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AIに任せる範囲を安全に広げるためにやっていること

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 AIに任せる範囲を安全に広げるためにやっていること

「AIコーディング現状確認会 2026福岡」というイベントで発表した内容です。
ref. https://connpass.com/event/383789/

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Masashi Fukuzawa

February 25, 2026
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Transcript

  1. 自走と統制を両立する3つの仕掛け ループ構造 plan.md → 実装/検証 → worklog記録 → DR抽 出

    → plan.md更新 DR(Decision Required) AIが判断できない時だけ停止。A/B形式で人間は選ぶ だけ ガードレール 認証・課金・コアロジック等「任せない領域」を事前定義 Pilot-Tower開発 + 3つの仕掛け Pilot-Tower開発(P&T開発) AI = Pilot(操縦) plan.mdを読み、実装→検証→ログ記録のループを自走 人間 = Tower(管制塔) 意思決定のみ。DRへの回答で介在 plan.md がそのタスクにおけるSSoT Goal / Constraints / DoDを記載 AIが読み更新する生きた仕様書 「人間の関与を最小化し、AIの自律稼働時間を最大化する開発」は一定程度実現できつつある 数ヶ月運用でAI実装起因のインシデントは0件 ここまでは上手くいった。問題はこの先 → 「人間の関与を最小化し、AIの自律稼働時間を最大 化する」ことを目指した独自フレームワーク
  2. 現在の悩みポイント:PRレビュー AIのPRは大きくなりがち。人間のレビューが追いつかない 自走してくれる。品質ゲート (Lint, Tests, Self Review, Codex/Opus Review) も通る。

    しかし変更差分の大きなPRが量産されても、人間側のレビューが追いつかない。 「これ本当に出しても良いのかな...?」という不安が残り続ける。 暫定対処 タスク分解に時間を使う・PR分割コマンドを利用す ることで人間がPRを見やすいように調整 → 人間がボトルネックになりやすく、本質的な解では ないと思っている ステータス チーム内で未解決 今一番悩んでいるポイント
  3. この問題は一過性かもしれない レビューの前提が変わるなら、PR粒度の問題も構造ごと変わりうる → 今の対処と未来への投資を分けて考える "The concept of understanding and reviewing

    code is a dying paradigm." コードを理解してレビューするという行為自体が 「死にゆくパラダイム」だという主張 Thomas Dohmke @ashtom | 元GitHub CEO のツイートより一部抜粋 https://x.com/ashtom/status/2021255786966708280
  4. 暫定策 vs 本命の投資先 暫定策 人間の介在を増やす 人間の手数を増やすことで 品質を担保している状態 ⚠ 人間の介在が増えると スケールしないことは分かっている

    リリース安全網 壊れても速く直せる仕組み 「壊れないようにする」だけでは限界 「壊れても速く直せる」 に発想を転換 リリース判断を「人間の目視」から 「データとシステム」に移す
  5. 早く検知し、早くリカバリする 01 Progressive Delivery Feature Flag + カナリアリリースで段階的にリリース。 異常時は自動ロールバック。 02

    Observability Sentry APM + Grafana でデプロイ起因の異常を早 期検知。 03 SLI/SLO / Error Budget リリース可否を感覚ではなくデータで判断。エラーバ ジェットで定量的に管理。 04 Error Triage Automation エラー発生 → 原因分類 → 対応PR自動生成。人間は判 断だけ。 4つが揃うと → AIが書いたコードでも安心して本番に出せる。 高速にロールバックできるならPR粒度は致命傷にな らない。理想的にはここを目指していきたい。