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GoとGraphQLを使用したサービス開発 / Develop GraphQL service...

Yuki Suwa
November 13, 2021

GoとGraphQLを使用したサービス開発 / Develop GraphQL service with Go

Go Conference 2021 Autumn

Yuki Suwa

November 13, 2021
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Transcript

  1. 自己紹介
 • 諏訪 侑希 • Github: flum1025 • Twitter: @flum_

    • Retty株式会社 ◦ RettyOrder開発リーダー ◦ 普段はFrontend, Backendの 設計から実装までやってます • Go歴: 3年
  2. 新規事業何が大変か
 • 刻々と変化する状況 ◦ => 方向転換に耐えうる設計にしたい • 限られたリソースと時間 ◦ =>

    複雑な設計にすると運用コストが大きくなる可能性が高い • ヒアリングだけだと表に出てこない細かい課題や実際のオペレーション ◦ => 大きく作ると無駄になる可能性が高い
  3. 通知の課題
 • リアルタイム性が求められる • 注文ごとにイベントが発生するため、メッセージ量が多い • 元々はポーリングで実装していた ◦ ポーリングの間隔によってはリアルタイムとは言えない ▪

    間隔下げれば下げるほど負荷が高い ◦ データ数が多く全データ取得するには負荷が高い ▪ 一部だけポーリングで取得するような実装もつくれるには作れるが、、
  4. Redisのバッファーが詰まる
 • ある日、注文画面が更新されないという報告が来た • 本番環境にアクセスしたところ、 WebSocketのコネク ションは繋がっており、Authentication, Initializationは 正常にできていた •

    しかし、イベントを発生させてみてもメッセージが流れて くる様子がない • Redisのメトリクスをみても負荷が特段高いわけではな く、コネクション数等もかなり余裕があった conneciton_initとSubscriptionクエリが発行されている様子
  5. Redisのバッファーが詰まる
 • GraphQLサーバーのログをみたところ、go-redisの channel is fullというログが発生していた • リソース節約のため同イベントの購読は Redisの Subscribeを使いまわす実装になっていた

    • 調査したところネットワークが遅いクライアントがいた場 合、メッセージの送信に時間がかかり bufferを食い潰すこ とがわかった timerを利用してメッセージの送信に時間が かかり過ぎる場合は購読を切る仕組みを作 成
  6. パフォーマンス監視
 • 本番で運用するにはサービスの監視だけではなく、 アプリケーション内部を監視しボトルネック を特定させる必要がある • gqlgenを採用する場合パフォーマンス監視の仕組みを自前で作る必要がある ◦ Apollo Tracingには一応対応している

    ▪ が、レスポンス(or ログ)を監視して送る仕組みは自分でつくらないといけない ▪ GraphQL以外の部分のTraceとの紐付けができない ◦ 過去にはOpenCensus, OpenTracing等に対応していたっぽいが、メンテしておらず最新のバー ジョンでは利用できない ◦ gqlgenにはプラグインの仕組みがある ▪ 自前でプラグインを作って APMに送る仕組みを作成
  7. gqlgenのパフォーマンス監視
 ResponseIntereceptor FieldInterceptor • InterceptResponseを使用すると各 オペレーションの実行時に呼び出せ る • InterceptFieldで各Fieldの実行時に 呼び出せる

    • Datadog等を使う場合はContextを 利用してOperationとFieldに親子関 係を持たせられる [Point] InterceptFieldは構造体のFieldからデータを取得する際にも 実行されてしまうので、 Resolver関数が定義されてるものに絞る 構造体のFIeldから取得する場合は親の Field解決時にデータ取得済 みなのでここでトレースする必要はない
  8. レプリカラグを意識した開発
 • Amazon Aurora MySQLを使用している • Aurora MySQLは一般のMySQLよりは低遅延だが、遅延はある ◦ 公式では100ms未満と記載されている

    • レプリカラグを意識した開発を強制している ◦ Readerインスタンスに `MASTER_DELAY=1` つけるだけ https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/AuroraUserGuide/A urora.Replication.html
  9. こういう実装方針でした
 • スピードが重要なのでなるべくシンプルに早く実装したい ◦ => GraphQLで解決 • 将来的に開発体制をスケールできる設計を目指したい ◦ =>

    Clean Architectureで解決 • 金銭を扱うサービスになるのでなるべく安全に実装したい ◦ => GoとClean Architectureで解決 • お店の根幹を担うサービスになるのでEntityの種類が増えそう ◦ => GraphQLで解決
  10. 採用してどうだったか
 • Go ◦ 良くも悪くもシンプルなので、ロジックに対するレビューに集中できる ◦ コードが冗長になるのはちょっと辛い • CleanArchitecture ◦

    ドメインモデリングのために議論が盛んに ▪ レビュー前に議論すると大きな手戻りが減らせるし今後の拡張もしやすくなる ▪ ドメインについてちゃんと考える必要があるのでスコープも小さくなる ◦ テストがしやすいのでテストコードが増えて行きやすい ▪ カバレッジが全てではないが、開発時の安心感は絶大 ▪ テストがあると思い切ったリファクタがしやすいので開発効率を保てる • GraphQL ◦ 新しいデータに依存しない部分はフロントで完結できるので、フロントの開発スピードは早 い カバレッジは90%ある