Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Sign up for free
Menu
Search
Features
All features
Private URLs
Password Protection
Custom URLS
Scheduled publishing
Remove Branding
Restrict embedding
Deck Collections
Notes
Features
All features
Private URLs
Password Protection
Custom URLS
Scheduled publishing
Remove Branding
Restrict embedding
Deck Collections
Notes
Explore
Featured decks
Featured speakers
Programming
Technology
Storyboards
Explore
Featured decks
Featured speakers
Programming
Technology
Storyboards
Pricing
Search
Sign in
Sign up for free
成果物は「作品」 、PMは「キュレーター」〜プロジェクトのフェーズに合わせてコン テキ スト管...
Search
Sponsored
·
Ship Features Fearlessly
Turn features on and off without deploys. Used by thousands of Ruby developers.
→
shinya
February 16, 2026
Business
310
1
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
成果物は「作品」 、PMは「キュレーター」〜プロジェクトのフェーズに合わせてコン テキ スト管理しよう〜
shinya
February 16, 2026
More Decks by shinya
See All by shinya
続・成果物は「作品」、PMは「キュレーター」
es0612
0
200
Deliverables Are "Works of Art", PMs Are "Curators"
es0612
0
37
Other Decks in Business
See All in Business
自分が "コントロールできる" と思い込んで "引き出しを増やす"
konifar
15
6.2k
202609_UPDATER_companysummary
updater_pr
0
170k
5 quotes that sum up recent trading in the travel sector - August 2026
marketingttc
0
130
アドバリスター株式会社 プロフェッショナルサービス事業
advalistar
0
18k
2026.9_中途採用資料.pdf
superstudio
PRO
5
120k
コーポレートストーリー(新規投資家様向け会社説明資料)
gatechnologies
2
20k
フルカイテン株式会社 採用資料
fullkaiten
0
120k
家族アルバム みてね 事業紹介 / Our Business
familyalbum
9
64k
データを使う側視点のデータ整備 / 第2回 データ整備を前向きに考える会
shinu
PRO
0
350
株式会社ユビレジ_採用ピッチ資料 / Ubiregi_CompanyProfile
ubiregi_saiyo
1
12k
OR Royalties Inc. - Corporate Presentation, September 2026
orroyalties
0
730
reiwatravel ai era
reiwatravel_0405
0
590
Featured
See All Featured
Navigating the Design Leadership Dip - Product Design Week Design Leaders+ Conference 2024
apolaine
2
430
Why Mistakes Are the Best Teachers: Turning Failure into a Pathway for Growth
auna
0
280
GitHub's CSS Performance
jonrohan
1033
470k
What's in a price? How to price your products and services
michaelherold
247
13k
Believing is Seeing
oripsolob
1
220
Fashionably flexible responsive web design (full day workshop)
malarkey
408
67k
職位にかかわらず全員がリーダーシップを発揮するチーム作り / Building a team where everyone can demonstrate leadership regardless of position
madoxten
69
65k
WCS-LA-2024
lcolladotor
0
830
Lightning talk: Run Django tests with GitHub Actions
sabderemane
0
250
The innovator’s Mindset - Leading Through an Era of Exponential Change - McGill University 2025
jdejongh
PRO
1
330
HDC tutorial
michielstock
2
860
Designing Experiences People Love
moore
143
24k
Transcript
2026.2.17 成果物は「作品」 、PMは「キュレーター」 〜プロジェクトのフェーズに合わせてコンテキスト管理しよう〜
自己紹介 江間 新也 ビジネスデザイン部 POリード 大手製造業でのエンジニア/PdM経験を経て、現在はアジ ャイル開発の現場でPO支援・戦略設計を担当。AI活用に よるプロダクト開発プロセスの効率化にも取り組んでい る。 2
話すこと # トピック 1 成果物は「作品」 、PMは「キュレーター」 2 フェーズで変わるキュレーション(実体験) 3 実際の運用:Google
Driveをハブにしたコンテキスト管理 4 AIが変えた「整理する意味」+まとめ 3
1. 成果物は「作品」 、PMは「キュレーター」 美術館のメタファー
あなたのプロジェクト、 「作品」だらけです 議事録、設計書、コード、Jiraチケット、Slackスレッド、 Miroの付箋、パワポ資料、音声の文字起こし、画面モック… 手を動かし、口を動かして生まれた あらゆるビジネス成果物。 これらは単なる「ドキュメント」ではない。 プロジェクトの意思決定と創造の軌跡 ── つまり
「作品」 である。 5
PMは「キュレーター」である キュレーター = 美術館で作品を収集・選別・配置 し、文脈を与えて価値を最大化する人 語源はラテン語「curare(世話をする) 」 PMも同じ。ビジネス上の「作品」を どう集め、ど う配置し、どう文脈をつけるか
で、プロジェクトの 意思決定の質が変わる。 6
そして今「最良の鑑賞者」が現れた かつて ── どんなに綺麗に整理しても、誰も全部は読まなかった。 正直、自己満足で終わることも多かった。 今 ── AIが余さず見てくれる。 議事録の1行目も、最終ページの補足も、全部読む。 100枚のスライドも、500行のコードも、全部見る。
そして文脈を理解し、関連づけ、提案してくれる。 きれいにすればするほど、AIの出力品質が上がる。 整理する意味が、かつてないほど大きくなった。 7
2. フェーズで変わるキュレーション 実体験:KAGでのプロジェクト推進から
ただし「きれいにする」方法はフェーズで変わる プロジェクト序盤と後半では、作品の量も性質も違う。 美術館でも、収蔵と企画展ではキュレーションのやり方が違うように、 コンテキスト管理のアプローチもPJのフェーズに応じて変えるべき。 序盤のやり方のまま進めると、2ヶ月後に AIの回答がブレ始める。 もう捨てたアイデアを蒸し返す。古い情報と新しい情報が混在する。 → これが 「コンテキスト汚染」
問題。 9
全体像:4フェーズとキュレーシ ョンの重心 フェーズ 美術館に例えると キュレーショ ン ① キックオ フ前 作品の収蔵(とにかく
集める) 収集 ② 方向づけ 企画展のテーマ選定 収集+精査 ③ 機能決定 展示する作品を選ぶ 引き算 ④ 開発中 会期中の展示替え 継続メンテナ ンス 10
Phase ① キックオフ前 ── 作品をとにかく収蔵する PJ状況: KAG入社直後、即プロジェクトにアサイン。キックオフまで時間がない。 やったこと 営業履歴・提案資料・Slack・社内Wiki →
片っ端から収集 全部 NotebookLM に投入 → 音声で「ながら聞き」しながらキャッチアップ このフェーズでは 「入れすぎ」を恐れない。まず全体像を掴むことが最優先。 美術館でいえば「まず作品を倉庫に全部入れる」段階。選別はあとでいい。 11
Phase ② 方向づけ ── 企画展 のテーマを決める PJ状況: 現状整理 → ビジョン策定。
「何を作るか」 の大枠を決める段階。 まだ「全部入れる」は有効。ただし 方向(テー マ)が決まったら、テーマ外の作品を意識的にしま い始める。 12
Phase ③ 機能決定 ── 展示する作品を選ぶ PJ状況: 機能の洗い出し・優先順位付け。やることが確定していく段階。 ここで起きた問題 コンテキスト汚染 「やらない」と決めたアイデア
= 倉庫にしまったはずの作品 が、 展示室(コンテキスト)にまだ残っている。 AIがそれも含めて鑑賞してしまい、焦点がボケた解釈 を返してくる。 美術館で例えると:印象派の企画展なのに、 収蔵庫から現代アートが紛れ込んでいる 状態。 13
Phase ④ 開発中 ── 会期 中の展示替え PJ状況: アジャイル開発。スプリントごとに 計画もフィードバックも変化し続ける。 美術館も会期中に展示を入れ替える。コン
テキストも同じ。 スプリントの区切りで、インプットも棚卸しす る。 展示物の鮮度を保つ。 14
実際の運用 Google Driveをハブにしたコンテキスト管理
現在のコンテキスト管理アーキテクチャ 16
3層構造:収集→構造化→投入 層 やっていること ① 収集 各ツールのデータをGoogle Driveに集 約(手動エクスポート+一部自動) ② 構造化
Driveのフォルダ構成で整理(ここに若 干コストがかかる) ③ キュレー ション投入 用途・フェーズに合った情報を選んでAI に渡す(ここが一番効く) コストをかけた分だけ、AIの精度と使い勝手が上 がる実感がある。 17
なぜGoogle Driveがハブなのか 選んだ理由 ほぼ全てのツールから エクスポート先にできる(汎用性) フォルダ構造で フェーズ・カテゴリごとの分類 が自然にできる NotebookLM・Gemini と
ネイティブ連携(ドラッグ&ドロップで投入) 美術館メタファーでいうと 各ツール = アトリエ(作品が生まれる場所) Google Drive = 収蔵庫(作品を保管・整理する場所) AI = 展示室の鑑賞者(キュレーションされた作品を見る場所) 18
3. AIが変えた「整理する意味」
Before AI:整理は「自己満足」になりがちだった 丁寧に書いた議事録 → 誰も読み返さない 綺麗に整理したConfluence → 検索されない 時間をかけた設計書 →
レビューで流し読み 「どうせ誰も見ないなら、ほどほどでいいか…」 整理する動機が弱かった。 20
After AI:整理がダイレクトに価値に変わる 21
After AI:3つの変化 ① 「全部見てくれる鑑賞者」が現れた 人間は100ページの文書を全部は読まない。AIは読む。 整理の恩恵を 余さず受け取ってくれる存在 が初めて現れた。 ② 整理が「投資」になった
きれいにした分だけ、AIの出力品質が 比例して 上がる。やればやるほど価値が高まる。 ③ 精神衛生が安定する 「ちゃんとした情報を与えている → ちゃんとした答えが出るはず」 この安心感が PMとしての判断の質 にも効く。 ※個人的には綺麗に整理されている状態そのものも安心する。 22
加えて、AIのアウトプットもまた「作品」である キュレーションされた作品群(コンテキスト)を受け取り、 AIが生み出す提案・整理・成果物 ── これもまた一つの 「作品」 。 作品(成果物) を集めて キュレーション(文脈設計)
して AIに鑑賞させ て 新たな作品(アウトプット) が生まれる この循環を回すのが、AI時代のPMの仕事。 23
4. まとめ
テクニックではなく、場づくり キュレーション(コンテキスト管理)は、AIに良い回答を出させる テクニックだけの話じゃない。 整った情報があるから、安心して決められる。決めた根拠も、追える。 PMにとって、自分が自信を持って意思決定できる「場」を作る行為 である。 25
Next:これからやりたいこと 今の課題 キュレーション(②構造化・③投入)が 属人的 手動での情報の出し入れはスケールしない 目指す姿 各ツール → Google Drive
の 収集を自動化 フェーズ、目的に応じた キュレーション投入のガイドライン を整備 メンバー全員が「作品を整理すればAIが活かしてくれる」と実感できる体制 まだ試行錯誤中。一緒に考えてくれる人、ぜひ話しましょう! 26
None