまだ ◦ そもそも SRE の責任への知識が少なかった ◦ Embedded SRE として何をどこからやるべきか、の具体的な要件・優先順位が 明確でなかった ◦ そもそも AI team が提供する機能で、信頼性起因の課題が顕在化していなかった
Enabling SRE at SaaS Product:背景 • 図面活用 SaaS Drawer の専任
SRE チーム ◦ 他に検索チーム、非同期図面処理チームなどがマイクロサービス的に存在 • SRE チーム設立の背景 ◦ サービスローンチ後半年ほど経っており、インフラや信頼性にフォーカスするチームの 必要性が増していた ◦ SaaSのSREチームを立ち上げました - CADDi Tech Blog
Enabling SRE at SaaS Product:取り組み • チーム設立初期 ◦ インフラアップデート、サービスアカウントの整理、コストダッシュボードの構築など ◦
インフラや非機能要件周りで顕在化していた課題を拾いつつ、開発チームと Platform Group の連携窓口としても動いた ◦ ✅小粒でも見えやすい成果を作ることで、 Quick Win を得られた
Enabling SRE at SaaS Product:取り組み • Enabling SRE としての信頼性プラクティスの推進 ◦
SRE 本など読んだ上で、 SLI/SLO の構築やインシデント・オンコール対応整備など とっつきやすいところに順次着手 ◦ 頭数が少なかったので各チームエンジニアや PdM とのコミュニケーションを厚くした ▪ ✅信頼貯金+各チームの課題の解像度が上がって結果的に Good 👍
Enabling SRE at SaaS Product:最近の洞察 • 1年間の SRE チームとしてサービス全体の信頼性向上に取り組んだおかげで、 チーム/コンポーネント単位の課題の解像度が上がってきた
◦ 新規立ち上げプロダクトへの信頼性構築の支援 ◦ SLI/SLO のボトルネックへの重点的な分析、改善支援 ◦ インシデント調査時のボトルネック領域への改善支援 • 💡個別の課題が見えてきたタイミングで embedded SRE を設けると、やることが明確
• Enabling SRE ◦ SRE チームとして人を集約することで、優先度の高いタスクにフォーカスできる &ナレッジも集まる ◦ 関連チームや EM,
PdM とのコミュニケーションを厚くすることで、プロダクトにおける 信頼性の必要性や有用性を広めることができる。チーム単位の課題も見えてくる 二つの SRE タイプを踏まえて
• Embedded SRE ◦ 「SRE」としての役割を期待するなら、やるべき内容や目標の具体化が重要 ◦ 既に課題が顕在化している場合はそこから着手する ▪ パフォーマンスのボトルネック調査や改善が必要 ▪
アラートやインシデント対応時のプレイブック不足 ◦ フラットな状態から始める場合は SLI/SLO の計画からやるのが良さそう ▪ PdM やエンジニアチームで CUJ ディスカッション、監視や計装の強化 ▪ チーム内でのダッシュボード確認の習慣づけ ◦ SRE チームから一時的に派遣するような関わり方もありそう 二つの SRE タイプを踏まえて
• SRE ポジション/チームの構築は役割と目標をよく考えて進めよう • 参考 ◦ Books For Site Reliability
Engineering ◦ Embedded SRE at Mercari ◦ Embedded SREとは何か - SREの組織類型についての覚書 - chroju.dev ◦ SaaSのSREチームを立ち上げました - CADDi Tech Blog まとめ