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Short Introduction for Kysely

Short Introduction for Kysely

Remix Tokyo × Cloudflare Meetup Lighting Talks
https://lu.ma/wv9xzam7

YUMOTO Michitaka

November 20, 2024
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Transcript

  1. ORM に疲れた時期が個人的にあった Remix に出会うまではPython を使うことが多く、SQLAlchemy を使った。 SQLAlchemy は重厚長大なORM で、モデル定義もガッツリ、DB とのやり取

    りも独自のモデル設計。情報量がとにかく多い。 Remix を書き始めて、自分は 「コンパイルできるSQL 」 が欲しかっただけ なのでは・・・と天啓があった。 ORM のコードの書き方への習熟があっても最後は発行しているSQL のレビ ューになるし、ORM ではなくクエリビルダを使ってみようかな! というわけで、Kysely を使ってみた。 kysely-d1 を使えばCloudFlare D1 が 使える! Quality Start,inc 4
  2. Kysely こんな感じでSQL を組み立ててくれるライブラリ。 selectFrom, innerJoin, where, select などを発行する時に、型推論が効いて いるので自動的にカラムやテーブル名の補完が走ります。 const

    result = await db .selectFrom('person') .innerJoin('pet', 'pet.owner_id', 'person.id') .select(['person.id', 'pet.name as pet_name']) .execute() Quality Start,inc 5
  3. Kysely のスキーマ定義(TypeScript の型定義) Prisma のような独自DSL ではなく、TS の型定義でDB スキーマを表現。 ORM で必ずあるリレーション定義がありません!

    クエリビルダなんで! 文字数のようなカラムの付帯情報もありません! クエリビルダな(ry export type Pet = { id: Generated<number>; owner_id: Generated<int>; name: Generated<string>; created: Timestamp | null; modified: Timestamp | null; }; Quality Start,inc 6
  4. Kysely の嬉しみ SQL の表現力を最大限にかせる!これが一番! Prisma のようなORM は、リレーション/ スキーマ定義をテコにデータの CRUD を単純化するために、SQL

    の表現力を殺している。 Prisma はDB 関数,CTE,EXISTS,CASE, サブクエリなどが使えず、 queryRaw や TypedSQL で対応できるが、SQL の表現力を活かす方法に振り切ってる Kysely には勝てない。 Prisma の場合は1つの関数実行でN 個のクエリが吐かれる事が多く、個人 的に違和感がある。 ORM の設定や仕様に追従/ 習熟して得られるメリットが薄いなら、クエリ ビルダもアリよりのアリです。 Quality Start,inc 7
  5. Kysely に求めてはあかんもの ネストされたデータの戻り値。 order:{detail: [ {item:}]} みたいな。 Kysely は一次元配列しか返しません。 SQL

    の発行によってネストしたオブ ジェクトは得られないと同じ。JOIN 先のカラム名が同じ場合は上書きされ る。カラムの選択が必須になると思っていい。 マイグレーションは正直Prisma のほうが楽。モデル定義を持っているから ね。 スキーマのモデルに拡張メソッドを生やすとか、クエリ発行前にHook する イベント仕込むとか、そういうのも持ってないです。ActiveRecord 風なコ ードを書くのは難しい。 ORM との距離のとり方について誰か僕と話そう!! Quality Start,inc 8