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Courage to stop development

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February 19, 2021

Courage to stop development

Rakus Meetup 202102 Day2 で登壇した「開発を止めるという選択」のスライドです。

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Koji Matsuura

February 19, 2021
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Transcript

  1. #RAKUSMeetup 顧客・市 場調査 ニーズ分 析 製品企画 要件定義 設計 実装 テスト

    リリース 効果測定 楽楽明細での役割分担(今日の話の登場人物) 6 事業部長 ぼく (PDM見習) CSリーダ 確認 確認 領域拡大中 領域 拡大中 開発メンバーメインの作業 PJM業務と兼務
  2. #RAKUSMeetup 事件のダイジェスト ~開発着手前の提案~ 9 ~それから3か月後~ 開発着手前に具体的に顧客に提案したいと言われます。 事業部長 例の〇〇機能ですが、現在提案中の会社が是非とも使 いたいという話を受けています。 現在想定している機能概要を伝えて、機能がある前提で

    提案しますね。 機能的には実現でき ないことはないので、 あとは納期の問題だ な。 現案件が終わり次第、優先度高くして対応という方針ですね。 かなり大きな工数になることが見込まれますが、総動員で頑 張ります。 ぼく
  3. #RAKUSMeetup 事件のダイジェスト ~そして開発へ~ 10 開発着手して、2週間。 周りから様々な悲鳴があがることになります。 開発チーム 詳細検討していったら、全機能の約8割くらいのSQLに手を入 れなきゃいけないです! 今後の開発でも〇〇機能があることで、既存機能への考慮

    が必要なので、将来的にも工数かかりますね・・・。 〇〇機能は、かなりリスクのある機能で、お客様の設定ミスで 意図せぬ動作をしたとしても、責任をとわれる可能性があり、 他の商材でも似たような機能開発はやらないこととしているよ。 開発部長 ぼく 想像以上・・・。
  4. #RAKUSMeetup 事件の発生経緯 ~開発中止へ~ 11 悲鳴から2日後 皆の意見を真摯に受け止め、総合的に判断して、中止が決定されました。 事業部長 商材の中長期視点を考えたら、開発すべきではないです ね。この開発案件は中止としましょう。 (現在の機能改修の量、今後の機能開発の影響、他商材の

    リスクを説明。)なので、開発としては中断することが望ましい と考えています。 ぼく 幸い、営業側の巧みなプレーで、失注とはなりませんでしたが、提 案中の顧客、事業部長を初めとした営業メンバーにかなりの迷惑 をかけました。
  5. #RAKUSMeetup 私の何が悪かったのか 12 受身の姿勢 お客様から言われたものは 絶対!が裏目に。開発を中 止するという選択肢が頭に なく、顧客が必要なんだから やることを前提に考えていた。 コスパ意識

    目先の利益ばかりに目が行 っていた。コスパとは、利益 からコストを引いたもの。 着手優先順位 今開発している機能開発との 優先順位づけ。もっと早く中止 していたら、関係者に迷惑を かけなかった。 中長期の視点 プロダクトはずっと続く。だから こそ、将来の開発に足かせに なる事項には慎重に。