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LeanLanguage2019 リニューアル、こうして不具合は起こった

daponta
August 24, 2019

LeanLanguage2019 リニューアル、こうして不具合は起こった

daponta

August 24, 2019
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  1. 前提 リニューアル箇所 - DB、テーブル構造 - サーバサイド - インフラ - アプリ

    - UI - フロントエンド - 不要な機能の削減 ⇒ システムすべて
  2. 時間いっぱいまで紹介していきます - リレーション先がないデータ - 実はユニークではないカラム - nullは許容するが空文字は許容外のデータ - レコード化されていなかったデータ -

    ハッシュ化ロジックの継承 - 大文字と小文字で一致しないメールアドレス - 整合性のあってないカウントカラム - 移行先のカラムの認識違いによる齟齬 - リリース直後に壊れるライブラリ - SJIS問題 まだまだあるよ★ データの更新ができない 表示に関する不整合 暗号化・ハッシュ化の闇
  3. ① 移行データの更新ができない 1-1 リレーション先が存在しない 例えばコメント削除, 投稿先のtopicは存在しない class Comment < ApplicationRecord

    belongs_to :topic, foreign_key: :topic_id def remove! self.update!(deleted: true) end end > comment.remove! ActiveRecord::RecordInvalid: Validation failed: Topic must exist
  4. ① 移行データの更新ができない 1-3 nullは許容するが空文字は許容外のデータ title未入力はnullであるはずが空文字で登録されているデータが存在する class Novel < ApplicationRecord validates

    :title, length: { in: 1..100 }, allow_nil: true end > novel.title => “” > novel.validate! ActiveRecord::RecordInvalid: Validation failed: Title is too short (minimum is 1 character)
  5. ② 暗号化・ハッシュ化の闇 2 - 1 ハッシュ化ロジックの継承 特定のキーのときに旧ハッシュ化処理が PerlとRubyで一致しなかった ⇒Perlを呼び出すことに def

    self.legacy_hash(password, key) script_path = Rails.root.join("script", "perl", "hash.pl").to_s stdout, stderr, status = Open3.capture3("perl", script_path, password, key) stdout end
  6. ② 暗号化・ハッシュ化の闇 2 - 1 大文字と小文字で一致しないメールアドレス 入力されるアドレス: [email protected] 移行前に登録されている: [email protected]

    当然ながら暗号化後の結果が異なるため認証は通らない ⇒ 全ユーザデータ修正へ User.find_each do |users| email = decrypt(user.email) email.downcase! user.update(email: encrypt(email)) end
  7. ③ 表示に関する不整合 3 - 2 移行先のカラムの認識違いによる齟齬 - レコードの更新日 - 読者向けの作品最終更新日

    - 作家向けの最終保存日 これらの元のデータがない・表示される想定の値ではなかった・入れ替わってしまった ⇒ 表示側で加工 バックエンド・フロントエンド間の認識違い
  8. ④ ライブラリのバージョンが上がって壊れる 小説のエディタ機能に Vueのtiptapというライブラリを使用 → エディタ「ではない」ページのリリース → 突如iOSにてエディタが起動せず ⇒ 原因:tiptapの依存するライブラリの方でマイナーアップデート

    → バージョンをもどして解決かと思われたが …? → 全環境にて起動しなくなる ⇒ 原因:特定のエンジニアが生成した package-lock.jsonでnpm installすると壊れる バージョンの固定・管理は必須