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次世代支援システム スマートサプライによる 減災セーフティーネット

次世代支援システム スマートサプライによる 減災セーフティーネット

2016.5.29 熊本地震 情報支援連携会議 プレゼン資料
ご本人の許可を得て代理投稿

減災インフォ

May 29, 2016
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Transcript

  1. 自己紹介     西條剛央     早稲田大学大学院   心理学、哲学  

      仙台出身     ふんばろう東日本支援プロジェクト ɹ
  2. ඞཁͳ෺͕ɺඞཁͳ෼ɺඞཁͳਓʹಧ͔ͳ͍ •  ࢧԉ͢Δਓ͸ࢧԉͷҙٛΛ ࣮ײͰ͖ͳ͍ 都 県 市 町 被災自治体/拠点避難所 避難所

    避難所 避難所 なぜ山積?   どうなった?   邪魔になっているのでは?   役立ったのか?   なぜ物資不足が続くのか?   この物資は誰が送ってくれ たのか?   •  খ͞ͳආ೉ॴɺݸਓආ೉୐ ʹ͸̎ϲ݄Ҏ্ܦͬͯ΋෺ ࢿ͕ಧ͔ͳ͍
  3. ඞཁͳ෺Λඞཁͳ෼ඞཁͳਓʹಧ͚Δ࢓૊Έ •  ࢧԉऀ͸ࢧԉͷҙٛΛ࣮ײ ちゃんと役に立ったんだ!   よかった!   継続的にサポートしなきゃ!   落ち着いたら現地に行ってみよう!

    必要なものが届いた!   ほんとうに助かる!   この人が送ってくれたんだ!   落ち着いたらお礼を伝えよう! ࢧԉ͕ܧଓతͳࢧԉͷ࢝·Γ “࢝ԑ”ʹͳΔ
  4. ैདྷͷ෺ࢿࢧԉͷ໰୊఺Λղܾ •  ෺ࢿ͕ݝͷ૔ݿ΍ڌ఺ ආ೉ॴʹࢁੵ •  ඞཁͳ෺͕ɺඞཁͳ෼ɺ ඞཁͳਓʹಧ͔ͳ͍ •  ࢧԉ͢Δਓ͸ࢧԉͷҙ ٛΛ࣮ײͰ͖ͳ͍

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  5. ;Μ͹Ζ͏ͷࢧԉ࣮੷ʢҰ෦ʣ ▪ 直接支援  3000カ所以上の避難所、仮設住宅、個人避難宅に  2万8000回以上、70万個以上の物資支援を実現 n 「Amazon ほしい物リスト」活用支援  家電、自転車、生活物資など3万4000個以上の支援を実現 n 「復興市場」を通じた支援  被災地のお店から購入した物を届ける仕組みにより4万6000個の物資を支援 ▪「大量物資支援プロジェクト」

     全国の自治体の行き場を無くした大量の物資を、4tトラック200台分以上の物資
 ▪「家電プロジェクト」  行政や日本赤十字社の支援が受けられない個人避難宅をはじめとして、冷蔵庫、 洗濯機、炊飯器、扇風機、アイロン、冬物家電など、総計2万5000世帯をサポート ▪「動物班」  3万個以上の物資支援を実現
  6. εϚʔταϓϥΠ׆༻ࣄྫ n ɹ౦೔ຊେ਒ࡂ ɾࢧԉஂମʮ;Μ͹Ζ͏෱ౡϓϩδΣΫτʯ ɾ 22Χॴͷࢧԉઌʹɺҿྉਫ΍͓ΉͭͳͲ7507ͷ෺ࢿࢧԉΛ࣮ݱ n ɹωύʔϧେ਒ࡂ ɾࢧԉஂମʮ;Μ͹Ζ͏ωύʔϧʯʢ୅දɿొࢁՈɾ܀৓࢙ଟʣ ɾ 7ͭͷଜʹɺτλϯ൘ɾςϯτͳͲͷ෺ࢿͱ ෺ྲྀͷಓ(ݱ஍·ͰͷӡൖɾӡૹඅҰࣜ)ɺ߹ܭ2127ͷࢧԉΛ࣮ݱ

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  7. ࣍ੈ୅Ϋϥ΢υϑΝϯσΟϯά ͱͯ͠ͷεϚʔταϓϥΠ •  支援金の15%程度がサ イト運営側に支払われる •  総額がコンプリートしな ければ未成立   • 

    支援を募っている最中に は動けない   •  サポーター企業によって 運営費は支えられている ため、全額支援活動に。   •  コンプリートしなくとも支援 された分だけ動ける   •  コンプリート前に動き出せ る   従来のシステムの問題点 スマートサプライ ࢖༻ྉ̌Ͱɺਝ଎ʹಈ͖ͩ͠ɺࢧԉͷޮՌ͕࣮ײ Ͱ͖Δ࣍ੈ୅Ϋϥ΢υϑΝϯσΟϯάγεςϜ
  8. 物資支援では  (1)直送する 「ダイレクトサプライ」   (2)Amazonの欲しいものリストを効果的に 活用する 「Amazonサプライ」   (3)現地購入する「ローカルサプライ」  

    (4)クレジットカードで現地で活動する団体 やプロジェクトの活動実費を支援する「ス マートファンド」  の4種類があります。
  9. 100ճҎ্ͷߨԋɺϫʔΫγϣοϓɺԋܶɺࢴࣳډʹΑΓ ਒ࡂͷڭ܇Λ౿·͑ͨ஌ݟΛશࠃʹ 大川小学校の遺族   であり元中学校教員   の佐藤敏郎氏の講演 防災ママカフェ   -­‐石巻のママさん達の

      経験を活かしたワーク ショップ   人気テレビゲームや漫 画を監修都市防災の第 一人者 渡辺実氏   被災地を伝える   「紙芝居」   16才の語り部    
  10. ɹ 講演先の「避難所」が   物資支援の拠点に            

      平時からの官民を超えた相互扶助   セーフティーネットワークの構築
  11. スマートサプライの課題   •  他団体との平時からの連携強化。   •  自治体、企業、組織のもつ「提供可能な 支援リソース」の増強。   • 

    平時からの、自治体セーフティーネットの 充実。 •  ボランティアの後方支援・現地ボランティ アのストック増強。     43
  12. 今後のフェイズごとの社会課題   •  地震予測の考え方を変える。地震は複雑系。長期 予測は不可能。しかし、前震とみなすことにより高 確率で予測可能。「本震」⇒「仮本震」と用語を変更 する必要あり。   •  首都直下地震が起きたら地方に移動する

      •  DMATの避難所運営版が必要。つまり組織運営マ ネジメントを送る仕組みが必要。   •  関連死の本質は、物資支援や情報支援にはない。 プレハブの仮設住宅と、それまでの長引く避難生 活によるもの。トレーラーハウスに移行しない限り は関連死は防げない。   44