GREE Tech Conference 2022で発表された資料です。 https://techcon.gree.jp/2022/session/TrackB-4
グリー株式会社 QAエンジニア 徳持 光 テストのミスをチームでカバー! テスト観点表で能力を底上げし テスターの見落としを未然防止!
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2 自己紹介 • 氏名/所属 ○ 徳持 光(とくもつ こう) ○ Customer & Product Satisfaction部 • 主な仕事内容 ○ QA管理、障害削減、コスト管理、人材教育 • 略歴 QA、CS、PMの業務に携わり2014年グリーに入社。 現在ではゲームタイトルのQA管理や人材育成 QA品質の向上に取り組んでいます。
3 目次 1. 話の前提 2. 現状の課題 3. 対応の方針 4. 具体的な取り組み 5. 結果 6. ポイント
4 目次 1. 話の前提 2. 現状の課題 3. 対応の方針 4. 具体的な取り組み 5. 結果 6. ポイント
5 1. 話の前提 • テスト業務は協力会社様と社内のテスターで実施 • 各テスターの能力は様々で教育は各社で実施 テスト リーダー テスター 協力会社様 内製 テスター 社員
6 目次 1. 話の前提 2. 現状の課題 3. 対応の方針 4. 具体的な取り組み 5. 結果 6. ポイント
7 2. 現状の課題 ◇長期運用で障害が一定以上減らない状態に 目に見える再発防止だけでは下げ止まり 2020年 原因を深掘りし、効果的な打ち手を検討 ※数値はイメージとなります
8 2. 現状の課題~原因の深掘り~ ◇複数タイトルで発生原因を軸に障害傾向を分析 ゲームA ゲームB ゲームC 障害データを抽出 障害ごとに 原因を分析
9 2. 現状の課題~原因の深掘り~ ◇テスト実行時のミスが一定数継続していることが発覚 テスト実行ミスの原因を さらに深掘り! テスト実施ミス を抽出 分析した 障害群
10 2. 現状の課題~原因の深掘り~ 観点不足 その他要因 テスト実行ミスを分析した結果 要因の約90%がテスト観点不足
11 2. 現状の課題 • 内製テスター • 目標設定と教育カリキュラムで人材育成 • 協力会社様のテスター • 教育の実態が不明
12 目次 1. 話の前提 2. 現状の課題 3. 対応の方針 4. 具体的な取り組み 5. 結果 6. ポイント
13 3. 対応の方針 • 人材育成には費用がかかる ◇仮説を立てて対策を検討 • 人材育成のコストは各社で持つ
14 3. 対応の方針 講習による学習 ◇合わない学習内容 e-Learningでの学習
15 3. 対応の方針 講習による学習 ◇合わない学習内容 e-Learningでの学習 低コストでの教育方法が必須
16 3. 対応の方針 • 時間をかけずにおこなえる • 定期的に行える ◇学習内容
17 3. 対応の方針 • 時間をかけずにおこなえる • 定期的に行える • 読むことで知識を習得できる ◇学習内容 短時間学習できる教材として テスト観点表を作成
18 目次 1. 話の前提 2. 現状の課題 3. 対応の方針 4. 具体的な取り組み 5. 結果 6. ポイント
19 4. 具体的な取り組み スキルや経験の高い人材で 観点を洗い出し テスト観点表を作成 ◇テスト観点表の作成
20 4. 具体的な取り組み ◇観点のベース 1. 動作観点:各ロジックが正常に動作していること 2. 画面表示:表示が仕様と一致していること、画像崩れがないこと 3. テキスト:誤字脱字や矛盾が無いこと 4. 遷移 :正常に遷移できること、WebでURL改ざんできないこと 5. データ :整合性が取れていること、境界値に問題がないこと ※詳細内容は一例です
21 4. 具体的な取り組み ◇テスト観点表の作成 マインドマップツールで 情報の洗い出し
22 4. 具体的な取り組み ◇テスト観点表の作成 洗い出したテスト観点を Excelなどで一覧化
23 4. 具体的な取り組み ◇テスト観点表の作成 • 機能と場所 • 確認概要 • 内容の詳細 • 確認方法
24 4. 具体的な取り組み • 対応頻度は毎月1回だけ確認 • 教育時間は1回約5分 ◇各社と連携した教育フローの確立 主なフロー テスト観点表 確認 観点表の対応状況を確認 提出物を保管
25 4. 具体的な取り組み • 対応頻度は毎月1回だけ確認 • 教育時間は1回約5分 • 関係各社と合意し導入 ◇各社と連携した教育フローの確立 主なフロー テスト観点表 確認 観点表の対応状況を確認 提出物を保管 各会社との協力体制を確立
26 目次 1. 話の前提 2. 現状の課題 3. 対応の方針 4. 具体的な取り組み 5. 結果 6. ポイント
27 5. 結果 • テストミスによる障害1年間で36%減少 • 約2年運用を継続し テストミスを抑制中
28 目次 1. 話の前提 2. 現状の課題 3. 対応の方針 4. 具体的な取り組み 5. 結果 6. ポイント
29 6. ポイント • 必要な知識を可視化することで教育に使用できる! ◇知識は可視化が大事 ◇教育課題は積極的に相談するのが大事 • 教育の取り組みは各社でメリットがあるので積極的に! ◇シンプルな仕組みが大事 • 対応フローをシンプルにすることで長期運用に繋がりやすい!
30 最後までご清聴ありがとうございました。
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