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「小さく作って出す」が通用しない。 影響全域のマスタ刷新を止めずに進める、新卒2年目の意思決定
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October 20, 2026
Technology
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「小さく作って出す」が通用しない。 影響全域のマスタ刷新を止めずに進める、新卒2年目の意思決定
freee 技術の日 2026のセッション資料です。
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October 20, 2026
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Transcript
「⼩さく作って出す」が通⽤しない。 影響全域のマスタ刷新を⽌めずに進める、 新卒2年⽬の意思決定 ⽔⼾部 真澄(massu) 2026年10⽉3⽇
給与労務開発部 エンジニア 水戸部 真澄(massu) 2025年4月に新卒でfreeeに入社 現在は人事労務の給与計算機能の開発を担う 旅行と散歩が好き →本土四極巡り、山手線全駅下車 ...
freee⼈事労務とは
freee⼈事労務 ⼊社⼿続きから勤怠管理、給与計算、年末調整までを⼀気通貫で⾃動化
freee⼈事労務 ⼊社⼿続きから勤怠管理、給与計算、年末調整までを⼀気通貫で⾃動化 ⼟台にあるのがマスタデータ 給与計算から労務⼿続きまで 全機能が参照している
引っ越しの「断捨離」、得意ですか?
1⼈暮らしなら、⾃分の判断だけで捨てられる いる‧いらないの判断が、⾃分の中で完結する 私は苦⼿です(収集癖‧思い⼊れ)
でも、家族がいるとそうはいかない 1⼈暮らし 家族と暮らす ⾃分で決めれば良い 勝⼿に捨てると怒られる いる‧いらないは⾃分の中で完結 捨てる前に聞く‧話す‧合意する 勝⼿に捨てて怒られた経験、ありませんか?
プロダクトの引っ越し(マスタ移⾏)も、全く同じ 家族 =ユーザー‧PM‧他チーム 開発者の都合だけで捨てると、怒られる 機能が変わるなら、ユーザーとのコミュニケーションが要る
新卒2年⽬に任されたのは、 実装ではなく「何を捨てるか」の判断だった プロダクトの⼟台のマスタを作り替えるプロジェクト 厄介なのは、マスタ移⾏に加えて機能改善も絡むこと そこで出くわした、取捨選択の判断の話をします
「⼩さく作って出す」が使えない 全部を⼀度に運ぶしかない 旧マスタを⾒る機能 混在 新マスタを⾒る機能 データが割れる ⼀度に全部運ぶなら、荷物を減らすしかない。だから「捨てる」
15部屋くらいの家に、 マスタの参照箇所が100以上散らばっている 機能1 機能6 機能2 機能7 機能3 機能8 機能4 機能9
機能5 機能10 100 + マスタの参照箇所(だけで) 部屋 = マスタ移⾏後に⼿を⼊れる機能 これを⼀度に運ぶ 機能11 機能12 機能13 機能14 機能15
「⼀発で切り替える」を捨て、 毎⽇検証できる切り替えにした Claude の skill を活用し 100箇所以上仕込む 旧マスタ 同じ処理 給与計算‧⼿続き...
差分チェック 新マスタ 同じ処理 給与計算‧⼿続き... 引っ越しで⾔えば、2つ家を借りて、新居で同じ⽣活が回るか毎⽇確かめた 並⾏稼働 約2ヶ⽉半
「既存の仕様は正しい」と思っていた でも、現場の運⽤でカバーして回っているものがあった A×X ✓ 正しい組み合わせ A×Y ✗ 不正。でもシステム上は作れてしまう 現場の運⽤ルールでカバーして回っていた 実はそういうシステムや現場、結構あるのでは...?
この前提を捨てるのが遅れた分だけ、 PMへの共有も、スケジュールの組み直しも遅れた 学んだこと: マスタ本体だけでなく、それが関わるすべての機能を疑え
捨てるのが遅れると、選択肢が減る 1機能あたり96パターン、完了⽇が読めない 96 パターン∕1機能(ものによっては) 設定の組み合わせ × 経路 × 従業員の状態 同じような機能が10近く並ぶ
「改善も⼀緒に」を捨てた 「新マスタで今までどおり動く」だけに絞った 選ばなかった 選んだ マスタ移⾏と同時に、機能改善も出す 新マスタで、今までどおり動く。それだけ 引っ越しついでのリフォーム 改善側の不具合でも、移⾏ごと切り戻す事態に なり得る 既存仕様は踏襲
改善は、PMと仕様を決め切ってから別で取り組む マスタ移⾏で⼀番避けたいのは切り戻し 新しい価値を早く届けるより、今ある価値を壊さないほうを選んだ
捨てる判断を、早く出す 関わる全機能を疑う ∕ 悪い知らせを早く出す ∕ プロジェクトはいまも進⾏中 断捨離が苦⼿な私が、新卒2年⽬に任されたのは、 実装ではなく「何を捨てるか」の判断だった
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