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20230930 - OSC Fall - Motivate your contribution

20230930 - OSC Fall - Motivate your contribution

技術書同人誌博覧会

September 29, 2023
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  1. MOTIVATE YOUR CONTRIBUTIONS

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    うまくできているわけではなく、
    私自身があらゆる失敗を繰り返しながら
    主にコミュニティ代表という立場で
    学んできたことをお話します。
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    誰かに貢献すること、何かを継続すること、
    それはめんどくさいことの連続です。
    でもきっとコミュニティ活動を通じて、
    あなたの日々が豊かになります。
    勇気をもって立ち向かってほしい、
    歩みはじめてほしい、歩み続けてほしい、
    今日はそんな想いを込めました。
    ariaki
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    About Me

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    前回の技書博、
    OSC名古屋と併催しました!

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  6. モチベが上がる瞬間は限られる
    はじめに知ってほしいこと

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    あなたはITカンファレンスの実行委員長です
    今日は待ちにまった開催当日!無事大成功しました!
    モチベーションぶち上がったぜ!
    でも次また準備するのに1年かかる…
    想像してください
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    ● 🔼 上がる瞬間(嬉しい瞬間)
    ○ イベント日、リリース日(いわゆるハレの日)
    ○ 感謝される、褒められる、認知される、など
    ● 🔽 下がる瞬間
    ○ 日常、何もないとモチベは下がる(いわゆるケの日)
    ○ ちょっとしたネガティブイベントで大きく下がる
    ● モチベを上げる活動&下げない活動をおこなう必要がある
    自分のモチベーションがいつ上下するかを知る
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    ● 実績や頑張りを認知されなければ何も起こらない
    ○ きちんとアピールしない人が多い
    ○ 慎ましさを美徳にすると栄養不足で力尽きる
    ○ 他者だけ感謝されると感じたら”妬み”の原因になる
    ● 人は「感謝したい」と思う人のところに集まる
    ○ 「感謝され上手」になる必要がある
    ○ 誰かに「感謝される」=「感謝させる」こと
    感謝されることを得意にする
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    ● 思いや成し遂げたことを大げさなくらいわかりやすく伝える
    ○ やりすぎなければ疎まれたりしない
    ○ 普段から小出しにアピールを続ける
    ○ 人は頑張っている姿を応援したくなる
    ● やってることを認知されることからはじめる
    ○ =認知してもらうための活動
    感謝させる仕組みをつくる
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    ● 自分を見てくれる人=自分の近くにいる人
    ● 自分に近づける=自分のファンを作る
    ● 感謝を巻き込む力に変える
    ○ 応援してくれる人
    ○ 協力してくれる人
    ○ 教えてくれる人
    ○ 一緒にやり遂げてくれる人
    巻き込む力に変える
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    ● 活動内容を感動的なストーリーにしたてる
    ○ どんな思いで活動を始めた・続けているのか?
    ○ 何を解決したいと思っているのか?
    ○ 今後どうしていきたいのか?
    ○ 自分を表す、印象に残るフレーズを作る
    ○ 活動を継続させるため、ピエロにもパンダにもなる
    ● 定期的に考え、思いを言語化してまとめる
    ○ 誰もが最初に質問してくる
    活動のストーリーを作っておく
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    ● まず自己肯定する
    ○ リスクを背負って戦い続けている
    ○ 自腹をきっているシチュエーションもある
    ○ 誰でもできることではない
    ○ どんな辛いときでも自分だけは自分を認められる
    3回言おう、自分はすばらしいことをしている
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    あなたが歩く道すがら募金活動をする人たちがいます
    勇気をだして、なけなしの1000円札を投入!
    おっと誰も気づかないか?お礼もなく無視されました
    そんなとき、あなたはどう感じますか?
    想像してください
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    ● 人は良いことをしたら感謝を「当然」だと期待する
    ○ 予想した「当然の範囲」を超えることはめったにない
    ○ 感謝に気づくアンテナを張らないと気づけない
    ● 人は良いことをしても感謝が少ないと「裏切られた」と感じる
    ○ 「良いことをしてるから○○だろう」と期待しすぎない
    ○ でも心の底から期待しないことは難しい
    ○ 期待を拠り所にしすぎると大きくモチベが下がる原因に
    自身が「感謝を期待している」ことを知る
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    ● 感謝や評価を期待しすぎないようにする
    ● 誰かを賞賛したり感謝を伝える人は少ない
    ○ ポジティブな声は小さく、ネガティブな声は大きくなる
    ○ 最近誰かを褒めたり感謝を伝えた記憶ないのでは?
    ● 評価を「減点方式」でつける人がおおい
    ○ 絶対に100点を取れない環境にいる事を認識する
    ○ 「期待を込めてマイナス」をつける人もいる
    期待とうまく付き合う
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  17. モチベが落ちたらどうなるか
    〜         の事例 〜
    誰もが一度は経験するはず

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    ● 開催3回目にしてコロナ禍が直撃
    ○ 来場者数800名→200名まで減少
    ○ 緊急事態宣言で計3回の開催中止
    ○ 運営資金を集めづらい(次ページ参照)
    ○ やりたいことがやれない
    ● オフライン開催を継続しつづけてきた
    ○ くわしくはこちらの発表資料を参照
    予測不能な原因でどん底に落ちる
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    ● 中止するとすべて水の泡になる
    ○ 中止に伴う作業は労力だけで何の価値も生み出さない
    ○ 中止しても固定費はかかるため赤字が続く
    ● 協賛を打ち出しづらい
    ○ コロナ禍に協賛を求めてもよいか(心理的ハードル)
    ○ 協賛企業の期待を満たせない
    ○ 協賛企業の資金状況もよくない
    コロナ禍で虚無感に絶望する
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    「協賛してください」と言えない個人的感情
    VS
    それでも言わないと継続できない運営状況
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    ● もともと協賛で”儲けを出したくない”という方針
    ● 軌道に乗る前にコロナ禍になり内部留保もない
    ● スタッフが減り、負担が増え、時間が限られる
    ● 当然協賛企業が離れていく
    ● 協賛企業への不義理の申し訳なさで恥じるような状況も
    ● モチベもお金もどん底になりネガティブループ
    運営にまったく自信をもてない
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    それでも
    続けたい
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    続けるための言い訳を無限に繰り返す…

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    「自分からはじめたことだから」
    「誰かのためになることだから」
    「文化が続いてほしいから」
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    ● 辛い状況になって止めるのは当然
    ○ 逃げ出すことは恥じゃないし、逃げ出せないことはない
    ○ 撤退基準をあらかじめ決めておくと気持ちが楽になる
    ○ 進むも戻るも判断を迷うことがいちばんのストレス
    ● もっとも重要なのは”自分自身”の生活
    ○ 体や精神の健康を害さない・家族に迷惑をかけない
    ○ 時間・金銭などで負担になりすぎない
    ○ あなたの拠り所になる価値は?それをどうしたら守れる?
    最終決断は自分次第だと知る
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    ● 自分の活動に価値を感じてくれる人が絶対にいる
    ● 困ったら発信すればいい
    ○ 失敗談にだって耳を傾ける人はいる
    ○ 相談するだけでいい考えが浮かぶかも
    ○ 事態が好転するきっかけになるかも
    ● どこからでもやり直せるし挑戦し直していい
    ● もし批判されてもその人の声が大きいだけ
    孤独を抱え込まない
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  26. 熱量の違いに焼かれない
    複数人で関わるとき

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    ● できることから順番に消化されている
    ○ 得意なこと、やりたいこと、やりやすいこと
    ○ 残るものが絶対に発生する
    ● 残るものに押しつぶされる瞬間がくる
    ○ 誰もやりたがらないことばかりやってない?
    ○ 最近自分しか手を動かしてない?
    ○ これの進捗ってどうなってるんだろう?
    貢献は「行動」の積み重ね
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    「協力関係」を理解する
    ● 全員が自分ごとにするのは難しい
    ○ 「全員で作り上げていく」を理想にしすぎない
    ○ 「手伝っている」と思う人が大多数
    ● 割り切らなければならないこともある
    ○ メンバー全員にとってその活動が最優先ではない
    ○ 何か得意なことひとつから協力関係を築く
    ○ 相互に長く続けていけるように努力する
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    ● 全部自分がやっていると錯覚する
    ○ どうしても作業が集中しがち
    ○ 「意見を出すより手を動かして」と思うと危険サイン
    ○ 「意見を出すならそれやってよ」はかなり危険サイン
    ● 全部自分でやらなきゃと錯覚する
    ○ 自分以上に品質にこだわれる人はいない
    ○ 全部チェックする?だめ出しする?やり直す?
    ● どこかで妥協しないと破綻する
    リーダーは抱え込みがち
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    ● 「どんな成果を出しているか」を相互に仲間に伝えていく
    ● 妥協しやすいところから委譲範囲を広げる
    ● 妥協できないところがどこかをしっかり考える
    ● 委譲できる環境を作っていく
    ● 具体的な指示を出せる状況を作っていく
    ● 誰がいつ抜けてもいい心構えと状況を作っておく
    「想い」を委譲していく
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    思い悩んだとき、
    「マネジメントの修行だと思う」
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    ● 人がやめる理由は無限にある
    ○ ライフステージが変化した
    ○ 他にやりたいことがある、時間が作れない
    ○ 作業が難しくてできない、期限を超えて報告しづらい
    ○ 人間関係が気まずい
    ○ モチベーションが途切れた
    ● 逆に人はなかなか増えづらい
    組織は移り変わる
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    ● 責任感が自分を辛くする瞬間がある
    ○ 自分だけは逃げちゃだめだ
    ○ 何かあったら責任をとらなきゃ
    ○ 誰もやらないから自分が全部やらなきゃ
    ○ 協賛金をもらってるから最後までやらなきゃ
    ○ 誰かに迷惑がかかるから最後までやらなきゃ
    ● 周囲との温度差が増えると自身の熱量で焼ける
    ● マイルストーンに最低限必要なことを定めよう
    「自分だけ普遍」に陥らない
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    ● 金銭報酬がない活動でも感情報酬は存在する
    ○ ワクワクできる、幸せを感じられる、達成感がある
    ○ 活動によって得られる感情が報酬になる
    ● 個人ごとに異なる感情報酬の期待値を知ることが大切
    ○ 活動によってどんな成果を得たいのかを知る
    ○ 可能な限り対話の機会や探る手段をつくる
    ○ 達成、親和、権力、回避(マクレランドの欲求理論)
    感情報酬を理解する
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    ● 世の中は2つの事象にわかれる
    ○ 自分ではどうしようもできないこと
    ○ 自分でどうにかしなくてはならないこと
    ● 自分でやるべきことだけに力を注げる状態にする
    ○ 自分が注力すべきことを考え優先順位をつける
    ○ 自分でやりきれないことは”どうしようもないこと”
    ● 最悪逃げ出せないことなんてない
    マインドセットを変える
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  36. 貢献を継続するために
    チップ&ノウハウ

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    ● 小さな成功体験の積み重ねが自信につながる
    ○ たとえばドキュメント修正でも貢献の実績になる
    ○ 小さい単位で挑戦すると高い壁に心を折られない
    ○ 少しずつ大きなことに挑戦できるようになる
    ● やってみないと得意かどうかわからない
    ○ すべては未知な体験だからまずはやってみる
    成功体験を作ろう
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    ● 大事なのは「どう成功するか」ではなく「どう貢献するか」
    ● 成功と思えるようなロールモデルはだいたいキラキラ事例
    ○ 大きなインパクトを与える貢献ばかりが重要ではない
    ○ 成功の定義を大きく持ちすぎないようにしよう
    ● 貢献の考え方は人それぞれ
    ○ 多くの人に小さな価値を届けるのか
    ○ 誰かひとりに大きな価値を届けるのか
    大きな成功を価値基準にしないでおこう
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    ● 経験のないことに失敗を恐れない
    ○ やらない→とりあえず挑戦してみる
    ○ 挑戦できる環境=失敗を恐れなくていい状態にする
    ○ 何があっても支えてもらえると思わせる状況を作る
    ● 継続するとあらゆる予測不可能な事態が起こりえる
    ○ すべてにあらかじめ対応できない
    ○ 柔軟に適応しようと構えておくといい
    挑戦を楽しいと思おう
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    ● 品質の谷
    ○ 品質がある点より低い→応援したい
    ○ 品質がある点より高い→アラが気になる
    ● 形ができていくほど批判しやすくなる
    ○ 「ここが足りない」「自分ならこうする」
    ○ 「こうしておけばよかったのに」
    ○ 逆に形がみえない間はなにも言われない
    ● 周囲の声に振り回されない、完璧なんて存在しない
    完璧を目指さないようにしよう
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    ● 自分にとって過剰な力はかけ続けられない
    ○ 継続=持久走、力の配分を考えよう
    ○ 人や金が減ればその分できることが減る
    ○ 人や金が増えてもリニアにはスケールしない
    ● 自然と最低限やるべきことに落ち着いていく
    ○ 極力省コストでできることを考える
    ○ 自分たちにとって大切にしたい部分を優先する
    消費カロリーを抑えよう
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    ● 人は頼られると嬉しい
    ○ どんなつながりでも頼ってみよう
    ○ 悩む=真剣に向き合っているということ
    ● 発信しつづけよう
    ○ 発信していれば人と話す機会が増える
    ○ 話す機会が増えれば相談できる相手が増える
    ○ 相談できれば解決に近づく
    人を頼ろう
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    ● どんなに正しいことを続けても失敗を経験する
    ○ 人間は誰だって絶対に間違える
    ○ 苦手でやりきれないこともある
    ○ 些細なことが大きな問題に繋がることもある
    ● むしろ間違えなければ成功できない
    ● 間違いを犯した自分を許容しよう
    間違いを許容しよう
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    ● 人は”できなかったこと”に後悔する
    ○ あのときにこれをやっていれば…
    ○ あのときにこれに気づいていれば…
    ○ あのときにこれをやる余裕があれば…
    ● 無理せずできることから始めよう
    ○ 絶対に「やりたいこと>やれること」になる
    ○ 「検討する」「諦める」「後悔するなら次回やる」
    できることから始めよう
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    ● 認知は時間とともにずれる
    📝 時間があまった時用のネタ帳
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    ● 感謝されるための認知向上活動をしよう
    ● 感謝に期待しすぎないように注意しよう
    ● 妥協できない範囲と優先順位を決めておこう
    ● 自分ではどうしようもないことに心を痛めないようにしよう
    ● 諦めたり間違った自分を責めないようにしよう
    ● 孤独にならないように自己開示して周囲を頼ろう
    ● こだわりを残しつつ完璧を目指さないようにしよう
    ● ずっと走り続けるためにカロリー消費を抑えよう
    📝 まとめ
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    マネジメントのプロじゃない、
    イベント専業でもない、
    どちらかといえばコミュ能力が低い
    エンジニアたちが作り上げています!
    ぜひ暖かい目で見守ってください
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  48. #技書博 を続けたいので
    皆さま協賛をご検討ください
    https://gishohaku.dev

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