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テストのミスをチームでカバー!テスト観点表で能力を底上げしテスターの見落としを未然防止!

 テストのミスをチームでカバー!テスト観点表で能力を底上げしテスターの見落としを未然防止!

GREE Tech Conference 2022で発表された資料です。
https://techcon.gree.jp/2022/session/TrackB-4

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October 25, 2022
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Transcript

  1. グリー株式会社 QAエンジニア 徳持 光

    テストのミスをチームでカバー!

    テスト観点表で能力を底上げし

    テスターの見落としを未然防止!


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  2. 2

    自己紹介

    • 氏名/所属

    ○ 徳持 光(とくもつ こう)

    ○ Customer & Product Satisfaction部

    • 主な仕事内容

    ○ QA管理、障害削減、コスト管理、人材教育

    • 略歴

    QA、CS、PMの業務に携わり2014年グリーに入社。

    現在ではゲームタイトルのQA管理や人材育成

    QA品質の向上に取り組んでいます。


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  3. 3

    目次

    1. 話の前提

    2. 現状の課題

    3. 対応の方針

    4. 具体的な取り組み

    5. 結果

    6. ポイント


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  4. 4

    目次

    1. 話の前提

    2. 現状の課題

    3. 対応の方針

    4. 具体的な取り組み

    5. 結果

    6. ポイント


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  5. 5

    1. 話の前提

    • テスト業務は協力会社様と社
    内のテスターで実施

    • 各テスターの能力は様々で教
    育は各社で実施

    テスト

    リーダー

    テスター

    協力会社様

    内製

    テスター

    社員


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  6. 6

    目次

    1. 話の前提

    2. 現状の課題

    3. 対応の方針

    4. 具体的な取り組み

    5. 結果

    6. ポイント


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  7. 7

    2. 現状の課題

    ◇長期運用で障害が一定以上減らない状態に

    目に見える再発防止だけでは下げ止まり

    2020年

    原因を深掘りし、効果的な打ち手を検討

    ※数値はイメージとなります

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  8. 8

    2. 現状の課題~原因の深掘り~

    ◇複数タイトルで発生原因を軸に障害傾向を分析

    ゲームA

    ゲームB

    ゲームC

    障害データを抽出

    障害ごとに

    原因を分析


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  9. 9

    2. 現状の課題~原因の深掘り~

    ◇テスト実行時のミスが一定数継続していることが発覚

    テスト実行ミスの原因を

    さらに深掘り!

    テスト実施ミス

    を抽出

    分析した

    障害群


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  10. 10

    2. 現状の課題~原因の深掘り~

    観点不足

    その他要因

    テスト実行ミスを分析した結果

    要因の約90%がテスト観点不足


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  11. 11

    2. 現状の課題

    • 内製テスター

    • 目標設定と教育カリキュラムで人材育成

    • 協力会社様のテスター

    • 教育の実態が不明


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  12. 12

    目次

    1. 話の前提

    2. 現状の課題

    3. 対応の方針

    4. 具体的な取り組み

    5. 結果

    6. ポイント


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  13. 13

    3. 対応の方針

    • 人材育成には費用がかかる

    ◇仮説を立てて対策を検討

    • 人材育成のコストは各社で持つ


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  14. 14

    3. 対応の方針

    講習による学習

    ◇合わない学習内容

    e-Learningでの学習


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  15. 15

    3. 対応の方針

    講習による学習

    ◇合わない学習内容

    e-Learningでの学習

    低コストでの教育方法が必須


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  16. 16

    3. 対応の方針

    • 時間をかけずにおこなえる

    • 定期的に行える

    ◇学習内容


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  17. 17

    3. 対応の方針

    • 時間をかけずにおこなえる

    • 定期的に行える

    • 読むことで知識を習得できる

    ◇学習内容

    短時間学習できる教材として

    テスト観点表を作成


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  18. 18

    目次

    1. 話の前提

    2. 現状の課題

    3. 対応の方針

    4. 具体的な取り組み

    5. 結果

    6. ポイント


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  19. 19

    4. 具体的な取り組み

    スキルや経験の高い人材で

    観点を洗い出し

    テスト観点表を作成

    ◇テスト観点表の作成


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  20. 20

    4. 具体的な取り組み

    ◇観点のベース

    1. 動作観点:各ロジックが正常に動作していること

    2. 画面表示:表示が仕様と一致していること、画像崩れがないこと

    3. テキスト:誤字脱字や矛盾が無いこと

    4. 遷移  :正常に遷移できること、WebでURL改ざんできないこと

    5. データ :整合性が取れていること、境界値に問題がないこと

    ※詳細内容は一例です


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    4. 具体的な取り組み

    ◇テスト観点表の作成

    マインドマップツールで

    情報の洗い出し


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  22. 22

    4. 具体的な取り組み

    ◇テスト観点表の作成

    洗い出したテスト観点を

    Excelなどで一覧化


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    4. 具体的な取り組み

    ◇テスト観点表の作成

    • 機能と場所

    • 確認概要

    • 内容の詳細

    • 確認方法


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  24. 24

    4. 具体的な取り組み

    • 対応頻度は毎月1回だけ確認

    • 教育時間は1回約5分

    ◇各社と連携した教育フローの確立

    主なフロー

    テスト観点表

    確認

    観点表の対応
    状況を確認

    提出物を保管


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  25. 25

    4. 具体的な取り組み

    • 対応頻度は毎月1回だけ確認

    • 教育時間は1回約5分

    • 関係各社と合意し導入

    ◇各社と連携した教育フローの確立

    主なフロー

    テスト観点表

    確認

    観点表の対応
    状況を確認

    提出物を保管

    各会社との協力体制を確立


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  26. 26

    目次

    1. 話の前提

    2. 現状の課題

    3. 対応の方針

    4. 具体的な取り組み

    5. 結果

    6. ポイント


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  27. 27

    5. 結果

    • テストミスによる障害1年
    間で36%減少

    • 約2年運用を継続し

    テストミスを抑制中


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  28. 28

    目次

    1. 話の前提

    2. 現状の課題

    3. 対応の方針

    4. 具体的な取り組み

    5. 結果

    6. ポイント


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  29. 29

    6. ポイント

    • 必要な知識を可視化することで教育に使用できる!

    ◇知識は可視化が大事

    ◇教育課題は積極的に相談するのが大事

    • 教育の取り組みは各社でメリットがあるので積極的に!

    ◇シンプルな仕組みが大事

    • 対応フローをシンプルにすることで長期運用に繋がりやすい!


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  30. 30

    最後までご清聴ありがとうございました。


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