本資料は、Loglass坂本龍太氏による「FDEが実現するAI駆動経営」の講演資料。核心テーゼは「AIは確率で動くが、組織は責任で動く」——この異質な2原理の接合こそがエンタープライズAI実装の本質的な設計問題である、という主張だ。
前提として経営管理の成熟度モデルを提示し、「整った業務×AI=指数関数、混沌×AI=もっと混沌」と、AI活用には土台整備が不可欠と説く。事例はAI利用率99%のMIXI。それでも経営管理の現場は膨大な手作業が残る「経営のラストワンマイル」だった。ここにAIエージェント「ALICE」を実装し、月次定常業務を約70%削減した。
その裏でFDEが設計したのは3つ——①確率の境界線(決定論的処理はAIに任せない)、②責任の接合(確信度スコア・権限・トレーサビリティで検証可能性を担保)、③文脈の資産化(LLMが知らない"企業の脳内"の構造化)。AIの役割は正解ではなく判断材料の提供であり、責任は人間に残す。差分はモデルではなく非公開データとその活かし方にあり、FDEとは「AIと人間の意思決定アーキテクチャを設計するエンジニア」だと定義して締めくくる。