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特別区協議会「若年投票率向上のための第一世代からの提案」
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d-lab 北陸大学
March 11, 2021
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特別区協議会「若年投票率向上のための第一世代からの提案」
田尻ゼミ 公益財団法人特別区協議会と研究発表会を開催|TOPICS|北陸大学
https://www.hokuriku-u.ac.jp/sptopics/202103170911.html
d-lab 北陸大学
March 11, 2021
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Transcript
ほぼ第⼀世代から 北陸⼤学・経済経営学部・⽥尻ゼミ ⼭⽥ ⾼⽥ 天池 2021/3/11
⽬次 • 年齢引き下げ後の投票率に着眼した理由 • Q.ほぼ何の第⼀世代でしょう︖︖ • 年齢引き下げ後の投票率に着眼した理由 • 選挙権の年齢引き下げ政策 •
選挙権の年齢引き下げによる効果 • 若者が投票に⾏かない理由 • 投票に⾏くには • 海外の例 • 私たちが提案したいのは… • この発表を通して • 参考⽂献
Q.ほぼ何の第⼀世代 でしょう︖?
A.18歳選挙権が始まって投票した世代︕ • 18歳選挙権が始まってから翌年の2017年に18歳で投票した世 代です。 • 正確には第⼆世代となります。
年齢引き下げ後の投票率に着眼した理由 • ⾃分たちの年代の⼈は選挙に⾏ったことない⼈がいること。 • ⾃分の国のことでありながら政治に関⼼がない⼈が多いこと。 そんな私たち若者が選挙に⾏くにはどうしたら良いだろうか︖
まずは! 若者・選挙投票といえば…
選挙権の年齢引き下げ政策 • 20歳から18歳に選挙権が引き下げられた。 • 18歳選挙権が2016年6⽉19⽇に施⾏された。 • 当時18.19歳の有権者が約240万⼈おり、若者の声をより反映 させると期待されていた。 その効果は……
たった4年で18,19歳の 投票率がともに 約10ポイント低下!!
• 18,19歳の投票率が⾼かったのは 最初のみ。 • 2016-19年の間で全体として投 票率は下がっているが、50歳代 以上の投票率が⾼い。
選挙権の年齢引き下げによる効果 • 年齢が引き下げられた当時は18,19歳の投票率は20代と⽐べて⾼ かった。 • しかし5割を超える投票率を維持していなく、右肩下がりの業況 となっている。 なんで︖︖
本質をついていない︖ • 18.19歳に引き下げられても、投票率は上昇を継続していない。 • 引き下げて⺟数を増やしても投票に⾏かない⼈が多いため、若 者が実現したい社会にならず、効果を得られない。 あまり意味ないのでは…︖
若者が投票に⾏かない理由 • 選挙に⾏く時間がない。 • 投票したい候補者がいない。 • 選挙⽅法が古い。 • 移住先で住⺠票が移されていない •
選挙の情報が少ない。 • ⾏ったところでなにも変わらない と思っている(⾼齢者の数の⽅が多いなど) 選挙や政治に関⼼を持つ ことがない︕
投票意識的な部分より 投票⾏動を理由に 棄権する⼈が多い
若者の国内で起きている問題への認識の薄さ • ⽇本にはいくつもの問題があるはず…少⼦⾼齢化、年⾦問題、 ⾃殺率など、⾒えずらい問題がある。国のそういった問題に⽬ を向けさせるには選挙。 • 投票率や調査から若者は選挙に対して関⼼を持っていない。 • 選挙の役割や候補者の公約がうまく伝わっていない。国内で起 きている問題に対して関⼼がないなど若者の問題認識の薄さが
投票率の低下に直結しているのではないか。
投票に⾏かないと どうなる • シルバー⺠主主義の拡⼤ • 若者が少なくなることで、⾼齢者の政治 への影響が増⼤する。偏った政治が⾏わ れてしまう。 • 若者が興味を持つ持たないを以前に、そ
もそも選挙に⾏く意味がなくなってしま うのでは…
投票に⾏くには︖ • 速攻系︓初動で⼀時的な効果が得られる⽅法 • マスコミを利⽤して世間の注⽬度を上げる。 • 議員がSNSを利⽤して若者に向けた発信をする。 • とりあえず来てもらうために、選挙会場をお祭り⾵に仕⽴てる。
投票に⾏くには︖ • じわじわ系︓年⽉を経て効果が得られる⽅法 • 住⺠票の整頓…住む場所が変わっても住⺠票を移さない⼈がいるので、 投票にいけなかったりする。 • 遠隔投票…電話投票やWeb会議サービスを⽤いて投票できるようにする。 • 選挙に対する教育を変える…模擬選挙の導⼊をしたり、⾃国のことなの
で当事者意識をもつような教育をする。
海外の例︓ オーストラリアの 選挙事情 特徴①【罰⾦制度の導⼊】 1924年から導⼊されている、罰則制度。 正当な理由なく投票を棄権したものには罰⾦約1500円が科される。 特徴②【多様な投票⽅法】 電話投票、期⽇前投票、郵便、どこの投票所でも投票できる。 特徴③【常時お祭り騒ぎ】 屋台といった催し物
実際、オーストラリアの投票率が90%を下回ったことは戦前から⼀度もない。
私たちが特に提案したいのは… • じわじわ系での施策。そのわけは…… • メディア、SNSの活⽤は⼀時的な効果しか得られず、 • じわじわ系は時間と費⽤はかかるが、投票環境と意識を 根本的に変えることができる。
今回の発表を通して • 限られた時間のなかで発表準備をすることになったので、内容 もそれなりに限られていた。 • データもpdfファイルが多く、分析できるデータも少なかった ことも問題だと感じている。 • 詳細な投票率や若者の投票⾏動についてのデータ、また選挙区 別データがあれば、深く考えることができるのではないかと反
省すべき点だった。
参考⽂献 ・⼩宮理沙「ソーセージと選挙 おいしい関係」 https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/19968.html (参照2021-03-05) ・東京都選挙管理委員会「年代別・選挙別推定投票率一覧表」 https://www.senkyo.metro.tokyo.lg.jp/election/nendaibetuchousa/ (参照2021-03-05) ・18 歳選挙権をめぐる課題と若者の投票率・政治意識(前⽥涼太・塩沢健.
2019)